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2022-02-01 05:46:00

50 教育現場のカゲとヒカリ②

教員不足がの記事が今日の京都新聞の一面を飾っています。数字を見る時の一つの見方を提案します。私アクトは、教員時代、仮説実験授業研究会で多くのことを学びました。その一つに、数字は、上2桁とそのオーダー(桁数)さえ気をつけていれば、大きな認識違いは起きにくいというものがあります。

 

 例えば財布、何百何十何円は気にしませんよね。万札が入っているか、万札がなければ、千円札が何枚あるかを気にします。貯金でもそうですよね。「小中高教員2558人不足」という見出しがありました。この数字がいつのものかというと2021年4月のものです。学校が新学期に向けて、新規採用もある中での数字です。言い換えると一番準備ができている時期です。全国で2558人ですから、京都府だと考えると都道府県の数を47→50と考え、人口も京都府260万✖️50=1億3000万 なので、全国の数字を50で割ればほぼ京都府の場合に当てはまります。

「小中高教員2558人不足」ですから、2600➗50=52  京都府は人口の半数が京都市ですから、52➗2=26人が不足していることになります。北部の学校の何校かは影響を受けているかもしれません。

 

小中の担任に限れば、10%が代用教員(教員免許はあるものの、採用試験に受かっていない先生)が担任をしているという数字が出ています。皆さんのお子さんの担任の先生が、代用教員であるとわかればどうですか?しかも,担任が誰なのかがわかるのは、始業式の担任発表の後です。親御さんの「当たり〜」「外れた,1年辛抱か」という声が聞こえてきます。

 

さらに、担任を小中の特別支援学級に限れば、代用教員の割合は20%になります。学校は表向きには、「本校では特別支援教育を重要と考えています。」と校長は大概、保護者の前で言いますが・・・・。

教員の病気休暇(ほとんどが精神疾患)毎年、5000人前後で、ここ10年以上推移しています。京都府に当てはめれば、5000人➗50=100人 京都府で100人の先生が病気休暇で休んでいるということになれば、北部の学校にもそんな先生はおられるでしょう。

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 4月に小中学校では学力診断テストというものがあります。6年生の問題が解けない,出題の意図がわからない管理職がいるということはは,前々回のブログで書きましたが,京都府の平均は,国語73.12,算数71.97というように少数第2位まで出されますが,これってどこまで意味ある数字でしょうか?

各小学校でも,国語72.98,算数72.01少数第2位まで出して,国語は府平均を下回り,算数は府平均を上回っているというような馬鹿げた話がされています。上から1桁の概数にすると,府の平均も該当校の平均も,国語も算数も70点,上から2桁の概数にすると府平均国語73,算数72,該当校国語73,算数72となります。府の平均は一定の人数があるので,少数第2位まで出すのは仕方ないものの,与謝管内の小学校であれば1学級,10人以下,20人以下の学級がほとんどです。話を単純にするために,10人1学級とします。勉強のエース(95点くらい取る児童)がいれば,その児童だけで,クラス平均を2点以上上げることになりますし,その児童が休めば,クラス平均が2点下がります。

学校としては,このテストの結果で,教育委員会から1年間いろいろ「指導という名のもと」いろいろイチャモンをつけられるので,テスト結果は気になります。その結果,こんなことを起こしてしまう管理職がいるのです。

成績がいい子どもが休むと,後日テスト受けさせ提出し,成績が悪い子どもが休むと,テストは未受験。ああ,無情。

 

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