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議会質問&会派取組
南海貝塚駅東口周辺と海塚商店街の歩道整備について
◆阪口芳弘議員
お許しをいただきましたので、南海貝塚駅東口周辺と海塚商店街の歩道整備について一問一答式でお伺いいたします。
南海貝塚駅の利用は1日当たり約1万8,400人の乗降客があり、申し上げるまでもなく、貝塚市の一番の玄関口であります。その中で、東口は平成21年度にバリアフリー化された西口に比べ依然として旧態のままの状態が続いているわけでありますが、少なくとも半数以上の人々が東口を利用されていると推測されています。
東口を出るとすぐには歩道がなく、バスターミナルロータリーまでの安全が確保されていませんでした。そんな中でこのたび、ロータリーまでの歩道が設置されると仄聞しておりますが、その完成はいつごろになるのか、また、どのような形態になるのか、その費用は幾ら程度かかるかお伺いします。
◎都市整備部長
南海貝塚駅東口からバスターミナルロータリーまでの歩道整備の時期等につきましては、現在南海電鉄から用地買収も終了し、今年度末の完了を予定しております。歩道形態としましては、幅員2メートル以上確保し、バリアフリーに対応した構造の歩道を整備いたします。費用につきましては、用地費、補償費、工事費を含め約1,200万円です。以上でございます。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。
今、用地費、補償費、工事費で1,200万円とおっしゃいましたね。それぞれ幾らぐらいかかっておるのか、それと、用地を買収された面積を続けてお伺いいたします。
◎都市整備部長
まず、用地費につきましては、南海電鉄より48平米の用地を購入しております。その費用につきましては385万9,200円でございます。それから、駐車場がございましたので、その門、柵等々の補償費といたしまして208万9,500円でございます。それから、歩道整備の工事費、延長30メートルございます。
580万8,600円でございます。合わせて1,175万7,300円、約1,200万円でございます。以上でございます。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。早急に設置していただきまして、市民の安全のためにご努力をお願いいたしたいというふうに思います。
次の質問に移ります。残念ながらそのロータリーの北側の歩道は途中で行きどまりになり、駅を利用する方々はその時点で、そのまま車道の側面を歩くか、向かい側の歩道に渡り歩くことになります。要するにロータリーから市道西町海塚麻生中線までの歩道が確保されていません。沿線に娯楽施設と駐車場がありますが、安全性の問題からそこにも歩道の設置が必要であると考えますが、どのようなビジョンを持っておられるのか、お伺いいたします。
◎都市整備部長
今回整備を予定しております歩道は、主に鉄道やバス利用者の安全を確保するための歩道設置です。
議員ご指摘のバスターミナルのロータリーから市道西町海塚麻生中線までの海側につきましては、沿線の土地利用などにより歩行者が増加するなどの状況になれば、整備を考えてまいります。以上です。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。
将来乗降客が多くなったらということですけれども、やはり歩道が途中でなくなるというのは、特にメーンの道路でありますのでいかがかなということで、早急に考えて、将来のために将来のビジョンをつくっていただいて、ぜひお願いしたいなというふうに思っております。
次の質問に移ります。今質問させていただいた場所の向かい側に幅1.3メートルの歩道が設置されています。
ところが一部で歩道を利用できない、いや、利用するとけがをする可能性がある歩道があるのをご存じですか。
その歩道の東側には某地権者の地目上の宅地があり、ユッカという植物が植えてあります。
ユッカは放射状の葉の先が鋭くとがっており、その葉が歩道に出てきているので、歩行者は歩道の利用をためらい、日常的に車道を歩くようになっています。そのような現状を承知されているのでしょうか、まずお伺いいたします。
◎都市整備部長
ご指摘のとおり市道海塚加治線の山側歩道に面している民地にユッカが植えられておりますことは認識しておりますが、歩行者が日常的に車道を歩いていることにつきましては承知しておりません。
◆阪口芳弘議員
承知されていないということなんですけれども、ぜひ近々見に行っていただいて、現状どうなっておるのか、今、よく観察していただくとわかるんですけれども、特に目のあたりとか、あるいは膝元には結構そういうとがった植物が生えていまして、肩の辺とかは、誰が刈られたのか知りませんけれども、鋭い葉のところがないと。
しかしながら、相当大きく張り出してきていますので、先ほども私、1.3メートルという歩道の状態を申し上げましたけれども、とても1.3メートルあるような状態ではないので、ぜひ、近くの方に聞いていただくとか、あるいは現地に行って観察していただきたいというふうに思っております。
続けて質問に移ります。その邪魔な植物などの撤去を地権者に指導する必要があると考えますが、いかがですか。
◎都市整備部長
ユッカにつきましては本市職員の巡回等により必要に応じて地権者と立会いのもと適正な管理をするよう指導を行っております。現在のところは指導に応えられているため、強制的な撤去までは考えておりませんが、通行が困難な場合は再度指導してまいります。以上です。
◆阪口芳弘議員
指導されているということですけれども、指導されておったら今の状態にはならないのかなというふうな気がします。
当然のことながら、指導しても聞き入れてもらえないケースもあると思います。
勧告、措置命令、公表、罰則、代執行と、要するに「貝塚市の環境整備と活性化をめざし住みよいまちを作るための条例」の適用も視野に入れた対策が必要であり、より安全・安心なまち貝塚を目指す象徴的な事例の第一歩とされてはと考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。
◎都市整備部長
議員ご指摘のとおり、指導を行っても地権者の方が放置し、歩行者等に著しく障害となるような場合、「貝塚市の環境整備と活性化をめざし住みよいまちを作るための条例」の適用も視野に入れた対応を行ってまいります。以上です。
◆阪口芳弘議員
今、指導しても放置し、著しく障害のあるという話ですけれども、もう既に著しく障害になっているので、早急に対応していただきたいというふうに思っております。次の質問に移ります。
海塚商店街は市道西町海塚麻生中線を挟むように、古くから栄えてきました。
その道路は平成17年4月に大阪府から貝塚市に移管され、現在、貝塚市により管理されています。
その歩道は3.15メートルあり両側に設置されています。歩道には高さ約3.3メートル、幅が約1.4メートルのカイヅカイブキが34本、約4.5メートルから7.5メートル間隔で植えられています。
特に南海貝塚駅北一番踏切や海塚交差点付近から見ると、美しい並木まちが形成されているように見えます。
しかしながら、そのカイヅカイブキのために商店の看板のみならず、商店自体が見えにくく、「どこにお店があるかわかりにくい」といった意見があります。
もちろん、商店は遠くからでも、視認されなければなりません。また、そのカイヅカイブキは大きく車道にはみ出しており、商店に配達されるトラック等の横づけが難しく、歩道から大きく場所をあけて停車しなければならないため、「他の車両の通行がしにくい、トラックに傷がつく」といった苦情が寄せられています。
また、「NTTや関西電力等の作業がしにくい」といった意見も伺ってきました。中にはカイヅカイブキのために商店の駐車場の利用が軽自動車の利用しかできなく、貝塚市に改善を要請したが、いまだそのままの状態であると訴えられていました。このようなことから、今月20日に地元町会、地元商店街からカイヅカイブキの撤去、及び歩道整備の要請書が提出されました。
また、それらの件について貝塚警察の意見を聞かせていただきましたところ、周辺道路の横断は原則禁止ではあるが、人々が日常的に横断しており、カイヅカイブキによって運転席から死角になり、危険な状態であり、特に海塚交差点周辺のカイヅカイブキには、それによって運転席から歩道にいる歩行者や横断し始めの歩行者の発見がしにくく、交通安全の妨げになっていると言わざるを得ないと認識されていました。今、申し上げたことについてどのようなお考えなのかお伺いいたします。
◎都市整備部長
街路樹のメリットとしましては、良好な景観を形成したり、まちの通りのランドマークとなったり、歩道への車の飛び込みを防止する等効果があります。その反面、ご指摘のとおり商店の看板や信号が死角となるなどのデメリットがあることも認識しております。
この区間につきましては、地元町会、地元商店街から街路樹の撤去について要望されておりますことから、街路樹のメリット、デメリットについて町会、商店街と十分協議を行い、貝塚市といたしましては、緑化を推進するという立場もございますので、その辺を踏まえて改善策を検討してまいります。
また、議員ご指摘の交通安全上の交差点付近につきましては、カイヅカイブキがございまして交差点の通行者の死角になるとか、そういった部分につきましては撤去を含めて改善を検討してまいりたい、このように考えております。以上です。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。まず、交通安全については早急に撤去していただく必要があるかなというふうに考えておりますし、先ほど答弁の中で、良好な景観とか、あるいはランドマークというような話がございましたけれども、本来、ランドマークというのは、商店街そのものがランドマークになったり商店街そのものが良好な景観であるべきであって、木が商店街の中でランドマークになるというのはいささかどうかなというふうに考えます。
特に、ランドマークというのは、ご存じのように、例えば横浜のランドマークとか、大体、物が多くて、木がその商店街でランドマークになるという考え方は、これはもう全くナンセンスではないのかなというふうに思います。
特に、夜にあの周辺を車で通ったり歩いたりいたしますと、当然のことながら海塚商店街も努力されてスズラン灯をつけていただいておりますけれども、カイヅカイブキによってスズラン灯の光がこっちの車道とかには来ない、要するにもうカイヅカイブキに光が吸収されて外に漏れてこないというふうな状況です。特に、市長、夜遅くタクシーで帰られることもあろうかと思うんですけれども、前を通ったら真っ黒けなんですよ。
私も、これは怖いなと。特に、夜に北一番踏切からカイヅカイブキのほうを見ると、もう光が吸収されて真っ黒けなんです。
要するに、私はそういう状態であってはいけないと思うんですけれども、ここで市長のお考えをお願いいたします。
◎藤原龍男市長
議員ご指摘のとおり、警察のほうでそういう意見があり、安全上で撤去が必要だという判断になれば撤去していきたいと。
明日、歳末警戒の発隊式がございますので、署長、関係課長と合同の会議を朝早くからしますので、一遍意見を聞いてみて、阪口芳弘議員おっしゃるように、景観も大事でしょうけれども、何よりも市民の生命や財産を守ることが市の責務やと私は認識をいたしておりますので、その観点から警察等のご意見があれば撤去していきたいと、こう考えています。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
続けて質問をさせていただきます。次に、障がい者の観点から質問させていただきます。
先般、視覚障がい者の方とその歩道を歩いてみました。点字ブロックは交差点周辺にしかなく、視覚障がい者が歩道を歩くときは、歩道と車道の段差や商店側の壁などをつえで探りながら進みます。歩道に障害物があると大変危険です。
いろいろな障害物がありました。電柱、商店街のスズラン灯の柱、放置自転車・単車、花壇、プランター、そしてカイヅカイブキの添え木。特に、イブキが単独で立っている場合は非常に危険でありました。
視覚障がい者は、当然、つえを前に出し、地面をたたくようにして歩きますが、つえの先がカイヅカイブキの幹に当たる前に突然、枝が顔に当たります。目を直撃する可能性があります。
その視覚障がい者の方に聞きますと、この道は危ないので、できるだけ1人で歩かないように注意されているようです。
「市のメーン駅周辺で点字ブロックもなく、交差点の点字ブロックは突然なくなり、障害物のため、つえでの歩道と車道の段差も利用しにくい。このようなところは余りないのでは」とおっしゃっていました。
つけ加えておきますが、商店街と名のつくところでカイヅカイブキを植えているところは市内では他に見当たりません。カイヅカイブキは成長すると大変大きくなります。本来、塀のかわりにしたり、植込みや目隠しには役に立つ樹木であり、この周辺には不適当と考えます。点字ブロックについて再度どのように考えておられるのかお伺いいたします。
◎藤原龍男市長
先ほどのイブキの撤去とあわせて、一遍関係者のご意見を伺いながら適切に対処したいと、このように考えております。
◆阪口芳弘議員
ありがとうございます。最後の質問になりますが、本来、歩道には障害物をできるだけないほうがよいと考えます。何もないところに自転車を放置したり、物を置いたりはしにくいと考えるからです。現に、西口のほうはバリアフリー化されて、ほとんど障害物が見当たらないという状況が続いているというふうに思っております。
海塚商店街側の歩道のプランターには貝塚高校の学生が市の花のコスモス等を植えられ、それは市民の目を楽しませております。撤去となると寂しくなると思いますので、もっと安全で、市民の目に触れる場所に移動して育ててもらいたいと考えますが、いかがでしょうか。
◎都市整備部長
プランターの設置については、議員のご質問にもありますように市の花コスモスが市民の目を楽しませることを含め、「コスモス・アイデンティティ運動」の一環として設置した経過がございます。この部分のプランターは、大阪側に26個、和歌山側に15個、合わせて41個のプランターがございます。
現在も、今はちょうど時期ですので、コスモスの花を貝塚高校の生徒に植えていただいております。そういった観点がございますので、このプランターをどこかほかのところということでございますが、なかなかこれだけの数のプランターを置く適切な場所がございません。
それとまた、このプランターを置いていますのは車道と歩道の境目でございまして、車の歩道への乗り上げを防止したり、また歩行者の乱横断を防止するような働きもございますので、今のところ撤去の考えはございません。以上でございます。
◆阪口芳弘議員
最後の質問にしようと思ったんですけれども、お答えがあれなんで。
当然よくわかるんですけれども、同時に、点字ブロックさえできれば、歩道がきちんと整備されれば、プランターを置いていただいても視覚障がい者の方がつまずいたりはしないのかなというふうに思いますので、まず点字ブロックをしていただくのが一番いいのかなというふうに考えております。
木を切るという話が出ていまして、特に木を切るというのは、私自身も余りうれしくは思いません、特にああいう大きな木の生命を断つわけですから。
そういう大変喜ばしいことではないけれども、それで考えたんですが、そういったカイヅカイブキを伐採したときに、あるいは伐採する前に、市民の方で欲しい方がいらっしゃるのかとか、あるいはどこかで植えていただくことができないのかとか、こういうことも考える必要があると思うんです。
特に、ある意味、市のメーン通りのイブキをカットしてしまうということになると、もっと大事にしたほうがいいのかなというふうな話も出てくると思うんで、その辺をどのように考えておられるのか、お伺いします。
◎藤原龍男市長
それも含め、検討したいと思います。