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議会質問&会派取組
PDFファイルはこちらから 7.12から嘉麻市・糸島市.pdf (0.58MB)
報告1 嘉麻市議会 議会ペーパレス化事業について
実施日 平成29年7月12日
平成29年7月12日 午後1時頃、福岡県嘉麻市上臼井446-1嘉麻市役所へ到着。
嘉麻市議会事務局長の原田宣浩氏のお出迎えを受け、嘉麻市議会山倉敏明議長よりご挨拶をいただきました。
同市議会事務局長補佐高橋裕樹氏及び同議会事務局議事係長の樋口靖氏より「議会ペーパレス化事業」について説明いただきました。
嘉麻市では平成25年に議会ペーパレス化に向けて先進市へ視察に取り組まれました。
同年11月には議会運営委員会でペーパレス化を推進するか否かを定例会での議会運営委員会にかけることを決定し、12月の各常任委員会で協議し推進することが決定されました。
平成26年には事務局において先進事例の調査、またぺ―パレス化専門部会を設置して、業者によるデモンストレーションの開催、削減効果の検討、費用面の検討、導入スケジュールの検討等がおこなれました。
タブレットにおいてはiosとandroidを比較し検討されandroidに決定されたとの事です。
その後6月議会で補正予算を計上し体制を整え9月議会よりタブレットの使用を開始しました。
平成26年はタブレットと紙資料と併用して取り組まれましたが平成27年より完全実施となりました。
タブレット導入にあたって、アプリケーション使用説明会やタブレット端末説明会も開催され徹底されました。
取組みに対する目的は
①議員の利便性の向上
②資料の携行
③資料の保管
④資料を探す
の大きく4つがあげられています。
①利便性の向上については、会議招集通知、各種案内をメールで送付、議案、参考資料なども簡単に見ることができる
②資料の携行は過去の資料も含めて市民にも掲示しながら説明できる
③これまでの大量の紙ベースの資料は保管も大変
④資料を探すにも検索ページから簡単に素早く検索できるという事でした。
また執行部・事務局の負担軽減として
①経費の削減
②労務の削減
③副次的な業務の削減
の大きく3つあげられました。
①経費の削減については、用紙代やコピー費用の大部分を削減できる。削減効果は年間約250万円。
②労務の削減については資料の編纂作業、ホッチキス止め、配布時間等大幅な削減が可能。
③副次的な業務の削減については、資料の保管場所を確保しなくてよい。資料の修正や条例の改正などもネット上で行う事が出来る。
という利点があげられました。
現在のところ平成26年以前の議会資料の閲覧はこれまで通りでありますが、市が発行する要綱、パンフレットなどは随時掲載され閲覧も可能となっています。
タブレットの活用の範囲としては、定例会、予算、決算等各資料はタブレットで行われ、事務局との情報交換、議事録の閲覧などにも使用されています。
さらに議会日程、市のイベントスケジュールも掲載され個人の予定等も書きこみなども可能で共有することができます。
現在の所、タブレットを2年更新される契約をとり、古いタブレットを職員が利用することで課長以上がタブレットでやり取りできるようになっています。
将来的には全職員にタブレットを貸与し効果のある取組として進められています。
一方、タブレットを使えないとの先入観を持っている方もいたのは事実で、出来るだけ簡単で一目でわかるようなソフトを使うのが一番と判断されたようです。
ドコモが開発した「リンクイット」という無料のアプリを使う事により非常に簡単に操作も可能となります。
実際に体験させていただきそう感じました。
最後に削減効果については年間240万円という金額は出ていますが、実際には職員の労働力や手間等金額では表しきれない効果があるといわれていました。
全くその通りであり、議会資料に関わる全ての労力などを考えた時是非貝塚市議会でも取り組むべきだと考えています。
一通りの説明を受け質疑を行いました。
(質問内容)
①メールの見過ごしはないのか?
②タブレット導入以前の資料の掲載の予定は
③改選時に新たな議員への研修は
④全職員を対象にタブレット貸与の目途は
⑤問題点は?
⑥議会での活用方法は?
(主な回答)
①Lineアプリのように「既読」がつくようなシステムとなっており、さらに誰が見たか見ていないかわかるようになっている。最終ギリギリは電話連絡等になるが、現在はほとんどない。
②現在の所、各議員からも要望はなく考えていない。
③研修は行う。また職員に対しても合わせて行う
④現在430名の正規職員。2年ごとに議員が使用するタブレットを新規契約するので古くなったものを職員で利用したいが破損などもあるので10年位は全職員への貸与はかかるのでは
⑤現在の所事務作業は「議会事務局」が行っている。全職員が取り組むとなったときに市長部局との調整、連携が必要となってくるがどの部局が窓口になるか決まっていないのが現状で、今後の課題。
⑥本会議の質問で議長の許可を得て写真や図などタブレットを通じて示しながら質問した議員もいました。理事者、全議員は見ながら質問を聞くのでわかりやすいのですが、傍聴者やネット中継を見ている方は見れていない。この辺は課題として残っています。
報告2 糸島市「子育て世代応援サイト いとネットの取組みについて」
実施日 平成29年7月13日
平成29年7月13日 午後1時30分頃、福岡県糸島市前原西1-1-1糸島市役所へ到着。
糸島市議会事務局議事課の西正文氏のお出迎えを受け、同議事課長の友池康英氏より歓迎のご挨拶をいただきました。
その後、糸島市企画部地域振興課長蒲志素彦氏、同課定住・学研都市係長大鶴泰輔氏、同係主事中村勇喜氏、同渡辺浩一氏より「子育て世代応援・いとネット」の取組みについて説明いただきました。
糸島市では平成25年頃より人口減少を何とか食い止めようと定住促進に取り組む「係」が新設されました。
糸島市に関心を持ってもらえるように様々な取り組みがおこなれている中の一つが「いとネット」です。
その取り組みは、子育て世代の定住促進を図るため糸島市・福岡都市圏の子育て世代と民間企業をつないでいくシステムとなっています。
糸島市民を特別会員、他市の登録者をを一般会員として位置づけ差別化を図っています。
企業に協力をいただいて特別会員と一般会員の得点に差をつけることによって糸島市への移住を考える材料の一つとなるような仕組みとなっています。
いとネットの中で企業にもメリットがあるようにサイト内で協賛店レポートを掲示したり、月2回のメールマガジンを発行したりと取り組みも進められています。
登録者も年々増え29年4月で5700名の会員、220店舗が協賛となっています。
これまでサイト更新は職員で行ってきましたが、子育て団体に委託して子育て情報なども発信できるよう検討が行われています。
女性の意見を取り入れることが一番広がりがみられるので様々な意見を集約できるように取り組まれています。
さらに福岡ソフトバンクホークスにも協力をいただき無料入場券を提供してもらったり著名な企業や団体を前面に出した取り組みなども有効であるとお聞きしました。
今後の課題としては、やはり協賛店を増やす事と子育て情報を更に充実させたいという事でした。
定住促進の中で子育て世代を対象とした取り組みではありますが、実は商店街の活性、空き家対策など広くリンクした取り組みとなっております。
その事を考えて貝塚市でも空き家バンク、商店街活性、子育て応援等進めていけたらと思っています。
報告3 糸島市「伊都国歴史博物館」
今回の視察は糸島市の都合により午後からの視察となり、午前中糸島市さんよりご紹介いただきました「伊都国歴史博物館」を見学させていただきました。
展示案内ボランティアの方のご案内で回らせていただきました。