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議会質問&会派取組
《JR東貝塚駅西口広場整備工事の債務負担行為を補正する件について》
◆阪口芳弘議員
債務負担行為ということで、JR東貝塚駅のところなのですが、補正されているということで、これについてどのように変更されたのか質問させていただきます。
◎道路公園課長
JR東貝塚駅西口広場整備工事の債務負担行為を補正する件についてご説明させていただきます。
本工事は、JR西日本による東貝塚駅バリアフリー工事にあわせまして、駅西側に駅前広場を築造する工事でございます。
当初、事業費1億3,000万円の駅前広場工事といたしまして令和5年の1月から工事に着手し、令和4年度の執行額としまして4,400万円、令和5年度として8,600万円の事業費割合にて計画を行っていました。
しかし、JR西日本が行う東貝塚駅バリアフリー工事及び駅前広場予定地であります現JR西日本の保線基地の移設工事の遅れによりまして、JR東貝塚駅西口広場整備工事の年度内の着手が困難となりました。
また、設計内容の精査を行い、身体障害者等の乗降口及びバス乗降口から駅改札口へのアクセス道路につきまして屋根を整備する予定で、当初それぞれ単体の屋根を予定していましたが、駅利用者の利便性・安全性を高めるため連続形状に変更したことにより、事業費が1億5,000万円の増額となりました。
以上の理由により、債務負担行為の補正を行うものでございます。
◆阪口芳弘議員
屋根の部分ということなのですが、そこだけもう一遍、どういうふうにされるのか。
結構な金額が要ると思うのですが、その費用とか教えていただけますか。
◎道路公園課長
当初、駅前ロータリー広場の中で身体障害者等の乗降口及びバス停の乗降口において、降り口のところに単独で屋根を計画しておりましたが、それを駅改札口まで屋根を伸ばすということで連続性を持たせた屋根に変更したということでございます。
◆阪口芳弘議員
変更に対してどれぐらいの金額がかかるか、わかりますか。
◎道路公園課長
当初4,000万円ぐらいの屋根を計画しておりましたが、連続することによってさらに3,000万円ぐらいの増額となっております。
◆阪口芳弘議員
3,000万円というと結構な金額になると思うのですが、具体的に口で表現するのは難しいかもしれませんが、どんなふうな形になるのか教えていただけませんか。
屋根がどうなってとか、どんな構造物なのか、教えていただけますか。
◎道路公園課長
ロータリーのところに歩行者専用の歩道が幅約3.5メートルでございます。
乗降口から降りられた駅利用者の方が駅改札口に向かうところに幅約3メートルの屋根を計画しております。道路と歩道との間に柱を設けまして、片屋根で3メートルの屋根を連続で改札口まで続けるような計画をしております。
《子どもの事故を防ぐための社会の取組みについて》
◆阪口芳弘議員
議長より発言の許可をいただきましたので、通告順に従い質問させていただきます。
質問番号1番、子どもの事故を防ぐための社会の取組みについて質問させていただきます。
先ほどの谷口議員と質問が重複するところをできるだけ避けながら質問させていただきたいと思います。
児童・生徒の交通事故死傷者数は減少傾向で推移しておりますが、依然として多くの死傷者が生じる状況が続いています。
次代を担うかけがえのない命を社会全体で守ることは極めて重要であります。
先日、NHKの「未来スイッチ」という番組がありました。
その番組の中で千葉県船橋市の取組みを紹介されていました。
交通安全対策として市民にアンケート調査をしたところ、危険と思われる場所、要望などについてたくさんの貴重なデータが収集できた。
また、小学生の夏休みの課題として一人ひとりに通学路の中での危険箇所、問題箇所の提示を求めたところ、子どもの目線からの貴重な意見が次々と寄せられました。
また、警察も行政も対策に乗り出し、20箇所の対策が取られたと紹介をされておりました。
このような事例を紹介されておりましたが、本市といたしまして実施に向けて検討されたのか、また実施されておられるのか、お伺いいたします。
◎教育部参与
通学路の危険箇所や問題箇所につきましては、各小学校において定期的に行っている集団下校の際に、教職員が子どもたちに聞き取るなどして把握に努めております。
また、高学年の委員会活動でも、子どもたち同士で通学路の危険箇所について話し合う機会を設けたり、掲示物を作成して全児童に伝えているといった学校もあります。
阪口芳弘議員からご紹介のあった千葉県船橋市の取組みにつきましては、生徒指導の担当者会等で情報提供するなどして、各校にて交通安全の取組みを検討する際の参考にしてもらおうと思っております。
◆阪口芳弘議員
市民にアンケート調査というところですが、これはどのように考えておられますか。
◎教育部参与
学校としましては、市民向けのアンケート調査は考えておりません。
◆阪口芳弘議員
それでは、1994年以降に、歩行者の交通事故で7歳の子どもの年間死者数が他の年齢に比べて最も多いという状況が続いています。
小学校入学後に行動範囲が広がる一方、危険察知能力が十分でないような要因がありまして、魔の7歳というようにも呼ばれておることは皆さん方もご存じのとおりであります。
公益財団法人交通事故総合分析センターによりますと、2021年以降、歩行中の事故で死傷した人は約3万8,000人であり、年齢別で見ると、5歳は229人ですが6歳で一気に増え475人、7歳で732人、8歳からは減少傾向が続き、11歳まで減り続けると報告されています。
また、警察庁交通局の小学生の歩行中の月間・時間帯別死傷者数によると、小学生は下校時の歩行中に起こっていることが多いことが分かっています。
月別では4月から7月の間、そして10月、11月が多くなっています。
通学に不慣れな時期から慣れてきて気が緩み始めた時期に、事故に遭う確率が高いというふうにも言われています。
秋に事故の確率が高いのは、日が短くなって薄暗くなってきた魔の時間帯、17時から19時ですが、その時間帯にやはり事故が起こっております。小学1年生、2年生は6年生に比べ8倍も事故に遭う確率が高いことから、低学年児童が通学中に起こす様々な行動が事故の要因となっていることが分かります。
特に、低学年の交通事故対策としてどのような対策を講じられているのか、お伺いいたします。
◎都市整備部長
低学年の交通事故防止対策につきましては、毎年春に貝塚市や貝塚市教育委員会、貝塚警察署が連携し、小学1年生を対象にDVDの映像などを活用し、信号や横断歩道等の交通ルールの説明や危険を回避するための行動について指導、啓発を行っております。
また、貝塚警察署が実技講習を行うことにより、交通安全に対する意識を高めております。
◆阪口芳弘議員
小学1年生を対象にいろいろやっていただいているのですが、この大事なことは繰り返しやっていくということが大事なのかなと思います。
特に、小学1年生だけではなくて、先ほど申し上げましたように小学2年生の事故もたくさん起こっているので、繰り返し児童・生徒に教えていくということが大事だと思うのですが、この辺どうでしょうか。
◎都市整備部長
阪口芳弘議員ご指摘のとおり、やはり繰り返し、一度だけの講習では多分覚えられないと思うので、こういった先ほど申しました貝塚警察署と連携した講習以外にも、家庭も含めてやはり飛び出しの注意とか、その辺は繰り返し子どもに教えていく必要があると、そのように考えております。
◆阪口芳弘議員
小学1年生のランドセルカバー、今小学1年生を私、ずっと見ている限り、小学1年生だけがやっているのかなと思っていたのですが、大変有効であるというように考えます。
小学2年生になると、もう取ってもいいよというような指導をされているのでしょうか、お伺いいたします。
◎教育部参与
ランドセルカバーにつきましては、学校では特に取るような指導はしておりません。
ただ、中には小学2年生になってもランドセルカバーをつけている子どももおります。
◆阪口芳弘議員
取るような指導はしていないということですが、私、見る限り、小学2年生になると取っている生徒が多いと思うのですが、何%ぐらいというのは分かりますか。
◎教育部参与
数字まではちょっと把握していませんし、拾ったこともないのですが、ただ、肌感覚ですが10%もないのかなと思っています。
◆阪口芳弘議員
これは、小学2年生になれば本人がもう必要ないと判断しているのか、多分保護者の方がもう必要ないと判断されていると思うのですが、これは本人たちに任せているということでよろしいですか。
◎教育部参与
阪口芳弘議員おっしゃいますように、子どもたちの判断、ご家庭も含めての判断になっておりますが、最初に渡すとき、入学に際するお祝いではないですが、そのときに学校から渡すものということで、ランドセルカバーをお渡ししておりますので、小学1年生のときにもらえるものということで、もう小学2年生になったら外すといった形になっているのかなと思います。
◆阪口芳弘議員
結局どうしたら安全対策を取れるかということを考えると、このランドセルカバーといっても結構費用もかかっているわけです。
そうすると、もう低学年の間はつけていただくような、せめて小学2年生までつけていただくというような方向にしていただきたいと思っているのですが、この辺どうでしょうか。
◎教育部参与
黄色のカバーをつけるというのは子どもたちの好みではないのですが、小学1年生から小学2年生になったら進級したということで、そういった意味でランドセルカバーのそれを外して、自分のランドセルの色、好みの色、それで登校する。
そういったことも楽しみにしている子どもたちもいるかもしれません。また、外したら外したで反射板等も今のランドセルにはついておりますので、そういったものも交通安全対策にもなるのかなと考えております。
◆阪口芳弘議員
分かりました。
それでは、子ども側の要因として、交通事故というのは、子どもが飛び出したりするのが非常に多いということですが、その対応についてちょっと私、考えてみました。
横断歩道や信号のあるところを必ず渡るように指導する。
横断する前に、青信号や横断歩道でも立ち止まる。左右をよく見る。車が止まっているのを確認する。横断中も左右をよく見るといった交通ルールを説明したらいいのかなと思うのです。
特に小学校入学前に今されているとおっしゃっていましたが、一緒に歩くのは小学校入学前ということでしたが、できたら1年、2年繰り返し一緒に歩いてみる、あるいは一緒に通学路のハザードマップを作ってみる。
このようなことをされたら安全対策として非常に有効なのかなと思うのですが、この辺いかがでしょうか。
◎教育部参与
小学1年生は、入学当初に1週間程度の集団下校期間があって、複数の教員が引率する際に子どもたちと一緒に歩きながら通学路や交通ルールの確認を行ったり、一部の学校では民生委員・児童委員が1年生の子どもたちと一緒に下校してくれたりもしています。
小学2年生では、生活科の一環として校区たんけんの取組みについて、授業中に通学路を歩きながら自分たちで気をつけるべき危険な箇所を見つけては写真を撮ったり、またそれを校区地図に貼り付け、まとめ、発表したりするなど、交通安全に関心を持ち、自ら進んで交通ルールを守ろうとする意識を高めております。
さらに、冒頭のご質問でもお答えしましたように、高学年の委員会では子どもたち同士で通学路の危険箇所について話し合い、掲示物を作成して小学1、2年生も含めた全児童で共有するなど、主体的な活動を行う中で安全に対する意識を高める取組みも進めております。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。その中で民生委員・児童委員のお話のところですが、月1回の見守りのときに各コースに分かれて子どもたちが帰るそうなのですが、どのコースに何人帰るかということがよく分からないと民生委員・児童委員がおっしゃっていまして、コースごとの人数が分かれば安心して見守ることができるとおっしゃっているのですが、この点どうでしょうか。
◎教育部参与
学校によりまして、その方面方面へ何人帰るという人数につきましては、現在把握はしている学校もありますが、特に集団下校的なことをしていない学校では把握していないところでもあります。
ただいま阪口芳弘議員がおっしゃいましたように、そういった数が分かっているほうが当然安全管理という点ではしやすい部分があるかと思いますので、また校園長会でも、この辺につきましてもお話をしていこうと思っております。
◆阪口芳弘議員
よろしくお願いいたします。
子どもは背がもちろん低いのですが、車のドライバーからも特に見えないということも子どもたちに教えていく。
また、止まれといった交通標識や路面標示は、子どもたちの目線が低いので見えにくいところがあると言われています。
子どもの目線に合った交通標識の設置、こういうことも行われているところもあります。
飛び出し坊やというのは各地で見られますが、子どもにとってもドライバーにとってももちろん有効であると思われます。
行政として、子どもの姿勢に合った注意喚起であるとか、あるいは看板等の設置、例えば学校の校門から帰るときに、あるいは通学門から帰るときに、道路を渡る前に安全確認とか、もちろん平仮名で書いて、また校門の前のところにでも、車に気をつけて帰ろうとかこういう標識とか看板あるいは標示するようなもの、こういうものをつけて、常に学校から帰るときにこれを確認材料とするというようなことが非常に有効なのかなと思うのですが、この点いかがでしょうか。
◎都市整備部長
子どもに対する注意喚起を促す看板等の設置につきましては、貝塚市通学路交通安全プログラムに基づき、貝塚市や貝塚市教育委員会、貝塚警察署、大阪府岸和田土木事務所、国土交通省大阪国道事務所、市内小・中学校などで構成しております貝塚市通学路安全推進会議において今後検討を行ってまいりたいと、そのように考えております。
◆阪口芳弘議員
先ほど申し上げた学校の簡単な、道路を渡る前にと平仮名で書いたりするのは、そういうのは設置することは無理なのでしょうか。
先ほど申し上げました車に気をつけて帰ろうとか、こういった標語を学校側に取り付けるということです。今のは道路ということだと思うのですが、その辺いかがでしょうか。
◎教育部参与
学校で作成したものであったりとかそういったものに関しましては、例えば交通安全に関する子どもたちの安全の呼びかけとか取組みの中で、子どもたちが作成したものなどを廊下であったり、校門のところに貼ったりとか、そういったことは可能でありますが、一般的には、行政のほうで用意するものを学校内に貼るということは、それはちょっと今まで私もあまり経験がありませんので、できるとしたら、子どもたちとか学校で作ったものをそういう子どもの啓発のために掲示する、それにつきましては可能な部分もあるかと思います。
◆阪口芳弘議員
子どもたちが作ったものでもいいので、できたらそういった形でやっていただけたらと思います。
電柱などに貼り付けている緑の看板の「スクールゾーン 文」という字、たまに見かけられますが、もちろんグリーンベルトと一緒に見かけるわけです。もちろんグリーンベルトというのは有効であると思っています。本市には、「スクールゾーン 文」という緑の看板ですが、これを何箇所ぐらいつけておられるのか、分かったら教えてください。
◎都市整備部長
阪口芳弘議員ご質問の緑のスクールゾーンの標識につきましては、かなり設置年度が古いため記録が残っておりません。それで、正確な数については把握できておりません。
◆阪口芳弘議員
結局、これはもう必要ないと思っておられるのか、あるいはこれを引き続きやっていくということであればこれを考えていかないといけないし、私も小学校の前通っても、もうぼろぼろになって劣化してしまって、ないのかあるのか分からないという、それも校門の辺りであったりとか通学門の辺りで、もう学校から出てすぐそういう状態であるということですから、しないというのであったら仕方ないですが、やる気があるとなればきちんと管理する必要、もちろんあるわけですから、この辺いかがでしょうか。
◎都市整備部長
今ご指摘の緑の「文」というそのマークですが、かなり老朽化していると思いますので、まず今後、現地調査を行った上で、老朽化が激しいものにつきましては関係機関と協議を行った上で、同じような「文」ではなしに、また別の標示の方法も含めて付け替えの検討をやっていきたいと、そのように考えております。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。
今、以前の文という字がどこにつけているかということも、なかなか難しい、個数も分かりにくいということですが、多分、今の通学路と過去の通学路と、既にもう違っているのではないかなと思うのですが、この辺についていかがでしょうか。
◎都市整備部長
当然通学路につきましては、昔と比べてやはり住宅とか宅地の条件も変わっていますので、新たに通学路に指定されているところもあると思いますので、その辺は優先的にグリーンベルトも含め、交通安全対策を今進めているところでございます。
◆阪口芳弘議員
ヒヤリ・ハットという言葉を皆さん聞かれたことがあると思うのですが、冷やっとしてはっとしたというような言葉らしいのですが、ヒヤリ・ハットとは、危ないことが起こったが幸い事故にならなかった事象のことであります。
ヒヤリ・ハットが起きたときは、大事故にならなくてよかったと安堵して終わるものではなくて、原因を分析して対策を講じることが大事であります。
ヒヤリ・ハットが起きた場合、日時、以前に事故のあった場所、状況を保護者や生徒と共有することが重要であると考えております。このような対応をしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか、お伺いします。
◎教育部参与
小・中学校においては、全国交通安全運動の実施期間中であったり長期休業前に、集会や学級会の時間を利用して交通安全講話の中で実際にあった事故やヒヤリ・ハットの事例を提示しながら、交通ルールや危険を回避するための行動について児童・生徒に周知、啓発をしているところでございます。
また、子どもが巻き込まれる交通事故が起こった際には、必要に応じて集会等を開き、事故原因の説明や今後気をつけるべき点について確認を行っております。
保護者に対しましても、入学説明会や、また授業参観、懇談会等のあらゆる機会を利用して交通事故などの事例について情報提供を行い、家庭でも子どもたちの安全意識を高める声かけをしていただけるよう働きかけております。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。
少し質問が若干変わりまして、通園バス置き去り防止についてということでしたが、この件について質問させていただきます。
通園バスというのは、もちろん公立小、保育園ではございませんのでバスのことをお話ししますが、バスだけではないということも含めて質問させていただきます。
静岡県の認定こども園に通う3歳児が通園バスに取り残されて亡くなりました。
また、岸和田市では、2歳児が父親の運転する車内で発見され、間もなく死亡が確認されました。保育所に送るために3人の娘を乗せたが、1人だけ別の保育所に預けるということでありまして、残念ながら1人だけ忘れてしまったということであります。
そのまま約9時間閉じ込められてしまったという事故であります。
今回、続けて不幸な事案がありましたが、先ほどのヒヤリ・ハットのところでも申し上げましたが、ヒューマンエラーはどこでも起こります。
多くの要因が複雑に絡み合うことによって、コミュニケーションエラーとも呼ばれていることがあります。
今回、11月17日の報道によりますと、吉村大阪府知事は顔認証などのデジタル技術を活用し、子どもの登園を監視するシステムの実証実験を岸和田市と協力して行う方針を明らかにし、今年度中の開始を視野に財源確保を急ぐと報道されています。
子どもの登園や退園を管理するだけではなくて、職員の出退勤の管理もするということも載っておりました。
保護者との共有、SNSで共有するわけですが、どのようなことまでするのか分かりませんが、早急に対策を講じる必要があると。
今申し上げたように、通園バス以外でも起こり得ること、例えば一緒にお母さんと子どもが登園して、その間に行方不明になったであるとか、あまり事例としてはよろしくないですが、そんなことも起こり得ることがあります。
こういうことも含めてどのような対策を取られようとしておられるのか、お伺いいたします。
◎教育部参与
私どもとしましては、担当課であります公立幼稚園においての話になるのですが、保護者は徒歩または自転車などで子どもたちの送迎を行っておりますので、登園や退園の状況はもれなく現在のところ確認できていると思っております。
また、保護者からの連絡がなく登園していない子どもがいる場合は、速やかに保護者に連絡し確認を行っております。
よって、現在のところは、公立幼稚園においてはAIを活用した登園状況の管理システムの導入については考えてはおりませんが、ただ、先進的な取組み事例については、今後研究してまいりたいと考えております。
《旧清掃工場跡地利用の進捗状況について》
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。ぜひ研究していただきたいと思います。
続きまして、質問番号の2番に移ります。
旧清掃工場跡地利用の進捗状況についてお伺いいたします。
まずは、平成26年に開催された岸和田市貝塚市清掃施設組合定例会で、旧清掃工場の跡地については、質問、意見、要望等、その当該する市の行政担当が窓口であり、その意見、要望を市の意見として跡地検討会議に提出されるものであるということであります。
したがいまして、本定例会で質問させていただきます。
以前の私からの質問の答弁といたしまして、跡地利用については、阪南2区移転検討会議の岸貝両部会の中で都市公園的な利用や残地の売却などの一定の試案が検討されたことがあるが、現状として、ダイオキシン類の除去に要する膨大な経費の財源が見極めがつかないことから、循環型社会形成推進交付金要綱に基づく交付金や地方交付税による地方財源措置を検討し、跡地利用について積極的に検討したが、東日本大震災の影響のため同交付金がつかなくなったことにより、地上部分のみ解体され、地下部分はそのままの状態が続いていると答弁されています。
その後、何か進展があったのかないのかお伺いいたします。
◎総務市民部長
阪口芳弘議員ご指摘のとおり、現在、地下部分はそのままの状態で残ってございます。現時点において利活用がなされていないという状況でございます。
◆阪口芳弘議員
その後、跡地検討会議は開催されたのでしょうか、いかがでしょうか。
◎総務市民部長
令和元年第4回定例会において阪口芳弘議員から一般質問がございました後、岸和田市と岸和田市貝塚市清掃施設組合との3者での旧清掃工場跡地に関する会議としましては、令和2年2月28日に開催した清掃施設組合の理事幹事会で議論いたしております。
◆阪口芳弘議員
その内容を分かれば教えていただきたいんですが。
◎総務市民部長
内容につきましては、災害廃棄物処理計画についての議題におきまして、令和元年第4回定例会で阪口芳弘議員からの質問への答弁でお示ししました。
災害時の仮置場や分別作業場所として旧清掃工場跡地を活用できないか、災害廃棄物処理計画策定作業の中で検討を進めたいという当時の本市の考え方を説明いたしまして、検討をしていくものということでございました。
◆阪口芳弘議員
検討されて、そこからは回答がないということでよろしいでしょうか。
◎総務市民部長
それまでいろいろ検討は行ってきたところでございますが、地面を掘り起こしたり一般の人が出入りするような用途で旧清掃工場跡地を利用する場合は、大阪府生活環境の保全等に関する条例第81条の4第1項ただし書によります一時的保留ではなくなり、土壌調査を行わなければならないということが判明いたしました。
この調査を開始し汚染が出れば、府条例に基づく措置命令が出る可能性もございます。一時的保留を保持した状態で利用できる内容は、非常に限られているという認識でございます。
◆阪口芳弘議員
今まで何度か質問させていただいて、どの利用方法もNGであると。ソーラー発電もできない。
トラックのターミナルというようなことも地元からの要請で質問させていただきましたが、残念ながらノーと。
こういった使用制限がもちろんされるのでなかなか難しいと思うのですが、以前に土地利用の履歴調査とかやっていただいていまして、土壌汚染のおそれが比較的多い場所と、そうでない場所があると仄聞しておりました。
そういった意味で、非常に高いと思われているところが約7割、土壌汚染が少ない、いや恐らくないであろうというところが約3割と。この約3割の部分だけでも利用することができないでしょうか。
◎総務市民部長
令和元年第4回定例会の一般質問においてもご答弁させていただきましたとおり、土地を活用するにあたりましては、その部分だけの調査ではなく全面調査が必要とされたため、現在まで土壌調査を行っていない状況でございますので、一部の土地だけの利用はちょっとできないと考えてございます。
◆阪口芳弘議員
災害の発生したときに、いろいろなケースがあります。もちろん台風もありますし、もちろん地震もありますから。
ごみの集積場として利用してはどうかということも私、申し上げております。
災害廃棄物処理計画の中に災害廃棄物分別作業所の一つとして検討すると答えられているのですが、その結果どうなったのか、検討していただいたのか、お伺いいたします。
◎総務市民部長
災害廃棄物処理計画の立案にあたりましては、災害時の仮置場の一つとして旧清掃工場跡地を活用できないか現地調査等を行い検討してまいりましたが、先ほどの答弁でも申し上げましたとおり、地面を掘り起こさないこと、一般の人の出入りを禁止する必要があることから、一般の人が出入りする仮置場や仕分作業を行う場所としては不適合となり、災害廃棄物処理計画の中での位置づけは行っておりません。
しかしながら、大規模災害等で岸之浦町の岸和田市貝塚市クリーンセンター仮置場が満杯になるような状況が生じましたときには、あくまで現状を変えることなく土壌に決して影響を及ぼさないこと、組合の関係者のみが搬入することが必須条件となりますが、旧工場跡地舗装部分のみに廃タイヤや家電などを一時的に置くことは可能と考えてございます。
◆阪口芳弘議員
少しでもその土地が役に立てば、いろいろな条件が、ありますが、非常にうれしいと思います。
ダイオキシンの評価というのは専門家でも分かれていまして、結局、汚染されている可能性がある土地をもうできないということであれば適正な管理をする必要があります。
先日も近くの堤防から見させていただきましたが、ただただ鬱蒼と樹木が見えるだけで、中をうかがい知ることはできませんでした。林のようにも見えておりました。コンクリートに恐らく覆われていると理解しているのですが、そんなところからもちろん木は生えてこないのですが、維持管理はどのようにされているのかお伺いします。
◎総務市民部長
年に2回程度、敷地外に影響が及びそうなほど伸びてきた樹木につきましては岸和田市貝塚市清掃施設組合のほうで伐採を行っていると確認してございます。
◆阪口芳弘議員
近隣の市民の公園ですが、彼らの先祖が提供した土地になるわけですが、協力させていただいたと、工場を造るときに。このまま未来永劫、このままもう負の遺産として残されてしまうと不満があるわけです。
そのようにおっしゃっておられました。美観だけでも整えていただいて、あまりにもひどい状況になっているので、そのように思うのですが、この点いかがでしょうか。
◎総務市民部長
美観整備につきましては、岸和田市貝塚市清掃施設組合に対応していただくよう申し入れていきたいと考えてございます。
◆阪口芳弘議員
これからの質問は酒井市長にちょっとお答えいただきたいと思います。
昨日、南大阪振興促進議員連盟の勉強会がありまして、忽那裕樹先生の講演がありました。
この先生は大阪万博のいろいろな活動をされておられまして、題名は「オープンスペースからのまちづくり~大阪の可能性と未来に向けて~」というような題材でありました。
例えば、大阪道頓堀の整備であったりとか、あるいは大阪中之島の水路際の公園、あるいは水路をいろいろ有効利用されておられたり、提案されておられました。
万博会場のデザインプロデューサーというようなこともされておりました。
その先生に、名刺交換させていただいたときに10分程度、この清掃工場跡地の問題について何かいいアイデアはないでしょうかと質問させていただきました。
すると、ダイオキシンを取るために土壌を全部入れ替えるのは、もうそれは無理だろうと。
それを莫大な費用をかけてするのも、これも賛成はしかねると。
しかし、ダイオキシンを除去するための一つとして樹木を植える。この樹木に吸わす。
すると、ダイオキシンが長いことかかるが、少しずつだが減少していく可能性があるから、いつかは使えるような、それ何年かかるか分かりませんよ。
我々が生きている間かどうか分かりませんよ。けれども将来としての希望が見えてくるのではないかというのが1点。
もう一つは、大企業が、例えば化学工場の跡地ですよね。
これなんかダイオキシンだけではなくて水銀があったりとか、そういった工場跡地も、土地の上にコンクリートならコンクリートで覆ってしまって、その上に土を盛って、その盛土をしたところを、要するに下の部分はもう絶対にがんじがらめにしてしまって動けないようにして、盛土をして、その盛土の上に樹木を植えていくと。することによったら、公園にもしているところがあるよと。どこかは知りませんが、そんな話もしておられたので、将来的には今申し上げたようなことがひょっとしたら可能性としてはあるのではないのかと。酒井市長も地元で住んでおられますので、もう酒井市長の家からほとんど見えるところにある旧工場ですので、当然認識もあるし興味もあるし、しないといけないということも思っておられるとは思うのですが、最後にその見解だけ、今申し上げたことも含めてご答弁お願いいたします。
◎市長
なかなか樹木がダイオキシンを本当に吸って、何かそこの対応として効果があるのかどうか、そこもちょっと見極めないといけないかと思っております。
また、その下を触らない形で覆ってという形、それも結局、我々は行政ですから、それが法令として適合する範囲で許されるのかどうか、そこもやはり、岸和田市貝塚市清掃組合もそうですが、岸和田市、貝塚市、この構成する団体も含めてそこは協議して、また大阪府の監督官庁の指導を仰ぐ必要があろうと思っております。
《市役所なんでも窓口の設置について》
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。いろいろ調べていただいて研究していただいたらと思います。
続きまして、質問番号3の市役所なんでも窓口の設置についてお伺いします。
先日、新政クラブは新潟県長岡市を行政視察させていただきました。11月9日、10日と行ってまいりました。
平成24年に、「人が集う、出会いが生まれる新世代の交流拠点」として、5,000人収容のアリーナ、屋根付き広場、ナカドマと言われていましたが、市役所、議場などから成る複合施設がアオーレ長岡でありました。空洞化が見られた長岡市の中心市街地から遠い市役所を、JR長岡駅前の旧長岡市厚生会館の跡地に建てられました。
その市役所には、市役所総合ガイドと市役所なんでも窓口があります。
市役所なんでも窓口は31個のブースがありまして、市民のあらゆる相談を受付し、市民に複数の窓口に足を運ぶ不便さをなくして、市民総合ガイド、市役所コンシェルジュと言われていましたが、この配置により、ワンストップサービスを提供されています。
各種証明書の発行、住所変更、健康保険、年金窓口、税金、マイナンバー、パスポート、市営住宅窓口、市民相談などなど、窓口に来た市民が複数の窓口を移動しなくてもいいように、職員が動いて対応するとのことです。
当然、市民の滞在時間も短くなるとのことですが、本市も市民なんでも窓口の設置を考えてみてはと思いますが、いかがでしょうか。
◎総務市民部参与兼総務課長
本市の新庁舎のハード整備といたしまして、利用者数や来庁者の状況、用件や動線などを考慮し、戸籍や住民登録、福祉、税務関係など市民の利用頻度の高い窓口を低層階に配置しています。
待合スペースを中心に窓口を配置することで、来庁者の移動が最小限となるよう窓口空間としています。
また、庁舎総合案内の業務担当者を2名配置し、申請書類の記載方法などに対する質疑への対応や担当職員への取次ぎを行うこととするほか、受付番号案内システムの整備によって必要な窓口への案内や呼出しを行うとするなど、来庁者にとって利便性の高いものとなっています。
さらに、窓口申請システムによりまして、住民票の写しや印鑑登録証明書などの証明書をはじめ、その他各種申請を行う際の住民負担を軽減し、待ち時間の短縮や利便性の向上を図っています。
主な機能といたしましては、インターネットで自宅から申請内容を事前申請し、来庁時には作成されたQRコードを提示することで申請書を作成できる機能や、インターネットで自宅からオンライン申請できる機能などを備えており、市民の利便性の向上を図っているところです。
市役所なんでも窓口の設置につきましては現在考えておりませんが、引き続き、来庁者のさらなる利便性の向上に努めてまいります。
◆阪口芳弘議員
新潟県長岡市においても、これをするのに数年、長い時間かかって議論して、いろいろな最善の方法を取られたということで、今すぐそれはやれるということではないですが、こういった意見があります。
実際、複数の課に用事のあった市民からは、一つの用事のために何回も往復させられたと。
非常に効率が悪いというような声も上がっておるので、今、総務市民部参与兼総務課長がおっしゃっていたことと若干矛盾するところがあるのですが、こういった声もあるということを認識していただきたいと思います。
とすれば、せめて、例えば水平移動というのは当然歩いていくわけですが、障害者の方で水平移動がしにくい人とか、あるいは助けを必要とする人とか、また高齢者の方々とか、こういった人だけのためにも、本当、数の少ないブースでいいですから、助けを求めたい人のための、要するにあまり歩けない人のためのそういったブースを考えてあげていただいたら、健康な方は歩いていただいたらいいですが、そういった方々用にそういったブースを検討していただきたいというのが最後の質問ですが、いかがでしょうか。
◎総務市民部参与兼総務課長
現在、総合案内のほうに障害者の方、来られまして、それで窓口までなかなか出向くことが難しいということになりましたら、その窓口の人間が総合案内のほうに出向いて対応するという方策を取っているところでございます。
阪口芳弘議員おっしゃるように、現在なんでも窓口というような設置につきましては難しいところでございますが、来庁者のさらなる利便性の向上に今後も努めてまいりたいと考えておるところです。