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2021-06-18 20:09:00

18 教え人への道 ①宿題 手と心と頭の動き

宿題がテーマです。大きいテーマで,何をどう書くか整理はついていませんが,・・・

学校だけに限定すると狭くなるので,多くの大人が経験したであろう自動車学校と比べながら考えましょう。

子どもが新しいことを学び,身に付けるには,

❶知る・出会う

❷わかる・納得する

❸できる

❹使いこなせる

の4段階ぐらいが考えられるのではないでしょうか?

❶九九に出会う2年生,自動車教習所に入る大人,どちらもドキドキ感,ちょとした不安などで心が動いています。

❷親に何回も聞いてもらい,先生に聞いてもらい合否を決めてもらう頃,前半の終了として仮免許の技能試験と学科試験を受けるころ,合格でも不合格でも,心は動きます。

❸下り九九,飛び九九など,難易度を上げての九九練習,路上での教習,縦列駐車や車庫入れ,難易度をが上がることで心は動きます。

❹この段階は,学校でも,自動車学校でもやってくれない。できるるようになった九九,自動車運転。それをいろんな場面でどう使うかは,その人によります。

 

宿題は❷と❸の段階で出されるのではないでしょうか?

❷の段階で2年生をお持ちの親御さん,その上の兄弟,しつこいくらい聞かされます。またプリントによる宿題も出されます。プリントはお子さんによりすぐ終わってしまう子,時間がかかってしまう子,うる覚えで間違えてしまう子,いろいろでしょう。自動車学校では,学科試験に受かってもらうために,「ムサシ」なる教材を用意し学科試験前に合格することを求めています。間違っても家で実技練習をする課題は出されません。

❸の段階でも,2年生は親や兄弟に下り九九を唱え,ばら九九練習で「7✖️8(しちは)」「7✖️4(しちし)」などと言ってもらい練習をします。自動車学校でも,路上に出た後その教習生が苦手としている縦列駐車などの練習がされ,学科に受かるよう「「ムサシ」で合格を増やすことを求められます。

宿題として出される九九のプリントやドリル,完璧に九九をマスターした子どもにとっては,ほぼ頭は使わず手の運動になります。ウル覚えの部分がある子にとっては,頭も心も使うでしょう。全く九九が覚えられない子どもにとっては地獄です。学科試験に受かるための課題,「ムサシ」に何回か合格すること,免許が取れると言う大きな人参がぶら下がっているので,そんなな苦にはならないのではないでしょうか?

言いたいことは,宿題・課題は受け取る人の状況によって大きく意味合いが違うと言うことです。

 

ブログでしつこく言っている漢字の1行書き,これは受け取る人の状況が違っていても,あまり良くない宿題だと思います。4年前のアクト塾に来ていたお子さんが中学生になり,遊びがてら宿題を持って来塾してくれました。数学の初めての単元が素因数分解を扱っており,指数を使って。

48=(2の4乗)✖️3

と書くのが誇らしいのか,嬉しそうに数学はやっていました。国語のプリントを出すといきなり

「アクト先生,中学校でもこんなことせなあかんの?」

と言って見せてくれたプリント,漢字の1行書きだったのです。中学生なので,細かい字で描けるように配慮?もされておりました。

「しょうねー,手の運動でもするか」

と言ってその子は宿題をしていました。このお子さんの言葉に宿題を出す側に問われているものがあるのではないでしょうか?

「手の運動ではなく,頭を使う宿題にしてほしい」「宿題にもちょとぐらいウキウキ,ドキドキしたい」

そのようなものにしてほしい。

毎日の宿題で,余裕のない中で惰性的に出していたことは,私もあります。しかし,時折,出される側の子どもの立場で宿題を考えることは無駄なことにはならないでしょう。

どうでしょうか? 

 

次回も宿題についてになりそうです。もう少し具体的にしたいです。高評価の宿題の例示

 

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