製品は教科書でできている!?
2025-11-24 08:36:00
三角形の合同条件
以前にも三角形の合同条件について記載しましたが、ここでもう一度復習を。
①三辺がそれぞれ等しい
②2辺とその間の角が等しい。
③1辺とその両端の角が等しい。
これらの条件を満たせば、二つの三角形は同じものだということになります。
意思の疎通にもこの考え方は大切だと思います。「これくらいは言わなくてもいいだろう」と言うのは相手に正しく情報を伝えようと思う場合には危険な行為になります。
製造業では設計者が考えた形状を図面を通して、加工業者が同じものを作る必要があります。
ただし、設計者と加工業者との間では、その製品に対しての情報量がかなり違っています。設計者はこの製品をどのように使うものかと言ことをもとに、様々な情報を持っていますが、加工業者は図面に記載された情報だけしかわかりません。
例えば下のモデルの場合、右側と左側の部品は同じものでしょうか?
これだけだとわかりません。板厚t3.2の材料としてはSPCC、SPHC、SECCなどがありどれを使うかちゃんと指示がないと形状の図面だけをきっちり記載してもわかりません。
それではこのモデルの材質がどちらもSPCCだとして、まったく同じものでしょうか? 実際は材料が同じだとしてもまったく同じのかと聞かれると確定はできないと答えるしかありません。
MetaCAMでは板厚表示をはずすと板の表面と裏面の表示が現れます。
材料がSPCCやSPHCなどの素地で加工した場合、塗装などの工程があるのでバリ取り加工を行ったブランクであれば、どちらの曲げをしても基本的には問題はありません。
ただ、スポット溶接などを行う場合の密着度であるとか、SUSの片面研磨材を使った場合ではどちらが表面もしくは裏面であるかの指示が必要になります。
三角形の合同条件のように、自分の意志やイメージを相手に確実に伝えるためにはどのような情報を伝えればよいか考える必要があります。




