製品は教科書でできている!?
2025-04-04 08:18:00
CAD初心者にとって苦手な図形1
板金加工ではL曲げ、コの字曲げ、Z曲げなどの曲げ加工を行いますが、その多くは90°で曲げます。そういう図をCADで描く場合はそんなに問題はないのですが、鋭角や鈍角での曲げ加工では、必要な寸法の位置によってどうやって描けばいいの?とCAD初心者が悩む場合が出てきます。
ちょっと???と思う図形の描き方を紹介したいと思います。
その前に、板金加工用の図面でまず覚えていただきたいのは、この二つ。
①切断面は90°
溶接での開先加工や面取り加工などを施す場合を除いて、シャーリング、プレス加工での穴あけ、レーザ切断での切断面は直角(90°)です。
②曲げ加工を行っても、直線部分の板厚は変化しない。
プレス加工で絞りを行う場合は板厚が薄くなりますが、板金加工で汎用金型を使って曲げる場合、曲げ部分以外の直線部分の板厚は変化しません。
この2点を踏まえて以下のモデル図を矢印側から見た投影図を描くにはどうしたらよいでしょうか?
例題1
この図形の厄介なところは、20と30とが板の下面と上面で異なる点です。
それでは次に描いた投影図は正しく描けているでしょうか?
一見間違いがないように思えますが、この図は間違っています。
なぜなら板の上面、下面の同じ位置から直線で斜め部分を描いてしまっているために、板厚が変わってしまっています。このような形で設計者が描いてしまった場合、せっかくCADデータをいただいても、加工業者側はこのデータを使うことが出来ません。
それではどのように描けばよいのでしょうか?
まず与えられている情報、板厚3㎜、全長100㎜、高さ30㎜、曲げ位置20㎜、30㎜を上図のように図示します。
曲げ位置に該当する部分に板厚が3㎜ですので、半径3㎜(直径6㎜)の円を描きます。
この円についてはどちらか一方だけでも構いません。
今回は右柄30㎜の板の上面部分の点から先ほど描いた直径6㎜の円に対して接線を描きます。
この後同様にもう一つの接線を左から20㎜の下面部の点から接線を描くか、先に描いた接線から3㎜分の平行線を描きます。
斜めの線をそれぞれ延長し、不要な線を削除していくと
正しい図が完成します。









