Welcome

議会質問&会派取組

2012-06-11 09:01:00

 

◆真利一朗議員
 お許しをちょうだいいたしましたので、一括式で通告順に従いまして質問をさせていただきます。
 午前中の明石議員とかぶる質問があるかと思いますが、よろしくおつき合いくださいますようにお願い申し上げます。
 まず、一つ目は、通学路の安全対策についてお尋ねいたします。


 今年4月23日に京都府亀岡市で起きた事故では、軽自動車が集団登校中の児童と保護者の列に突っ込み3名が死亡、7名が重軽傷を負った余りにも悲惨な事故でした。


 その4日後の4月27日も千葉県館山市で、バス待ちの列に軽自動車が突っ込み、先頭に並んでいた小学1年生1名が死亡、ほかにも3名の児童と2名の保護者がいましたが幸いにけがはなかったようでございます。


 同日、愛知県岡崎市では、横断歩道を集団登校の小学4年生4名のところに軽ワンボックス、これが突っ込み、後方にいた2人が重傷を負った事故がありました。いずれも通学途中の事故でした。


 居眠り運転、ほかのことを考えてぼうっとしていた、そのほかいろいろな原因で立て続けに起こった事故で、防ぎようがなかったのでしょうか。


 文部科学省は、4月27日、通学路の全国調査に乗り出す方針を固めました。現状を分析し、より安全な道に変更したり、スクールゾーンを拡大するなど児童・生徒の安全強化策を検討するもので、5月30日に、学校、地域の協力を得て、通学路が安全かどうかを点検する通知を都道府県教育委員会に提出したと仄聞しています。


 文部科学省が実施しようとする点検・調査には、一つ、車道と歩道の区別がある。二つ、歩道の幅が児童生徒の通行に十分である。三つ、遮断機のない踏み切りは避ける。四つ、見通しが悪くはないかなどの点を踏まえた上で設定されているかを確認し、必要であれば車両規制を伴うスクールゾーンの設定を自治体に要請するなど、対策を検討すると仄聞しています。


 貝塚市内の登下校時の通学路は安全でしょうか。危険箇所を再度チェックすることが急務と思われます。
 中央校区福祉委員会では、この痛ましい事故が起こる前の平成24年2月16日に中央小子ども安全見守り隊の研修、総会を開催し、研修では、教育委員会学校人権教育課からおいでいただいて、講演をいただきました。総会では、各町会の見守り隊の方々より、意見交換で各町会単位で通学路の危険箇所をチェックしようということになり、校区通学路地図に危険箇所の書き込みを協力いただきました。


 校区8町会から18箇所の危険場所の指摘を受けました。中央小学校では、先生方による現場検証を実施し、今後PTAの方にも協力をいただき、現場を回り確認していくと聞いております。


 その中で、既に市へ要望として中央校区3町会の町会長と中央小学校PTA会長との連名で、通学時約360名が合流する通学路にグリーンベルトの設置を依頼しております。回答として、平成24年度中には設置をといただいておりますが、具体に実施計画が立っているようでしたら、教えてください。


 また、同場所の通学時間、7時20分から8時20分の1時間の間、車両通行調査も実施しており、もう一歩進んだ安全対策を検討中です。


 ほかにも、歩道設置、拡幅、側溝のふたかけ、ガードレールの設置、他場所でのグリーンベルトの設置など安全対策が意見として出ています。また、既に表示してある路側帯の白線やスクールゾーンの表示が薄くなり、消えかかっているところが多く見られます。集約して市への要望として提出されると思います。


 3月の我が会派から代表質問におきましてお伺いしました、狭い道路での歩行者の安全確保には、「今後も路側帯にグリーンベルトの設置を行い、安全対策に取り組んでまいります。平成23年度春は葛城校区、秋には北校区を済ませ、平成24年度春に永寿校区、秋には東校区を予定。」とご答弁いただいておりました。市の素早い対応をお願いしたいと思います。


 今後、市としても子どもの安全通学路確保に向けて、危険箇所の調査にあたり、教育委員会を中心に、学校・園はもちろん、町会単位に働きかけ、地域の見守り隊の皆さん、ボランティアの方々にも協働をお願いして、各校区の通学路の安全確保に向け、対策を早急に進めるべきだと思うのですが、いかがお考えでしょうか、お尋ねいたします。


 二つ目は、自転車利用者のマナーの向上についてお聞きしたいと思います。
 子ども安全見守り隊として参加しています方々より、通勤・通学者の自転車利用者の運転マナーの悪さ、これをよく聞きます。3月の代表質問でも、会派より、自転車の安全利用ということで質問をいたしましたが、狭い道路での自転車、バイクの安全確保については、「生活道路に通行帯を設置することは極めて困難である。さまざまな交通安全啓発の取組みの中で、ルールの遵守とマナーの向上を徹底してまいります。」とご答弁いただきました。


 自転車は、道路交通法では軽車両の扱いになります。バイクと同じく赤信号ではとまらなくてはなりません。しかし、自転車利用者は、平気で信号を無視しています。子どもたちが横断中でもスピードを緩めるくらいで、子どもたちを縫って進んでいきます。特に、通勤・通学時のひどいこと。


 堺市では、5月12日に堺交通安全協会と堺警察署が主催し、「自転車月間・自転車交通安全・春の集い」を開き、子ども向けに制作されたDVDを上映されました。DVDの内容は、スタントマンを使った自転車事故の再現シーン。このロケの様子を小・中学生に見学させ、本当の怖さを知ってもらおうと試み、前方確認不足の自転車がベビーカーをはね飛ばし、赤ちゃんが道路に転がったり、2人乗り自転車同士がぶつかり、道路に倒れ、自動車にはねられたりとショッキングなシーンをあえて上映したと仄聞しています。


 このDVDは、市内の小・中学校に、学校での交通安全教育に役立ててほしいと配布されたとか聞いております。DVDを見た生徒は、「自転車は身近で便利だけれども、怖い乗り物だとわかった。急いでいるときもしっかり信号や周囲を確認しようと思う。」と感想を言っていました。


 自転車利用者は、子どもだけではなく学生や大人もマナーが悪いと思います。子どもから大人にも参加して見てもらえるような試みが大変必要ではないかなと思います。実際に体験しないと理解できないのではないでしょうか。ルールの遵守とマナーの向上を図るためにも、このような取組みが必要ではないかと思うのですが、いかがお考えですか、お尋ねいたします。


 以上、子どもの登下校時の通学路での安全を守るべく、早急な対策をお願いして、私の質問とさせていただきます。
 ご清聴、ありがとうございました。

 

 

◎都市整備部長
 私から、真利一朗議員の質問番号1、通学路の安全対策について、(1)要望済みグリーンベルトの計画について及び質問番号2、自転車利用者のマナー向上について、(1)自転車事故防止の為、事故再現のDVD等の作成・講習会の開催についてご答弁させていただきます。


 通学路の安全確保の取組みといたしましては、毎年春と秋全国交通安全運動の時期に、順次、小学校の校区を貝塚警察、教育委員会、道路交通課で安全点検を行っております。
 平成25年度は、春は南小学校区、秋は津田小学校区を予定しております。


 グリーンベルトの設置の進捗状況でございますが、安全点検を行なった校区の区画線の設置にあわせて施工を予定しております。
 議員ご指摘の市道鳥羽水間線の一部と、麻生中4号線のスーパーマツゲン前から府道大阪和泉泉南線までの間につきましては、道路幅が狭く、多数の児童が通学路として利用されておりますことから、本市といたしましても早急にグリーンベルトの設置が必要と認識しております。


 しかしながら、グリーンベルトを設置するためには、貝塚警察との構造協議が必要であり、現在調整中であるため、協議が整い次第今年度中に設置してまいりたいと考えております。また、摩耗しておりますスクールゾーンの表示につきましても、この施工とあわせて設置いたします。


 通学途上の子どもたちの歩行者の安全を確保するため、グリーンベルトの設置要望は多く、限られた予算の中、今後、町会・教育委員会・PTA等学校関係者と協議を行い、優先順位をつけながら設置を推進してまいります。


 続きまして、質問番号2、自転車利用者のマナー向上についてご答弁申し上げます。
 自転車利用者のマナー向上及び事故防止のため、市と警察、交通安全協会が協力して、平成23年度につきましては、5月に高齢者の自転車対策として老人クラブに対しまして、関西自動車学院において自転車の安全教室を開催しております。


 また、年2回、シェルピア自転車駐車場におきまして自転車事故防止キャンペーンとしてリーフレットや啓発用品の配布、また自転車の無料点検安全診断を実施しております。


 春と秋の交通安全指導期間には、保育所・幼稚園、小学校から高校まで、春は歩行者中心、秋は自転車事故防止のため、ビデオや実技、事故再現DVDによる安全教育を行っております。


 また、大阪府警察本部から中学、高校用教材として、最近では平成23年2月に作成されました「自転車事故防止のために」というDVDが各学校に配布されてマナー向上の取組みがされております。


 これらに加え、平成24年5月には、新たに貝塚警察署と貝塚市で保護者向け安全教育の講習会を実施し、歩行者と自転車との事故の損害賠償事例や自転車に乗る子どもさんに対して、日ごろから保護者が安全を教えていく必要性を説明しております。


 今般、議員からご指摘がございました堺市がJA共済等から寄贈を受けた交通安全教育用につくられたDVDは、実際に小学校においてロケを行い、スタントマンを使った事故の再現シーンが撮影され、それを児童が見守るという内容でした。本当に事故の怖さを体験できたと聞いております。堺市からDVDを提供いただき、児童に対して交通安全指導に今後も活用していきたいと考えております。

 

◎教育部参与
 それでは、私から真利一朗議員の質問番号1番、通学路の安全対策についての(2)危険箇所の調査への学校・園・町会見守り隊等による協働での活動についてご答弁申し上げます。


 全国的に見ますと、毎年のように子どもたちが登下校中に交通事故に巻き込まれるケースはございますが、今年ほど連続して痛ましい事故が起こったことは過去に例を見ないところでございます。そのような中、幸いにも本市においては、交通事故による重篤な事案は発生しておりません。


 教育委員会では、以前より、毎年、幼・小・中学校に対して通学路の危険箇所を点検し、報告するよう通知しております。そして、報告のあった危険箇所につきましては、一覧表にまとめた後、国土交通省、大阪府岸和田土木事務所、本市道路交通課や貝塚警察署等に要望内容を伝え、可能な改善をいただいているところです。


 今後も引き続き調査を行いますが、その際、議員ご指摘のように、町会や見守り隊の方々、PTAの方々の意見も伺うよう通知し、広く情報を収集し、協働して安全対策を進めていくよう努めてまいります。
 以上でございます。

 

 

◆真利一朗議員
 自席からでございますが、3点ほど質問させていただきます。
 まず、再質問しようと思っていたんですけれども、次年度のグリーンベルトの設置及びスクールゾーン等の表示の計画、さきにご答弁いただきましてありがとうございます。その点で一つ、今後、ほかの地域から要望が上がったときの対応なんですけれども、そういった計画予定校区があると思いますが、それがやっぱり優先になるんでしょうか。それとも、その要望があったところをかみ合わせて行っていくのでしょうか。


 それが一つと、中央校区のほうでは、過去2回になりますけれども、毎年11月に関西自動車学院を利用して地域の交通安全フェスティバル、これを小学校中心なんですけれども、やっております。

 

 そのときに今回この堺市のほうでつくられたDVD、これはまだ関西自動車学院と話はしていないんですけれども、そういった上映する場所があれば貸出等はしていただけるのかということと、そして、先ほど述べました中央校区でもう一歩進んだ安全対策ということを、さっき、私、述べさせてもらったんですけれども、それが文部科学省が「必要であれば、車両規制を伴うスクールゾーンの設定を自治体に要請する」と。まさにこのことでありまして、これに関しましては、地元町会、町民、そして安全見守り隊の活動をしている皆さんからの要望、そして、あと、市民の皆さんの希望とか意見を聞かなくてはならないんですけれども、それにあわせて市としても強力なバックアップ体制が必要になってくるかと思いますんで、再度、市としてのその考えというのをお聞かせ願えたらと思います。
 以上です。

 

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。
 まず、1点目のグリーンベルトの今後の計画でございますが、確かに議員ご指摘のようにグリーンベルトにつきましては、車の運転者に対してここは子どもが歩くところだという視認性の確保ということで考えております。

 

 これが完全な歩車道分離してということになりませんので、ケース・バイ・ケースございますが、確かに、山手から海手までたくさんの地域、校区ございます。それ、皆さんのところで確かに視認性を確保したほうが安全性は確保ということになりますが、その辺は構造とか、また市職員が見ましてここから優先的ということで、限られた予算の中でたくさんの要望等々ございますので、その中で先ほどもご答弁しましたが、優先順位をつけてやっていきたいと、このように考えております。


 それから、2点目の中央校区で取り組まれていますフェスティバルの件ですけれども、先ほど議員からご指摘ございました堺市のDVD、ここに入手してございます。これにつきましては、ダビングといいますか、複製といいますか、複製はちょっとできないんですけれども、これをどんどん回して見ていただくということは十分だということでご了承いただいていますので、秋の中央校区のフェスティバルにはご活用願うなり、また、このフェスティバルには市からせんだっても自転車のグッズ、安全対策グッズを提供したこともございますので、活用してまいりたいというふうに考えております。


 それから、3点目の安全対策のスクールゾーンにつきましては、現在小学校を中心に半径約500メートルというのがスクールゾーンという指定がございますけれども、この中がすべて道路交通法上の規制の対象というわけではございません。まず、時間規制やっているところとか、さまざまございますが、その規制には、まず民家もございますし、商店もございますし、いろいろその地区内の方のご了承といいますか、一定の承諾がない限り警察としてもなかなか規制をかけにくいということがございますので、それは今後、市といたしましても警察と協議、また、地元の方々のご意見を聞きながら、協議を行いながら規制等は考えていきたいと、このように考えております。
 以上です。