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議会質問&会派取組

2010-09-01 11:33:00

◆JR東貝塚駅及び駅周辺地域の開発について・貝塚市民図書館について

 

◎阪口芳弘議員
 議長より発言の許可をいただきましたので、通告順に従い質問をさせていただきます。
 まず、JR東貝塚駅および駅周辺地域の開発について質問いたします。
 JR東貝塚駅は、昭和9年に阪和電気鉄道の阪和貝塚駅として開業され、昭和15年に阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、南海山手線の駅となりました。同時に東貝塚駅と改称されました。昭和19年に戦時買収私鉄指定により山手線が国有化され、国有鉄道の駅となり、昭和62年に国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となりました。開業以来76年間、貝塚市の東の玄関口として、他市、他府県からの利用、また市民の通勤・通学等に寄与し、現在に至っています。山手線と呼ばれていたくらいですから、駅の山手の方々に利用されやすいように阪和線のほとんどの駅が東側に改札口を供えている傾向にあります。そのため、駅西側の方は、当然踏切を渡り改札口に向かいます。また、東貝塚駅は、自転車置き場が駅西側にあるため、駅東側の自転車利用者は、同じ踏切を朝夕4回渡る必要に迫られるわけです。昼間でも特急が3本、快速が6本、普通が6本通過しますが、通勤・通学時間帯はもちろんそれ以上になるわけです。そのため、自転車置き場と契約しておるにもかかわらず、時間的余裕がないため駅前に放置し、電車に飛び乗る方も見受けられます。また、警報機を無視し、遮断機をくぐっていく方もたくさん見受けられます。
 これらの状況を考えてみますと、前述のとおり、西側から乗り降りする人は、しばしあかずの踏切と化す踏切を渡らなければなりません。大変不便を強いられております。現在、既存の地下道を西側に延長し、また拡幅し、地下通路を建設することによりこの問題は解決すると考えます。幸い、西側に駅前のミニ広場があります。この広場を有効利用し、例えば南海貝塚駅のような地下通路を建設してはと考えますが、いかがでしょうか。
 次に、現在の駅出口より降車した人が前の道路に出ようとすると、いきなり車道で、踏切が上がると同時に動き出した車の列と平行して進む状態で、その状況を思い浮かべていただきたいと思いますが、大変危険な状況であります。と申しますのも、東側の府道には歩道がありますが、その府道までに行くのにも歩道がなく、車は我が物顔で走行しますので、歩行者は足どめを食うか強引に歩いて身を危険にさらすかの二者択一となります。これを改善する方法として、まず大いに邪魔になっている2本の電信柱を取り除くこと、次に歩行者通行用の例えばグリーンベルトを設置し、歩行者を安全に誘導することが挙げられますが、以上2点についてはいかがでしょうか。
 次に、現在、駅西側につくられている駅前のミニ広場についてですが、周辺の方々のご意見や日々の観察の結果判明したことを挙げますと、利用している方をほとんど見かけられないという現状があります。この理由として、設置すれば放置自転車を置かれるとの問題がありますが、広場を利用する方々の自転車の置き場がないこと。すぐ横に線路があるため、子どもたちのほとんどの遊びが制限されること。ベンチで座っていると、電車がとまっていれば電車から、とまっていなければホームの人々の目からさらされるということ。電車通過時に鉄粉が飛んできたり、ほこりが舞ったりするなどの多数の意見がありました。この場所を広場として維持する意味は余りないのではないかと判断いたします。また、利用者がないため雑草が生え、生えるために利用ができない。また、そのための維持管理費がふえると悪循環が繰り返されております。
 公園にかわる新しい利用方法として、これは最初の質問の続きとも言えるものですが、駅西側の階段の出入口となるこの広場を車の進入スペース、つまりロータリーにすることであります。現在、東貝塚駅まで送迎をされている方のご意見でありますけれども、駅前は駐車停車のスペースがなく、送り迎えを必要とする人は本当に困っておられるようです。そのような方々の中には、東貝塚駅の利用をあきらめ、東岸和田駅に送迎する方々が多数存在します。特に、駅北側の住民の方々は、既に東岸和田駅を利用し、その傾向は、東岸和田駅付近高架事業が完成すればますます強くなるものと思われます。その高架事業により七つの踏切が廃止され、海側にあるショッピングセンターへの動線も確保され、バリアフリー化もされ、朝夕は「特急はるか」も停車するとうわさされています。そのため、東貝塚駅を利用する乗降客が減少し、国から補助金がおりる一定の乗降人数に達することができず、次にお話しするバリアフリー化を推進することができないという事実があります。これまでに私が提案させていただいた工事を施工していただければ、東貝塚駅の利用者が増加し、まちの分断という問題も解消され、地域の活性化とともに、安全で高齢者や体の不自由な方に優しい駅となると考えますが、いかがでしょうか。
 ここで、バリアフリーについてつけ加えさせていただきますと、貝塚市には、貝塚市交通バリアフリー基本構想があり、本基本構想をモデルとして市域全体のバリアフリー化の推進に努めるとあります。南海貝塚駅は、既にエレベーターやエスカレーターや多機能トイレが設置され、和泉橋本駅も本格的にバリアフリー化が進められています。東貝塚駅に至っては、構想すら描かれていません。これは、先ほど述べましたとおり、1日の乗降客が現在4,176人であり、5,000人に達していないため補助がおりず、検討すらしてもらえない状況にあります。バリアフリー化もされず、不便で危険で不衛生で、そのため他の駅を利用する乗降客がふえ、ますます駅や駅周辺の開発ができないという悪循環に陥っていくと予想されます。そのためにも、私が申し上げた改善方法がよいと考えますが、いかがでしょうか。
 さらに、東貝塚駅構内のトイレについてですが、女子がトイレに入るためには、男子トイレの便器の前を通らなければなりません。また、くみ取り式のため駅の外まで悪臭がするなど利用できないという声が多く、改修が急務であると考えますが、いかがでしょうか。
 また、東貝塚駅前広場の放置自転車は、JRの敷地にあるため行政側が撤去できない状況が続き、違反者もそのことを熟知しているようで、違反者が後を絶ちません。行政が関与できる条例を制定するか、JRの敷地を安く買い上げるか、何か方策があると思いますがいかがでしょうか。
 最後に、東岸和田駅も熊取駅も、もともとは各駅停車しかとまらなかった駅であったということ。そして、官民挙げて駅や周辺整備を進めた結果今があるということを申し上げて、一つ目の質問を終えたいと思います。
 次に、貝塚市民図書館についてお伺いします。
 市民図書館は、平成元年に建て替えられ、市民の知識充足の場として、また身近な地域の情報センターとしてその機能を果たしております。
 しかし、視聴覚ブースの一部の機器は古く、現在のようなデジタル化された対応におくれ、古いビデオテープやレーザーディスク対応機器5台のうち、本年8月12日には2台しか稼動していませんでした。また、音楽を聞くイヤホンつきのソファーに至っては、私の知る限り使用されていたことを見たこともなく、本を読む方々がソファーがわりに使っておられるのが現状であります。また、本来本を読むためのテーブルは、テーブルの上に自習禁止の張り紙があるにもかかわらず学生たちの勉強のために使われ、一般の方が利用できない状況にあります。
 過日、夏休み中に図書館に行きましたが、利用者はすし詰め状態で、通路の点字ブロックの上にも自転車があふれ、大変危険な状況でありました。職員の方々は、懸命に対応されていたように思われますが、改善する必要があると考えます。
 そこで、提案をさせていただきますが、AV機器は日進月歩で進化するため、高価な機器をそろえてもすぐに古くなってしまいます。AV機器を廃止し、現在のソフトは貸出専用にし、そのあいたスペースを例えば青少年のための書籍の場とし、子どもたちのコーナーとの仕切りのためのスペースとするのはいかがでしょうか。
 テーブルを学生たちに独占的に使用されないようにするためには、学生たちの自習室を新たに設け、図書館内のテーブルコーナーを減らし、利用者がゆっくり本を読むことができるいす、ソファーのみのスペースを拡張するほうがよいのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
 また、来館者の自転車置き場については、現在の自転車置き場の図書館寄りに植込みがありますが、手入れが行き届かず、決して美しいとは言えません。そのスペースを自転車置き場に利用すれば改善すると考えますが、いかがでしょうか。
 最後に、昨年配布された小冊子「貝塚市地域省エネルギービジョン」によりますと、市域全体のエネルギー消費総量を平成27年度に平成17年度値の3%減とする目標及び市民、事業者、行政の省エネルギーの取組みを設定しましたと記してあります。私は、図書館こそESCO事業を含め施設の省エネルギー化に着手すべきであると考えます。面積比で考えると、図書館は本庁の45%程度と思いますが、電気使用量は市役所本館の約51%、そのうち冷房費は55%であります。その原因として、たくさんの蛍光灯を使っていること、窓ガラスの面積が広く、天井が高い等、施設の構造上冷暖房の効率が悪いことが考えられます。電球のLED化や冷暖房費の削減に効果のあるコーティング剤の塗布もあわせて採用してはと考えますが、いかがでしょうか。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

 

◎建設部長答弁
 私から、阪口芳弘議員の質問番号1、JR東貝塚駅および駅周辺の開発について、(1)地下通路の建設について、(2)駅周辺の安全対策について、(3)バリアフリー化と多機能トイレの設置について、(4)駅前放置自転車対策についてご答弁させていただきます。
 西日本旅客鉄道株式会社によりますと、JR阪和線は、基本的に駅の改札口を東側に設置しています。東貝塚駅につきましても東側に改札口があり、西側から乗車される方は踏切を渡って鉄道を利用することになっております。また、放置自転車対策として設置しております自転車駐車場は駅の西側にありますことから、東側の駐車場利用者にとりましても踏切を渡って鉄道利用となっております。議員のご指摘のとおり、地下通路を延伸して改札口を西側にも設置することで、鉄道利用者の利便性の向上と交通安全対策の向上につながると認識いたしており、西日本旅客鉄道株式会社に対しまして協議の申入れを行ってまいりたいと考えております。
 また、駅前ミニ広場のロータリー化ですが、もともとこの場所は駐輪場がありましたが、市道を挟んで向かい側に自転車駐車場が新設されたことにより廃止いたしました。廃止後の土地利用につきまして検討を行う中で、議員のご質問のロータリー案もございましたが、踏切直近で車の出入りが大変危険なことと、広さの関係からロータリーとしての整備が困難なため、現在のような遊歩道と憩いの場としての整備を行った経過がございます。今後は、地域の方にもっと利用していただくような方策を検討してまいりたいと考えております。
 次に、駅周辺の安全対策につきましては、駅前広場に接する道路は府道東貝塚停車場線であり、車両が交互通行し、歩行者帯もない状況にあります。議員ご質問の電信柱の移設とグリーンベルト帯の設置につきましては、道路管理者であります岸和田土木事務所に要望してまいりたいと考えております。
 次に、駅のバリアフリー化につきましては、貝塚市交通バリアフリー基本構想及び国が定めた移動等円滑化の促進に関する基本方針により、南海貝塚駅につきましては、バリアフリー化が完了し、現在、水間鉄道貝塚駅とJR和泉橋本駅のバリアフリー化事業を鉄道事業者にて行っているところであります。
 議員ご質問のJR東貝塚駅のバリアフリーにつきましては、1日の乗降客数が4,176人であり、国が定めた移動等円滑化の促進に関する基本方針による5,000人以上の駅でないため、平成22年度までのバリアフリー化は求められていませんが、駅のバリアフリー化に対しては、将来的な課題として認識しており、国の動向を注視してまいりたいと考えております。
 また、JR東貝塚駅のトイレは、議員のご質問にあるように、男女の区別がなく、くみ取り方式であり、その不便さを指摘されているところであります。鉄道事業者であります西日本旅客鉄道株式会社に対し、トイレの早急な改善を要望してまいります。
 駅前放置自転車対策につきましては、東貝塚駅前西側に約480台収容できる自転車駐車場があり、平成21年度の平均利用率は76%であります。また、駅周辺を自転車等放置禁止区域に指定し、撤去作業を行っているところであります。
 議員ご質問の駅前広場の駐輪につきましては、JR用地のため放置禁止区域となっておりません。用地管理者である西日本旅客鉄道株式会社に対し適切な管理をしていただくよう再度働きかけるとともに、自転車利用者にマナー向上を呼びかけていきたいと、このように考えております。
 以上です。


◎教育部長答弁
 阪口芳弘議員の質問番号2、貝塚市民図書館について、(1)図書館機能の充実について、(2)図書館の自転車置き場の整備について、(3)ESCO事業の実施について順次ご答弁申し上げます。
 まず、視聴覚ブースにつきましては、平成元年の開館以来、視聴覚資料を取り巻く環境が大きく変化し、平成21年度統計では、1日平均9.5人の利用にとどまっているところでありますので、議員ご提案の当該ブースを撤去し、新たなコーナーの設置について検討していきたいと考えております。また、閲覧テーブルにつきましては、必要な人が利用されており、現在のところ閲覧テーブルを減らしていすやソファーをふやす考えはありませんが、今後も禁止されている場所で自習を行っている場合には、自習室への移動を促すよう努めてまいります。
 次に、駐輪場につきましては、大半の期間については利用者数に対応できていると認識しております。しかしながら、夏休みなどの利用者が集中する期間、置き場におさまり切らず、あふれているときもありますが、今後は、必要に応じて歩道から玄関に至るアプローチの一部を利用し、臨時駐輪場の確保に努めてまいります。
 次に、電球のLED化も含めた省エネルギー対策につきましては、貝塚市地球温暖化対策推進委員会において、市全体の省エネルギー対策の取組みを総合的に推進しているところです。なお、コーティング剤につきましては、太陽光が長時間差し込む東・西側の窓ガラスに塗布し、その効果を検証してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

 

◎阪口芳弘議員
 自席からでございますけれども、再質問させていただきたいと思います。
 JR東貝塚駅および駅周辺の開発についてお尋ねいたします。
 私は、駅前のミニ広場を今のような公園ではなく、東貝塚駅を利用する人々のために開放すべきではないかというふうに思っておりますけれども、しかし、今答弁いただいたように、ちょっと若干難しいということであれば、現状のままではなくて、駅前ミニ広場を利用しやすいように、例えば駅からくつろいでいる方々が丸見えになるというようなことではなくて、少し目隠しをしていただくとか、あるいは鉄粉が飛んできますので、それを防ぐさくのようなものをつくっていただくとか、またベンチがありますけれども、屋根には何の日覆いもない、また雨用の屋根もないというような状況が続いておりますので、先ほども質問の中で申し上げましたけれども、全く利用されておりません。そこに、当然草木の剪定であるとか、あるいは草を取るための作業であるとか、そういった税金を投入するわけです。何か大変無駄なことをしているんではないかなというふうに思いますので、やはり利用者がここやったら利用できるな、東貝塚の駅行ってみたいな、このようなミニ広場に改善する必要があると思うんです。その辺についていかがですか。

 

◎建設部長答弁
 お答えいたします。
 議員のご質問のミニ広場といいますか、東貝塚駅の広場につきましては、平成17年当時、先ほども申しましたように、ロータリーに使えないかということで検討しましたが、広さの関係、交通安全上の問題から現在のような歩行者帯と、それから憩いの場としての整備をさせていただいております。ご指摘のように、広場を利用される方がホーム、また電車から丸見えということで、植樹をするとか、また目隠しフェンスといいますか、そういったものをつけるということもございますが、逆に遊んでいる子どもが死角になるということになると、また治安上の問題もございますので、その辺踏まえまして、今後、利用者の方を中心に、整備できる部分を地元の方々、また町会の方々、駅を利用する方々とご意見を聞きながら考えていきたいと、このように考えております。
 それから、もう一つは、以前にできましたときに、あの施設を市でやはり管理するには多額の費用がかかる中で、アドプト制度の導入ということで、何か老人クラブの方にお願いし、花等を植えていただく、苗は市から支給いたしまして植えていただくなどして、市民の手で守っていただく、また育てていただくというようなことも検討したことございますが、実行には至っておりません。その辺もあわせまして今後検討してまいりたいと、このように考えております。

 

◎阪口芳弘議員
 再々質問させていただきます。
 先ほど、子どもたちの死角になるから、そういった目隠し的なものはできないということでございましたけれども、最初の質問の日よけとか、あるいは雨の対策用の屋根等は何の問題もないように思いますが、その辺についていかがでしょうか。

 

◎建設部長答弁
 お答えいたします。
 日よけ、シェルターとかそういったものを含めて地元と調節させていただいて、検討したいと思います。