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議会質問&会派取組

2013-06-21 10:56:00

 

平成25年度貝塚市一般会計補正予算(第2号)の件中、総務常任委員長報告に対する反対討論

(一部決定していない部分もあった個所は削除しています)

 

 お許しを頂きましたので、私はただ今議題となりました「平成25年度貝塚市一般会計補正予算(第2号)の件に対し、総務常任委員長報告に反対の立場で、新政クラブ4名を代表して意見を申し上げます。


 まず、前置きとして、今回の補正予算全般に反対ではないという事を申し上げ、消防費を削除した事に対して、反対を表明したいと思っています。


 今般、総務常任委員会で議論された、「消防費」については、自主防災組織に対して統一した「ベスト」を作成する費用として126万円が計上されたものでした。


 その補正予算に対し、「当事者の意見を聞くべき」「無駄遣いである」という反対意見が多数を占め、「消防費」を削除した動議が出され、賛成多数で可決されました。しかし本当に 今、「必要ない」のでしょうか?


 藤原市長が提案の中で、「東日本大震災の時、夜間 電気も何もないなかで、消防隊や警察、自衛隊等の蛍光色の制服でどれだけ被災者に安心を与えたか」。また「真っ暗の中で蛍光の衣類を見るだけで安心を与える」。さらに「中央防災会議の調査結果からも、今後いつ発生するかわからない大震災に対して早急に対応したい」と述べられました。


 私ども新政クラブは理事者側のお考えは、全くその通りであると確信しています。
 被災者にとって「安心」をもたらすであろう、今回の補正予算の削除にはまったく理解ができません。


 また「当事者の意見を聞くべき」と言いますが、施策を廃止する。改悪する。といった場合には、当事者の意見を聞く場合も出てくると思います。


 今回の場合は、今まで何もないところから新たな取組として、震災対策で行う事に「当事者の意見」を聞く事もないのではないでしょうか。現在、自主防災で様々な取組を行っている皆さんには喜ばれはしても、反対はされないと思います。


 例えば、「子ども見守り隊」の皆さんは今、統一したジャンパーを着用しています。あのジャンパーは普段の見守り隊の活動や取組みが大変素晴らしい事から、貝塚市が率先してそろえたではありませんか。その事を思うと、今回も当事者の意見を聞いてからという事はナンセンスです。


 逆に「聞いている」間に、震災が起こった時に、議会は住民の皆さんになんて言い訳できるのか、私は自信ありません。
 市民に意見を聞く事も大事だと思いますが、市が主体性をもって実施する施策に、その都度「市民の意見」を聞いていたら、それこそ 迅速な対応が出来なくなるのではないでしょうか。


 私自身、今現在、地元で自主防災組織の立ち上げに関わっています。そんな中でも「おそろいの物があれば統一出来ていいね」という意見等も出てきてはいます。


 被災者に安心を与え、ボランティアである自主防災組織のメンバーの意欲を駆り立てるツールとしては非常に重要であると思います。


 また、「無駄遣い」という意見も出されました。しかし、私は「災害対策」に「無駄」はつきものと考えています。


 例えば、防災備蓄品等は、震災発生時しか使用しません。災害が起こらないと利用しないんですが、それでも備蓄してなければなりません。利用期間内で災害が発生しなければ処分されます。これを「無駄」と言えますか?


 私は、一昨年社協のボランティアで南三陸町に訪れ、ガレキ除去作業のお手伝いをさせていただきました。そのボランティアでリーダーを務めているメンバーはすべておそろいの「ベスト」を着用していました。その「ベスト」を着用している方が判断し、作業の振り分け等も行い、陣頭指揮をとっていました。


 この「ベスト」はこうした意味合いもあるのではないでしょうか?
 自主防災の方々にそんなに重責を担わすのかという議論はあるとは思いますが、「ベスト」を着用する事により「自覚」も生まれてくるのではないでしょうか。


 こうした意味合いからも、今回の総務常任委員会で議論されました、「消防費」を削除する事は全く理解できないものであり、今後一層の防災対策、震災対策を進める事を希望しております。


 以上、私は総務常任委員長報告に、反対するものであります。議員各位のご賛同をお願い申し上げ、私の討論を終わります。