2026-05-04 00:00:00

Heart-up 通信 Vol26

海外工事.png【事例紹介】

海外で働く方を守る「特別加入制度」とは

今回のご相談は、海外に長期で派遣する従業員の労災保険についてでした。
労災保険は、原則として国内で働く労働者が対象となりますが、一定の場合には、海外で働く方も「特別加入」という形で補償の対象とすることができます。

対象となるのは、例えば次のようなケースです。
・日本国内の事業主から、海外で行われる事業に労働者として派遣される方
(海外支店・工場・現地法人・提携先企業など)

通常、海外の事業場に派遣された場合は、現地の災害補償制度の対象となります。
しかし、国によっては補償内容が十分でない場合もあるため、海外派遣者についても、日本の労災保険の給付を受けられる制度が設けられています。

◇注意点:現地採用の場合
 → 国内の事業からの派遣ではないため、特別加入の対象とはなりません。

◇海外出張と海外派遣の違い
・海外出張(商談、技術打合せなどの一時的な渡航)
 → 通常の労災保険が適用されます。
・海外派遣(現地法人・提携先企業・海外支店への出向や転勤)
 → 特別加入の対象となります。

なお、労災保険の特別加入制度は、海外派遣者だけでなく、次のような方も対象となる制度です。
・中小事業主等(事業主・家族従事者・役員など)
・一人親方などの自営業者

 労災保険への特別加入

 

~あとがき~ 当たり前の日々の中で

穏やかな日常が続いてほしいと願いながらも、現実の出来事に心が揺れることがあります。

海外にいる子どもが暮らす街のニュースが耳に入りました。
ニュースで見れば、ただの一行かもしれません。
でも、そこには日々を過ごしている人がいて、学び、働き、笑っている時間がある。

そして今回、海外派遣に関する特別加入のご相談を受け、自分の思いと重なりました。
家族を思う気持ちは、きっと誰にとっても同じです。
皆様にとって、当たり前に過ごせる日々が、これからも続きますように。🍀

PS.「海外勤務者への安全配慮」や「メンタルヘルス」の視点から、会社の制度・体制づくりのサポートについて、引き続き考えていきたいと思います。 

2026-04-30 00:00:00

Heart-up 通信 Vol25

ちょっとひと息🍀
~ 進んでいいよ、と感じた日 ~

昨日、思いがけない幸運がありました。私にとっては、奇跡✨のように感じる出来事でした。
ただ嬉しい、というだけではなく、今、自分が目指している道の途中で起きた出来事だったこともあり、どこか特別な意味を感じました。
なんだか、このまま進んでいいよ、と。
そう、見えない力に背中を押してもらえたような気がしたのです。

人はときどき、予想もしない出来事に励まされることがあります。
それだけで、もう少し頑張ってみようと思えたり、迷っていた気持ちが少し晴れたりします。

そして改めて、私も仕事を通じて、誰かにとってそんな存在でありたいと思いました。
背中を押したり。
倒れそうなときに、そっと支えたり。
一緒に考えたり。

関わった人の心が少し軽くなり、
次の一歩を踏み出すきっかけになれたら嬉しいです。

昨日の奇跡は、自分の夢へ進むためだけではなく、誰かの力にもなれるように進んでいこう。
そう思わせてくれる出来事でした。

PS. あまりの出来事に、帰り道をどう走ってきたのか記憶があいまいです🚙 無事に帰れて良かったです 。

一番星.png

2026-04-27 00:00:00

Heart-up 通信 Vol24

安全.png【事例紹介】

個人事業者への安全衛生対策が拡大へ
~熱中症対策とあわせて今こそ再点検を~

昨年、職場における熱中症対策の強化が進み、企業には自社の従業員だけでなく、協力会社や出入りする関係者も含めた安全面への配慮が、これまで以上に求められるようになりました。
そして2026年4月からは、さらに対象が広がっています。
複数の事業者が同じ場所で作業する「混在作業場所」では、いわゆる一人親方などの個人事業者等も視野に入れ、現場を管理する事業者には、作業間の連絡調整や災害防止の取り組みが、これまで以上に求められるようになりました。たとえば、 

  • 建設現場
  • 造船現場
  • 製造工場内での作業や保守点検
  • 設備工事現場

など、複数の会社や個人事業者が同じ場所で働く現場です。
そのような現場では、

  • 重い資材や機材の搬入搬出
  • 高温環境での長時間作業
  • 屋外での炎天下作業
  • 高所・狭所での作業
  • 慌ただしい工程下での安全確認不足

といったリスクが生じやすくなります。
つまり今回の改正は、特定の業界だけの話ではなく、同じ現場で働く人を視野に入れた安全管理が、より重視される流れとも言えます。
そのため現場では、

  • 危険箇所や作業ルールの共有
  • 保護具着用の確認
  • 熱中症対策の徹底
  • 緊急時連絡体制の整備
  • 無理のない工程管理

など、現場に合った備えがこれまで以上に重要になってきそうです。
さらに今後は、

2027年1月1日〜
個人事業主等も業務上災害報告の対象へ
2027年4月1日〜
個人事業主等自身の安全衛生対応や、作業場所管理事業者による連絡調整の仕組みづくりが進む予定です。

この機会に、昨年対応した熱中症対策も含め、

  • 現場ルールは全員に伝わっているか
  • 協力会社任せになっていないか
  • 一人作業者への配慮はあるか
  • 「暑いけれど進めるしかない」が常態化していないか

自社の現場に置き換えて確認してみるのも、一つかもしれません。
安全衛生は、一部の業界だけの課題ではなく、人が集まり、共に働くすべての現場のテーマです。
「うちは関係ない」と感じる場面でも、見直してみることで新たな気づきがあるかもしれません。🍀
職場における熱中症対策の強化について
労働安全衛生規則が改正され、混在作業時の 連絡調整体制等が強化されました!

ハート.jpegAI時代に、あらためて考えること

先週、美術館で人工知能の進化と、これからの仕事のあり方について考えさせられる作品に触れました。
調べものをしたり、情報を整理したり、制度をわかりやすくまとめたり。これまで人が時間をかけて行ってきた仕事の一部は、すでに置き換わり始めています。

大きく変わる時代の中で、では、社会保険労務士という私の仕事の価値はどこにあるのだろう。
先週からそんなことを考えていました。

そんな矢先、その答えとなるような出来事がありました。
会社には会社の方針や事情があります。
社員には社員の生活や思いがあります。
会社の権利。社員の権利。
会社の義務。社員の義務。
それぞれに理屈があり、どちらにも正しさがあります。
けれど、その凹凸がぴたりとはまらないこともあります。
そんなとき、どちらか一方が我慢して終わるのではなく、互いに少しずつ歩み寄りながら、よりよい着地点を探していくこと。
そこに、人が関わる仕事の意味があるのだと思いました。

社会保険労務士という仕事も、法律や制度を扱う専門職ではありますが、法律や通達だけでは測れない現実と向き合う場面が多くあります。
「正しいか」だけでなく、
「一方的に不利になっていないか」
「納得できるか」
そして、「未来につながるか」
そんな視点も含めて考えていくことが、これからますます大切になるように思います。

また、テクノロジーが進む時代だからこそ、現場で汗を流し、人を支えている仕事の大切さも、あらためて見直される時が来ているように感じます。
仕事のあり方がゆらぐ時代だからこそ、自分には何ができるのか。
そんな視点で、これからも自分の仕事と向き合っていきたいと思います。✨

PS:正解がひとつではないからこそ、あらためて対話の必要性を感じました。🍀

2026-04-20 00:00:00

Heart-up 通信 Vol23

熱中症.png【事例紹介】
〜エイジフレンドリー補助金で進める熱中症対策〜

少しずつ気温が上がりはじめ、今年も夏に向かって暑さが気になる季節になってきました。
現場で働く方にとって、暑さは体への負担も大きく、対策の重要性を感じる場面が増えています。
この暑さ対策として活用できるのが「エイジフレンドリー補助金」です。
今回は、実際の事例も交えてご紹介します。

エイジフレンドリー補助金は、高年齢労働者の労働災害防止を目的とし、設備改善等にかかる経費の一部を補助する制度です。
主な要件は、
・中小企業事業者であること
・60歳以上の高年齢労働者を1名以上雇用していること
となっています。
また、補助対象は幅広く、熱中症対策に限らず、労働災害防止や高年齢労働者の身体機能低下を補う設備・装置の導入なども対象となります。
昨年の熱中症対策コースでは、補助率1/2、上限100万円 でした。

実際に、ある顧問先様では、スポットエアコンや送風機付き作業着を導入され、夏場の作業負担が大きく軽減されました。
現場の方からも「作業がかなり楽になった」とのお声があり、環境整備の大切さを改めて感じた事例です。

エイジフレンドリー補助金.png

なお、令和8年度の要領は現時点ではまだ発表されていません。
ただし、例年の流れを踏まえると、今のうちから準備を進めておくことがポイントになります。
この補助金は月単位で申請締切が設けられており、準備から交付決定まで一定の期間を要します。

例えば、暑さ対策として活用する場合、
・今から準備を進めて5月中に申請(例年5月頃より受付開始)
・6月末から7月上旬に交付決定
・7月に発注、導入
という流れが一つの目安となります。
本格的な暑さが訪れる頃に間に合わせるためには、実は今の動き出しが大切です。
今のうちに購入予定の設備を選定し、5月に入ったら見積書やカタログを揃えておく。今年の夏に向けて、早めの準備を進めてみてはいかがでしょうか。

ちょっとひと息☕

今日は金沢で夜にお食事会があるため、少し早めに家を出て、金沢21世紀美術館に立ち寄りました。
「デジャ・ヴュ(既視感・既知感)」展の中で、スプツニ子!の作品に触れ、これからの働き方について、少しだけ考えさせられました。

AIによって仕事のあり方が変わっていく中で、もし「働かなくても生きていける」としたら—
「自分は何を選ぶのだろう。やはりこの仕事を選ぶかな。」そんな問いが、ふと心に残りました。

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そのあと向かったのは、4年前の特定社労士研修でご一緒した皆さまとのお食事会。🍴
石川県の食材を使ったお料理の数々。加賀野菜のサラダに、加賀蓮根のはさみ揚げ、生麩の天ぷら。
どれも美味しく、味を楽しみながら、まずは近況報告から。

それがだんだんと、助成金や労働時間、ハラスメントなど、仕事の話へ。今の労働に関する課題も含めて、話は尽きません。
熱く語る皆さんの姿から、法律の視点とお客様の思い、その両方に真摯に向き合っている姿勢が伝わってきます。
とても学びの多い時間でした。
こうしてご縁が続いていることを、心からありがたく感じました。✨

次回は秋に開催をお約束して解散。
皆さんの元気なお顔と、たくさんの刺激に触れ、明日からの活力につながる一日でした。💪

2026-04-14 00:00:00

Heart-up 通信 Vol22

女性.png【事例紹介】
在職老齢年金と学生納付特例
― 意外と多い誤解と注意点 ―

先日、会社役員の方より年金のご相談をお受けしました。
今回は、在職老齢年金と学生納付特例について、実務上よくある誤解を交えて整理いたします。

まず、在職老齢年金についてです。
在職中に老齢厚生年金を受給する場合、給与および賞与の額に応じて、年金の一部または全部が支給停止となります。
現在(令和8年度)の支給調整開始額は65万円です。

例えば、
・老齢厚生年金(月額)15万円(※基礎年金は調整対象外)
・標準報酬月額 50万円
・標準賞与額 年120万円 → 月額換算10万円
合計75万円となり、基準額65万円を超えるため、
(75万円-65万円)×1/2=5万円が支給停止(月額)となります。
年間で、約60万円が停止される計算です。

次に、繰下げ受給についてです。
老齢年金は、受給開始を遅らせることで、1ヶ月あたり0.7%ずつ増額され、70歳まで繰り下げた場合、最大42%の増額となります。
ここで、実務上とても誤解が多いポイントがあります。
在職老齢年金により支給停止となっている部分は、繰下げによる増額の対象にはなりません。
実際のご相談でも、「停止されていた分も増額されると思っていた」というお声は多く聞かれます。
この点は、制度上の考え方と実感にズレが生じやすい部分であり、事前に理解しておくことが重要です。
 
そして、今回特に印象的だったのが「学生納付特例」のお話です。
学生納付特例制度は、学生期間中の国民年金保険料の納付を猶予する制度ですが、この期間は、そのままでは老齢基礎年金の受給額には反映されません。
「受給資格期間」には算入されるものの、年金額を増やすためには、10年以内の追納が必要となります。
今回ご相談いただいた方ご自身も、学生時代の未納期間があることで、国民年金は満額(480月)ではなく、456月であることを、59歳時の「ねんきん定期便」で知ったとのことでした。また、お子様が現在この制度を利用されている中で、「将来のために、就職後はきちんと納付するよう伝えたい」とお話されていました。
(最終的には私が払うことになるかもしれないけど…と、少し笑いながら)
学生納付特例は、経済的負担を軽減する有効な制度です。一方で、「将来の年金額にどう影響するか」を正しく理解し、必要に応じて追納を検討することが重要です。

ほんの少しの知識が、将来の安心をつくっていきます。
働きながら年金を受給する皆さま 在職老齢年金制度が改正されます

学生納付特例制度のポイント

 

 🍴食を通して感じた、ペルミの日常

先週のロシア・ペルミ渡航の続きとして、今回は「食」について書いてみたいと思います。
4日間の滞在の中で印象に残った、食事とスイーツのベスト3です。

 【お食事】
1.カーシャ→ 穀物をやわらかく煮た、ロシアの家庭的なお粥料理
当初は「甘いお粥にジャム?」と想像がつかなかったのですが、ミルクがゆのようなやさしい味わいで、とても美味しくて驚きました。

2.ビネグレット(サラダ)→ ビーツや野菜を酢と油で和えた、さっぱりしたサラダ
色どりもきれいで、あっさりとしていて、いくらでも食べられそうな軽さです。

3.グレーチカ→ そばの実を使った、ロシアでは定番の主食
香ばしくて栄養価も高く、学食でも日常的に食べられているそうです。ホワイトソースとの相性も良く、シンプルながらクセになる美味しさでした。

【スイーツ】
1.ブリヌイ→ 薄く焼いたロシア風クレープ
練乳やフルーツジャムと合わせて楽しみます。

2.カルトシカ→ 見た目はじゃがいも風の、ココアとビスケットのお菓子
甘さはしっかりあるのに、不思議と重すぎず食べやすい印象でした。

3.メドビク→ はちみつの風味が広がる、しっとりとした層状のケーキ
見た目よりも軽く、ひとつペロリと食べられてしまいます。
 
それだけではありません。スーパーもとても印象的でした。
フルーツ売り場では洋ナシやりんごの種類が豊富で、洋ナシが4個で150ルーブルと手頃。朝、窓からペルミの景色を眺めながら、丸かじりする時間は、ちょっとしたご褒美のように感じられました。
チョコレートやナッツは量り売りで種類も豊富。ヨーグルトも200〜300種類ほど並び、どれを選ぼうか迷ってしまいます。見ているだけでも楽しく、つい目がキラキラしてしまいます。
本当はお肉料理もご紹介したかったのですが、子どもから「試験やコンサートの後に、好きなものを思いきり楽しむ“チートデイ(ご褒美の日)”に食べるものを紹介したい」と言われ、今回は“絶品”のカルボナーラとハンバーガーを楽しむことに。
結果としてお菓子中心のご紹介になりましたが、食べたいものをしっかり食べ尽くした4日間。体重は少し増えましたが、それも含めて大満足の時間でした。

ペルミ食2.jpg