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議会質問&会派取組

2014-11-27 14:35:00

 

《岸和田市貝塚市清掃施設組合旧清掃工場跡地利用計画について》

 

◆阪口芳弘議員

 

 お許しをいただききましたので、岸和田市貝塚市清掃施設組合旧清掃工場跡地利用計画について質問をさせていただきます。

 

 本年8月11日に開催された岸和田市貝塚市清掃施設組合議会定例会の答弁の中で、この跡地利用計画についての質問、意見、要望等はその該当する市の行政担当が窓口であり、その意見、要望等を市の意見として跡地検討会議に提出されるものであるとご答弁をいただきました。よって、この定例会で質問をさせていただきます。

 

 旧清掃工場の解体撤去作業は、平成25年8月7日から始まり、平成27年3月31日をもって完了することになっています。地元住民は、旧清掃工場撤去の英断を評価すると同時に、いまだ突発的な騒音や振動があり、我慢をしていただいているのが現状であります。

 

 さて、この撤去作業に予算約7億円、11月現在約5億円を使用されたとお伺いいたしておりますが、大金をかけた撤去作業が終われば、当然跡地利用が問題となります。地元からの要望は、以前から申し上げているように墓地としての利用であります。これを推進するのは困難な問題を抱えていると仄聞をいたしておりますが、その問題とはいかがなものでしょうか。また、その実現の可能性はあるのか、いかがでしょうか、ご答弁をお願いいたします。

 

 

 

◎都市整備部長

 

 地元要望につきましては、本市といたしまして具体的な場所、面積、内容をお聞きした上で、その可能性について跡地検討会議に諮ってまいりたいと、このように考えてございます。

 

 もう一つ、その課題といいますか困難な課題というご質問でございますが、墓地として利用するためには墓地、埋葬等に関する法律に基づく許可が必要なこととなります。墓地が半田にある共同墓地ということであれば、その拡張に当たっては、地域の墓地需要が多くて墓地が足りないというような具体的な根拠をもとに、現在の共同墓地と一体利用が必要になるという諸条件がございます。

 

 墓地、埋葬等に関する法律に基づく許可は現在、本市のほうに移譲されておりますので、本市の所管課においてご相談に応じてまいりたいと、このように考えてございます。

 

 

 

 

 

◆阪口芳弘議員

 

 ありがとうございます。

 

 実際、この問題については地元要望ということで以前からもお伺いさせていただいておりますけれども、先般、地元墓地の整理をいたしまして、9基の墓地を販売させていただきました。回覧板で回させていただきましたところ、約50件以上の方が申込みに来られております。したがって、たくさんの需要があるということは間違いがないのかなというふうに思いますし、同時に今、その墓地のところには川が流れておりまして、その川を飛び越えて果たして墓地にできるのかなという問題があるというふうに聞いているんですけれども、これについてはいかがでしょうか。

 

 

 

◎都市整備部長

 

 真ん中の川というのは麻生川でございます。清掃工場跡地とその一部を半田の共同墓地にするということであれば、例えば橋梁といいますか人が渡れる橋をもって連担性が確保できるか、それは、これからの必要な面積、また場所がございましたら担当課のほうでご相談に乗っていく、また、それが連担性として見られるかどうかという協議を進めていただきたいと、このように考えてございます。以上です。

 

 

 

 

 

◆阪口芳弘議員

 

 ありがとうございます。いずれにいたしましても、いろいろな問題を解決しながらご相談していただきたいというふうに思っております。

 

 もう一つの要望は渋滞緩和道路の建設であります。付近は朝夕の渋滞に悩まされて、当然、複雑な道路形態である上に、府道はもとより久保地区からの車や岸和田市の東側からの車の往来も多く、近くに遊技場があるためにその車の出入口となっておりますので、大変危険な状況であります。この問題を解消するには、この跡地を利用し、バイパス的な道路を建設してはと考えています。これは当然、地元の方々も同じような考えを持っておられます。

 

 以前の出入口からパッカー車の出入口、北側のほうにあるんですけれども、その向こう側にはまだ橋梁がございまして、その橋梁までの間を道路建設すれば渋滞緩和の一助になると考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

 

 

 

◎都市整備部長

 

 久保地内のバイパス道路につきましては、現在、東岸和田駅の高架事業がございまして、現在は平面踏切でございますから朝夕あかずの踏切ということで、その逃げ道として当該道路が利用されているという状況がございます。あと数年で高架工事が終わり、あそこの踏切がなくなりますと、かなり交通状況は変わるんじゃないかというふうに考えてございます。

 

 また、遊技場施設とかいうことで地元からの今後の要望がございましたら、本市の道路計画の中でその必要性について検討を進めたいと、このように考えてございます。以上です。

 

 

 

 

 

◆阪口芳弘議員

 

 ありがとうございます。いろいろ一朝一夕に解決できない問題があるとは思いますけれども、よく考えて進めていっていただきたいというふうに思います。

 

 続けて質問させていただきます。

 

 実際にこの土地を利用するには、大変難しい問題がたくさんあります。旧工場は撤去されても土壌汚染の問題が残ります。当然ですが、このままでは住宅や公園としての使用は困難であると考えます。土壌改良には、さらに莫大な費用がかかります。また、土壌を改良しても風評被害も出るであろうと予想されます。

 

 最少の経費で最大の効果、要するに費用対効果を考えますと、これ以上の税金投入はいかがなものかと考えるのが自然であります。しかしながら、3,000坪に及ぶこの土地を有効利用することは、私たちに課せられた使命であると考えます。

 

 そこで、以上のような事情を総合的に考えますと、ごく一部を地元要望の墓地の使用に、北側部分の一部を道路に、そして残された大部分をソーラー発電に利用してはと考えています。要するに地上部分だけを限定利用する方法を考えたわけであります。

 

 昨今、太陽光エネルギー等の再生可能エネルギーでつくった電気を政府が決めた値段で買う固定価格買取制度をめぐり、混乱が広がっています。混乱の原因は、高過ぎた買取制度であることは申し上げるまでもありません。企業や家庭の電気代に上乗せされる負担金の問題も顕著になっています。また、送電線の問題もあります。しかしながら、再生可能エネルギーの普及を推進することに異論を唱える者はないと考えます。また、いずれこの問題も解決されることと思います。

 

 幸い、この土地はJR阪和線からも目視でき、低炭素社会構築を推進する貝塚市のイメージアップに寄与し、教育的観点からもすばらしい事業になると考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

 

 

 

◎都市整備部長

 

 太陽光エネルギー等の再生可能エネルギーの活用は、資源循環型社会の構築に対しまして非常に重要であると考えてございます。本市におきましても学校施設6施設に、また本年度は市立貝塚病院、それから来年度は津田浄水場の建替えに伴う管理棟工事の中で太陽光発電の導入を考えてございます。

 

 また、買取価格につきましては、買取価格が低下したり、また新規買電の実質中止というような状況もございますので、太陽光発電も含めた跡地利用につきましては、地元要望部分とか、また貝塚市が防災上の用地とか、そういった総合的な形で跡地利用検討委員会の中で検討すべきと考えてございます。以上です。

 

 

 

 

 

◆阪口芳弘議員

 

 ありがとうございます。ぜひ跡地検討会議に持っていっていただきたいというふうに思います。

 

 最後の質問でありますけれども、跡地検討会議について質問させていただきます。

 

 跡地検討会議は、平成20年6月に発足し、平成25年度まで8回の会議をされています。会議内容は、そのほとんどを解体工事に伴う財源、事業スケジュールに費やされ、本来の目的である跡地検討は余り進んでいないと仄聞いたしております。これからはもっと検討を重ねていただかなければなりません。

 

 そこで質問させていただきますが、跡地検討会議へは管理者、副管理者、理事の方々は参加されていないとお伺いいたしております。これからは積極的に参加され、跡地利用を速やかに進めていただきたいと考えています。

 

 岸和田市貝塚市清掃施設組合の職員は日々職務を遂行され、そのご努力に敬意を表するところでありますが、その職員の主な職務は廃棄物処理事業の円滑な運営管理であります。跡地利用計画については、専門家も交え、旧工場が貝塚市にあることから、本市の市長を中心とした跡地検討会議を立ち上げていただき、効果的な利用方法を検討する場を設けていただきたいと考えていますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

 

 以前に先祖から引き継いだこの土地を旧清掃工場建設のために手放した方々、またその操業に協力されて来た地元住民のためにも、早急な有効利用計画を推進していただきたいと考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

 

 

 

◎都市整備部長

 

 跡地検討会議は現在、岸和田市、貝塚市、それから岸和田市貝塚市清掃施設組合の三者の担当課長等々で構成されて、8回開いてございます。その会議の中身は、現在は解体工事等々に主題を置いた会議となってございます。

 

 解体が来年3月末で終わりますことから、今後、三者会議につきましては跡地利用についての本格的な協議の場になると考えてございます。

 

 管理者や副管理者等々の参画、またプロジェクトの設置や専門家をというご質問でございますが、当然来年度以降の跡地利用検討会議にはそういった形の取組みが必要と考えてございますので、本市からも岸和田市、貝塚市、それから岸和田市貝塚市清掃施設組合の3者の協議の場に提案してまいりたいと、このように考えてございます。以上です。

 

 

 

 

 

◆阪口芳弘議員

 

 ありがとうございます。ぜひ管理者、副管理者、参加していただきまして、早急に進めていただきたいというふうに思います。

 

 最後に、藤原市長のお考えをおっしゃっていただければと思いますが、いかがでしょうか。

 

 

 

◎藤原龍男市長

 

 急な質問でとまどっているんですが、やっぱり大きなプロジェクトなので、私、今管理者を担当いたしておりますが、事前に理事、両方の副市長ですが、それと部長といった重層的な組織として進めていくように一応考えていきたいと、こう考えています。