Heart-up 通信 Vol4
従業員向けハラスメントセミナーを実施しました
今般、お客様からのご依頼により、従業員向けのハラスメントセミナーを実施しました。
職場で起こりやすいパワーハラスメントとセクシュアルハラスメントを中心に、法令上の基準や実際の事例を交えながら説明しました。
まず、パワハラで特に難しいのが 「指導」との線引き です。
今回は、判断の基準となる以下の3点を整理しました。
① 業務上の必要性があるか
② 目的が正当か
③ 手段が相当か(言い方・場所・頻度等)
あわせて、パワハラの基本である6類型を確認し、実際に起きた事例における損害賠償や行為者に問われる責任についても共有しました。
続いてセクハラについては、日常のコミュニケーションの中で起こりやすい具体例を取り上げました。
外見・体型・服装へのコメント、性的な冗談やからかい、恋愛・結婚・妊娠などプライベートへの踏み込み、性別役割の押しつけ、不適切な呼び方(「ちゃん付け」「アイドル扱い」など)も対象となります。
セクハラは、相手がどう受け止めたかによって成立する場合があり、意図に関係なくハラスメントとなる点が特徴です。
そのため、相手との距離感や言葉選びにおいて「相手がどう感じるか」を意識することが欠かせません。
今回のセミナーが、職場でのコミュニケーションを見直すきっかけとなり、誰もが安心して働ける環境づくりにつながれば幸いです。
ちょっとひと息☕ 〜名古屋での学びと、ごほうび時間〜
先日、労働調査会が主催するハラスメントセミナーを受講するため、名古屋に行ってきました。
せっかくなので午前中は少し散策を。名古屋には大切な友人がいるのでお声掛けし、近況を話しながら名古屋城をゆっくり歩きました。
澄んだ青空の下で、金の鯱がきらきら輝いていて、思わず「きれい」とつぶやいてしまうほど。紅葉も美しく、心がすっと落ち着きました。
そして名古屋に来たからには、美味しいものをいただかないと。お昼は、若どりと三種のきのこ入りの味噌煮込みうどん。土鍋で運ばれてきた熱々のスープ、しっかりとしたコシのある麺、赤味噌の深い香りに思わずにっこり。
昔から食べることが大好きで、子どもにも
「嫌なことがあった時は、美味しいものを食べなさいよ」
とよく話してきました。余談ですが、美味しいものを食べている時って、気にかかっていたことも、不思議とどこかへ行ってしまいますよね。
午後からは、本来の目的であるセミナーを受講。知識の再確認とアップデートを目的に参加したのですが、来年予定されるカスハラ法制化のポイントや最新の判例、そして事実関係の調査におけるヒアリング実務まで学ぶことができ、とても充実した時間でした。
帰路、名古屋駅近くを歩いていたら「名古屋コーチン親子丼」の文字が…。
食の誘惑には勝てません。(笑)
Heart-up 通信 Vol3
【事例紹介】
社員面談は、会社の“今”を映す鏡
今月、ある企業様からのご依頼により、全社員を対象にした面談を実施しました。
目的は、働く人の「本音」を受け取り、より良い会社づくりにつなげること。
終身雇用が揺らぎ、新規採用が難しい時代だからこそ、
社員の定着率を高め、早期離職を防ぐための“職場の棚卸し”は欠かせません。
今回は、働きやすさ・コミュニケーション・相談のしやすさ・仕事のやりがいなど、
8つのテーマを中心にお話を伺いました。
社員の声には、社長にとって少し耳の痛いご意見もあれば、
「この仕事が好き」「仲間に支えられている」という嬉しい報告もあり、
会社の“今の姿”がよく見える内容でした。
もちろん、すべてをすぐに改善することは容易ではありません。
それでも、「声を聞いた」「受け取った」という姿勢が、会社の未来に大きな一歩を刻みます。
私の役割は、社員一人ひとりが胸にためてきた思いを、安心して話せる場をつくること。
面談内容は厳格に守られ、報告書には職種・性別・年齢など、個人が特定される情報は一切記載しません。
あくまで“意見の集約”として整理し、改善提案にまとめます。
社員の声は、会社の未来をつくる大切な材料です。
できるところから一歩ずつ。
その積み重ねが、働く人の笑顔を増やし、会社の魅力を高めていくと信じています。🌿
ひと息の向こうがわ ~プロジェクトXな私~
ここからは、少しプライベートのお話を。
人生では誰しも、“信じていたものが変わる瞬間”を経験します。
私にも何度かその時期があり、足元が崩れるような痛みもありました。
それでも不思議と、気づけば前を向いていました。
(日々、子の笑顔とひたむきさに支えられてきたことは大きいです。)
先日帰省した弟に「姉ちゃん、まるでプロジェクトXだな」と言われ、
あぁ、そんなふうに見えるのかと、思わず笑ってしまいました。
なぜかいつも全力で生きてしまう私ですが、
その根っこにあるのは“人が好き”という思いです。
経験を重ねたからこそ、人の温度や優しさが胸に残り、
あらためて 人生をつくるのは時間ではなく、そこで出会う『人』なのだと感じています。
そして、どんな年代になっても、心に響く言葉がそっと背中を押してくれる瞬間があります。
私も、進む方向を見失いかけたときに、偶然のようでありながら、
私には必要だった「言葉」に救われました。
これからも、人の力を信じながら、
働く人と組織を支える仕事に丁寧に向き合っていきたいと思います。
Heart-up 通信 vol2
【事例紹介1】
🚚 運送業の賃金設計
F社ではこれまで、地域別最低賃金の引上げに合わせて昇給していましたが、より公平で透明性の高い賃金体系を目指し、評価制度を導入しました。
新制度では、成果や責任を反映し、同一職種・勤続年数でも評価結果に応じて賃金に差が生じる仕組みです。役職ごとに一般職・主任・課長・部長の区分を設け、評価ポイントに基づいて賃金表のランクが上がるよう整備しました。
また、事務職、地場ドライバー、ダンプ、トレーラー職に賃金表を設定し、段階的に固定残業代を縮小。今回は42時間分から35時間分に見直し、7時間分を基本給へ組み替えたうえで昇給を実施しました。
導入に際しては、全社員と2回の個別面談を行い、制度内容を丁寧に説明。不安を解消しながら、最終的に全員が新たな雇用契約書に合意・署名しました。
評価制度の導入により、社員一人ひとりが目標を明確にし、意欲的に働ける職場づくりが進んでいます。
【事例紹介2】
🍃65歳以降の雇用継続への対応
今期、65歳を迎える社員の今後の雇用についてご相談をいただきました。
ご相談先では、定年後の継続雇用制度により60歳以降も就労を続けてきましたが、後任者も育ち、65歳以降の再々雇用は難しい状況でした。
現行法では、65歳までの継続雇用が企業の義務とされ、70歳までの就業確保措置(再雇用、委託契約、社会貢献活動支援など)は努力義務とされています。対応にあたっては、過去の再々雇用実績との整合性や公平性に配慮し、恣意的な判断と受け取られないよう理由を整理しておくことが重要です。
けれど、人としての視点で見ると、少し胸に残るものがあります。再々雇用を希望された方にとって、仕事は「生活の糧」であると同時に、「これまでの努力と存在価値の証」でもあります。その思いを否定せず、敬意をもって「あなたがいたから、今の後任が育った」と伝えることが最も大切です。仕事を続けるかどうか以上に、「自分がこの会社に必要だった」「きちんと役割を果たせた」と感じてもらえるかどうかが、その方の人生の区切りを温かくします。
今回のケースでは、長年の貢献への感謝を丁寧に伝え、現状では再々雇用の必要性が認められない旨を説明する方向で整理しました。今後同様のケースに備え、判断基準を明文化することも推奨されます。「両者にとって納得のいく結果を出せるよう努めたい」とのお言葉をいただき、誠実な企業姿勢が印象的でした。
ちょっとひと息☕ 〜京都小旅行にて〜
11月初めに、京都へ小旅行に出かけました。目的は、ロシアにバレエ留学している子が一時帰国中に、お世話になっている教室の発表会。せっかくなので少し早めに京都入りし、初めて二条城を訪れました。
中でも二の丸御殿は、徳川将軍の権威を象徴する豪華絢爛な障壁画で知られています。遠侍の間や大広間には、金地に堂々と描かれた虎や松。訪れる者に“徳川の威光”を印象づける空間です。
けれど、奥へ進むと空気がふっと変わります。黒書院と呼ばれる部屋は、将軍が親しい大名と対面する場。そこには桜や梅、菊など四季を感じさせる花々、そして扇に桔梗をあしらった静かな意匠が広がり、華やかさの中に落ち着いた気配が漂っていました。力を誇示する前方の間に対し、黒書院はまるで心を鎮める“静の空間”。落ち着いた品格を感じました。
清流園や二の丸庭園の景色もまた、心が自然と整っていくような穏やかさに満ちていました。

その後に訪れたバレエの発表会では、グラズノフの《四季》が上演されました。小編成オーケストラの繊細な音と、踊り手たちのしっとりとした動きが調和し、季節の移ろいを音と身体で描くよう。華やかさよりも、“余韻”の美しさが心に残りました。舞台を見つめながら、幼い頃のわが子の姿が重なり、胸の奥が温かくなる瞬間もありました。
歴史の荘厳と、芸術の繊細さ。一日を通して、異なる「静」と「動」に触れ、心が整うような京都の時間でした。



