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2022-03-07 06:58:00

55 教育現場のカゲとヒカリ⑦ 「音が苦」から「音楽」へ その2

ピアノも弾けない支援学級担任が、ある学年の音楽の授業を1年弱しました。その結果、3学期末の音楽のテストの残り15分間で、ステキな感想を子ども達からもらいました。

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☆がんばったこと☆うれしかったこと

 「風と光と子どもたち」を〇年生で合奏した時、私はピアノ担当で初めての時「こんなの本当にできるのかなぁ」心配していたときもあった。けど、○○先生がほとんど毎日教えてくれて、私も家でたくさん練習してだんだんできるようになった。今はもう間違えずに弾けるようになったのが、自分でもがんばったし、間違えずに弾けたときすっごくうれしかったです。

☆楽しかったこと

 〇年の1学期から3学期までずーっとマッキーノが出来て楽しかったです。マッキーノで当たらなかった日は悲しかったけど、当たった日はすごく楽しかったしおもしろかったです。私にとっては、音楽の時間は勉強の時間だけど、遊びと同じくらい楽しいです。〇年生になってもマッキーノを続けたいし、合奏をする時、ピアノを担当したいです。

 〇年生の音楽本当に楽しかったです。

 

*いろんなところで助けてもらいました。授業ではいつも手を上げてくれたり、お客さんとしてダンスを教えてくれたり、ほんと感謝しています。合奏では先生ではまったく歯が立たないピアノも上手にいてくれました。

 

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 私が一番楽しかったのは、音楽マッキーノです。遊ぶような感覚で勉強できて知らない間に音符がよく読めたり、書けたりできるようになっていました。

 がんばったことは歌です。私は大人になったら「あむろなみえ」ちゃんみたいなかっこいい歌手になりたいし、歌がもっと上手になりたかったので、歌をとくにがんばりました。

 うれしかったことは「6年生を送る会」と「朝会」の時にする「風と光と子どもたち」の鉄琴に選ばれたことです。

 これからも、△年生になっても音楽を楽しんで勉強したいです。

*鉄琴の練習を始めだして、「正直言って鉄琴は難しくて無理、鉄琴じゃなくてキーボード変えましょうか」と△△先生と話していました。そんな先生たち心配をよそに1週間で見事完璧かんぺきに演奏した○○ちゃんでした。〇〇ちゃんってスゴーイ!

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ここからは10年以上前のレポートの一部です。全文は、このホームページ内の「ものおき」の中に入っています。

 

 

 〇年生の途中から、音楽の授業をさせてもらうことになりました。先生は音楽はそんなに得意ではないのですが、みんなと一緒に授業をさせてもらってとても楽しかったです。

 楽しいというのは先生の気持ち(感情かんじょう)です。楽しいというのは気持ち(感情)なので、どうしてだろうと考える必要は本当はありません。楽しいことは楽しいのでいいのです。そこを無理やりアラフィー(年が50歳周辺)のおじさんとして、あえて考えてみました。

 

 ひとつめは、音楽授業をする前と今とでは、みんなとの仲良し度が上がったことだと思います。1週間に1回か2回の音楽ですが、みんなと共通の話題(話をするときのネタ)ができて話しやすくなりました。その結果、ひまわりの教室にも休み時間になるとたくさんのみんなが来てくれてうれしかったです。

 先生が担任している○○ちゃんは、家では一人っ子です。学校に来ても教室には一人です。休み時間にみんなが来てくれることをとても楽しみにしていました。今では、○○ちゃんの方から「◇◇君、△△して遊ぼうか」と誘っている姿を見ることがあります。そんな子どもとして当たり前の姿を見ることがうれしいのです。

 

ふたつめは、音楽の授業でむずかしいこともみんなには要求ようきゅうその難しいことにみんなが努力をしてがんばっている様子をの当たりにしたことです。2学期は約70日間、毎日毎日、給食の配膳はいぜん時間にみんなのリコーダーを聞いていました。リコーダー検定けんていに合格するために、あきらめずにやってくるみんなの姿すがたに頭が下がりました。と同時、何かに一生懸命いっしょうけんめいになっている人の姿のステキさを感じ取っていました。リコーダーのイージーエイトの7番、8番「風と光と子どもたち」は教科書レベルをはるかにえています。けど、みんなはそれに挑戦ちょうせんしてきました。そしてリコーダーが上手にふけるようになってきました。

  

三つ目は、先生自身が自分のことを前より好きになったことです。人間というのは、自分を人と比べて、「あれができない、これができない、オレって(わたしって)だめねー」みたいな方向に考えがちです。先生もそうです。そんなことを考えていると自分のことがいやになります。けど、音楽の授業をみんなに楽しんでもらおうと、いろいろ考えて、考えていることを口に出して、実際にその準備をして、そして授業をします。そこで、みんなの楽しんでいる顔、真剣な表情を見ると「俺も捨てたもんじゃない、やればできるじゃん。」という風に感じさせてもらうことができました。日々の授業でこういうことを感じ、また、感想にも「楽しかった」ということをたくさん書いてくれました。「みんなの笑顔が授業をする原動力」となっていたのです。

 

こんな言葉があります。「衣食足りれば、他人の笑顔」。意味は、「住むところや着る物や食べる物に困らなくなったら、他人の笑顔のために生きて生きなさい。そうすることがあなたの笑顔に結びつきますよ。」という意味です。

 

 

 

 

 

 

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