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議会質問&会派取組

2010-11-30 13:25:00

◆小河川の維持管理と浸水対策について・まちかど情報版設置について

 

◎松波謙太議員
 議長のお許しをいただきましたので、通告順に従い質問させていただきます。
 まず、第1番目は小河川の維持管理と浸水対策についてお尋ねいたします。
 以前の梅雨時期はしとしとと降る長雨が続き、それが日本の四季に調和されていたものですが、近年の地球温暖化による気候変動の影響は異常気象となり、新しいタイプのゲリラ豪雨が出現し、それが局地集中型となり、山間部ではがけ崩れや土石流の土砂災害を起こしています。平地部においても滝のように降る雨水がしみ込まないアスファルト道路にあふれ、下水道は排水処理能力の限界をはるかに上回る雨水量で小河川は氾濫し、道路の冠水、農地、民家、店舗、工場、公共施設等の浸水被害は甚大化してきております。
 本市として、土砂災害、洪水のハザードマップを住民に配布していただいておりますが、私が危惧している氾濫しやすい小河川は図示されておりません。河川管理に関心の深い市長におかれましては、9月5日、市民230人の皆さんと近木川クリーンキャンペーンに参加され、治水対策の必要性を認識されていただいておりますが、町なかの小河川にも雑草やごみが投棄され、小河川の付近住民や町会においてクリーンキャンペーンを都度、実施していただいております。しかし、多量のごみが投棄された小河川はごみの集積場と化し、また引き揚げにくい廃棄物もあり、付近住民、町会から苦情が寄せられ、市の担当課に処理していただいております。特に、暗渠水路部分にどの程度ごみが堆積しているのか不安を感じます。本市は、幸い大雨の被害に遭遇してはおりませんが、大雨災害に備え、全市の小河川、下水道、関連施設等の徹底した保守点検をお願いしたいと存じます。災害の質が変わり、危機は増大してきております。
 そこで、私が、よく市民の皆様からお聞きする旧貝塚市街地の清水川、吉原川、難波川の維持管理と低地の浸水対策について、本市の現実を直視した排水路対策をお尋ねします。
 次に、2番目のまちかど情報板設置についてお尋ねいたします。
 児童、高齢者の虐待や所在不明の高齢者、深刻な労働環境下での派遣切り、新卒者の就職難、年間3万人の自殺等、地域社会では暗い世相を反映したさまざまな事件が増加してきております。これらの状況を踏まえ、支援する地域団体、貝塚市等がさまざまな活動を行っていただいておりますが、その情報が十分住民に伝わっていなかったり、地域住民同士のつき合いが疎遠がちになっており、相談や活動に気軽に参加する気風が難しくなってきております。このような状況下で、さまざまな情報が気軽にわかり、利用してもらえるよう情報を共有化することで、市民のコミュニケーションを活性化していくことが緊急の課題となっていると考えられます。いろいろな地域活動や貝塚市の情報を一度にぱっと見ることができないか、インターネットや回覧板、町内の掲示板だけでなく、気軽に街角で多くの情報を掲示することができないかなどの課題について、地域団体では以前から検討を重ねていただいております。
 地域の声として、住民の皆さんの目につきやすい小学校や駅前、町会館前に大きな掲示板があれば、諸団体が実施する行事や支援活動情報等を掲示することができ、住民の情報共有と交流、援助の促進が図られ、また地域の方々の積極的な活用により、地域のコミュニケーション力を向上させる新しい媒体として役立ち、安心して住める明るいまちづくりに貢献できるものと確信しております。まちかど情報板について本市はどのようにお考えになっておられるのか、お尋ねいたします。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

 

◎上下水道部長
 松波謙太議員の質問番号1、小河川の維持管理と浸水対策について、私からご答弁申し上げます。
 近年、局地的な集中豪雨による浸水被害が各地で増大しておりますが、その一つの原因として、排水路のごみや不法投棄による廃棄物などが排水の阻害となると認識しております。吉原川、清水川、難波川の廃棄物などにつきましては、現状は地区住民や町会からの通報を受けまして、関係各課と連携し、廃棄物などの撤去清掃を行っております。今後につきましては、梅雨、台風時期を中心に職員によるパトロールを実施し、廃棄物などの撤去清掃を行ってまいります。
 次に、臨海部周辺の低地部の浸水対策につきましては、台風等大雨時に高潮の影響を受けますことから、平成19年度と20年度において、難波川、吉原川に簡易ポンプを各1台設置し、職員自動配備のもと潮位を監視しながら、ゲートの開閉に合わせて対応しているところでございます。
 以上でございます。

 

◎都市政策部長
 次に、私から、松波謙太議員の質問番号2、まちかど情報板設置についてご答弁させていただきます。
 本市では、市政やイベント等の情報を広報紙「広報かいづか」だけでなく、パソコン用及び携帯電話用ホームページに掲載するなど情報発信に努めているところであります。広報紙は、公民館、図書館、総合体育館、子育て支援センター等の市の施設や観光協会を通じて、ぷらっと貝塚、南海貝塚駅でも配布をいたしております。また、必要に応じてチラシやパンフレット等の全戸配布、回覧紙による周知や町会、自治会の了承を得て、掲示板へのポスター掲示などを行っております。
 また、今年度から市内で活動する団体と市民の情報交換の場として、広報紙に「みんなのミニコミ」というコーナーを新設し、各団体の行事や会員募集などの告知に利用していただけるようにしているほか、市が協賛、援助する行事につきましても従来から広報紙に記事を掲載しているところです。
 情報板の設置でありますが、他市では住民と協働してまちづくりを進める中で掲示板を設置し、地域情報の発信に努めている例もあるようですが、掲示基準の明確化や維持管理のルールづくり、設置場所など課題も多く、特に管理運営組織形態づくりが難しいと聞き及んでおります。そのような中、町会や校区福祉委員会など市民との協働による管理運営組織化を前提に、掲示板の設置について調査、研究してまいります。
 以上です。