2026-09-28 00:00:00

Heart-up 通信 Vol47

カスハラ.png令和8年10月から義務化
  カスタマーハラスメント対策

最近、出かけた先の店舗や職場などで、「カスタマーハラスメント」のリーフレットを時折見かけるようになりました。こうした取組が広がっていることは、よい動きだと感じます。

何度も繰り返される電話、長時間にわたる叱責、人格を否定するような暴言、対応が難しい過度な要求……。
カスハラは、対面だけでなく、電話やSNSなどインターネット上の言動も対象となります。
こうした行為は、従業員に大きな精神的負担を与えるだけでなく、通常業務にも影響を及ぼします。

令和8年10月1日からは、カスタマーハラスメント(カスハラ)を防止するための措置が、すべての事業主に義務づけられます。
カスハラとは、次の3つをすべて満たすものです。
・顧客や取引先、施設利用者など、事業に関係する方からの言動であること
・業務の性質その他の事情に照らし、社会通念上許容される範囲を超えていること
・その言動により、労働者の就業環境が害されること
過度な要求や、暴言・威圧・執拗な連絡・居座りなど、手段や態様が行き過ぎている場合には、組織として対応を考える必要があります。なお、正当なご意見や苦情であれば、カスタマーハラスメントには該当しません。

事業主に求められる主な対応は、次のようなものです。
・カスハラを許さず、従業員を保護するという基本方針を明確にする
・相談窓口や報告先を定め、従業員に周知する
・相談があった際は、速やかに事実を確認し、被害を受けた従業員に配慮する
・特に悪質と考えられる場合の体制や対応方法を決めておく
・相談者のプライバシーを守り、相談を理由に不利益な取扱いをしない
特に中小企業では、現場の担当者や店長が一人で抱え込んでしまうことも少なくありません。いざという時に「上司に代わる」「複数名で対応する」「対応を終了する」といった判断ができるよう、あらかじめルールを整えておくことが重要です。

会社は、安全配慮義務を負っています。従業員が安心して働ける環境は、サービスの質や生産性の向上、そして会社への信頼や人材の定着にもつながります。義務化を機に、自社の対応体制を一度確認してみてはいかがでしょうか。


ちょっとひと息🌿

一昨日は、私自身の誕生日でした。
誕生日を特別にお祝いする年でもないのですが、やはりこの日は、🍖と🍺。
娘から、そして友人からも温かいメッセージをいただき、いくつになっても、お祝いしてもらえるのは嬉しいものですね。どうもありがとう。✨
面白いことに、このタイミングで、ちょっと嬉しくなる出来事や、この先にかかわる出来事もありました。なんだか、ワクワクする一年になりそうな予感です。♪

そして……推しのファンクラブからもバースデーカードが届きました。
シチュエーションは、まさかの通話風。
ちょっと待って……💦これは反則です💕 

2026-09-21 00:00:00

Heart-up 通信 Vol46

問診.png治療と就業の両立支援

国立がん研究センターの最新統計によると、2023年に新たにがんと診断された方は約99万人。日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性61.1%、女性50.1%とされています。
医療の進歩により、治療を続けながら仕事をすることは、決して珍しいことではなくなっています。
もちろん、両立支援が必要となる病気は、がんに限りません。身体の病気に加え、メンタルヘルス不調など、治療を続けながら働く従業員への対応を考える場面は、これからさらに増えていくことと思います。

令和8年4月1日からは、改正労働施策総合推進法により、職場における治療と就業の両立支援に必要な措置を講じることが、事業主の努力義務となりました。

従業員本人からの申出をきっかけに、会社は今後の働き方について話し合っていくことになります。
「病気になったら、もう今まで通りには働けないかもしれない」
診断を受けたご本人は、治療そのものに加え、仕事や収入、これからの生活にも大きな不安を抱えます。病気のことを会社に伝えることさえ、相当な勇気が必要な場合もあると思います。

実際に、復職後の体力に不安があり、本人から短時間勤務を希望されるケースがあります。
反対に、本人の希望と会社の事情がどうしても折り合わず、残念ながら退職に至ることもあります。
一方で、勤務時間や作業内容を見直し、周囲の協力も得ながら、治療と仕事を両立している方もいます。

まずは、休暇制度、休職制度、通院や入院に伴う勤務時間の調整など、利用できる社内制度を説明します。その上で、本人が今後どのように働きたいと考えているのかを確認します。
次に、業務内容や勤務時間を主治医へ伝え、安全に就業できるか、就業上どのような配慮が必要かについて意見を求めます。主治医意見書や産業医等の意見も踏まえ、本人と十分に話し合った上で、就業継続の可否や必要な措置を会社が判断します。
必要に応じて、作業内容、勤務時間、通院日の取扱い、配慮の期間などを整理した「両立支援プラン」を作成します。治療の経過によって必要な配慮は変わるため、定期的な面談を行い、内容を見直すことも欠かせません。
また、本人の同意なく病気に関する情報を周囲へ伝えることはできません。上司や同僚の協力が必要な場合にも、共有する範囲を本人と確認することが重要です。

いざという時に慌てないために、事業主としての方針表明、相談窓口の周知、休暇・休職等の社内制度の整備を、平時から進めておきましょう。
会社にも事情があり、すべての希望に応えることが難しい場合もあります。それでも、治療をしながら就業を継続できる方法を、本人と会社で一緒に考えていく。その姿勢が、ご本人の安心と、職場への信頼につながります。

厚生労働省_治療と仕事の両立についてHP
治療と就業の両立支援リーフレット

 

ちょっとひと息🌿

9月に入ってからの空模様は、なんとも変化の多い日々でしたね。
雨の日が続いたかと思えば、夏のような暑さが戻ったり。

そんな中、ここ2週間ほどで、4回もきれいな夕焼けの空を見ることができました。
残念ながら、太陽が沈む瞬間には遭遇していないのですが……
ブルーの空にピンク、そしてベビーピンクに染まった雲。
なんてかわいい空なんだろう、と、つい見上げてしまいます。

夕焼け.png

こんな空を見ていると、一度でいいから、夕焼けの中を飛行機で飛んでみたくなりました。
窓の外いっぱいに広がる夕焼け。
きっと、地上から見るのとはまた違う景色なんでしょうね。

そしてきれいな夕焼けを見た翌日は、気持ちのよい秋晴れ。
空もご機嫌が良い日ばかりではありませんが、美しい空に出会えた日は、やはり気分が上がりますね。✨
 
―――――――――――――――――
さて9月25日は、中秋の名月ですね。
この時期、お会いする方に差し入れしたくなる、可愛い羊羹です。
羊羹.png
きれいな月夜になりますように。🌕

PS:食べるのがもったいないほど可愛いでしょ!食べちゃうけど……(笑)

2026-09-14 00:00:00

Heart-up 通信 Vol46

面談.pngやりたいことができる幸せ-社員面談より-

子どもの頃に思い描いた夢。
大人になってから目指した夢。
振り返ってみれば、叶わなかったものの方が多いように思います。
それでも今、私は、自分にとって天職だと思える仕事をしています。
やりたいと思える仕事ができていることは、決して当たり前ではないのだと、先日の社員面談で改めて感じました。

詳しくは書けませんが、その方は、子育てや親御さんの介護など、ご家族をめぐるいくつもの事情を抱えておられました。
また、ご自身はある国家資格を持っています。
本当は、その資格を生かした仕事を続けたい。けれど今は、自分のキャリアよりも家族を支えることを優先されています。
「少し落ち着いたら、またその仕事に戻りたい」
そう話される一方で、仕事を離れる期間が長くなることへの不安も口にされました。

社員面談では、将来のキャリアについての悩みをお聴きすることがあります。なかでも女性からは、自分の仕事だけでなく、子どもや配偶者、親のことも併せてお話しいただくことが多いように感じます。
仕事のキャリアだけを見れば、今は立ち止まっているように思えるかもしれません。

子どもを育てる時間。
配偶者を支える時間。
親を介護する時間。

もちろん、介護も子育ても、きれいごとではありません。思うようにならないことも、自分のことを後回しにせざるを得ない日もあると思います。
けれど、前へ進んでいると実感できる時間も、そうではないように思える時間も、どちらもその人の人生を形づくっています。

面談の最後に、その方は、
「話を聴いてもらえて、心が軽くなりました」とおっしゃってくださいました。

私に、その方が抱えている事情そのものを解決することはできません。
それでも、利用できる制度を伝え、今後の働き方を事業主と一緒に考えることはできます。
やりたいことができる今を当たり前だと思わず、これからも一人ひとりの思いに真摯に耳を傾けていきたいと思います。

 

ちょっとひと息🌿

バケーション期間が終わりました。🌻
といっても、気持ち的に、です(笑)。
この2か月間、いつも通り仕事をしながらも、娘との時間をスケジュールに組み込み、一緒に旅行に出かけたり、美味しいものを食べたり。

以前は、仕事の予定に追われる中でも娘との時間をちゃんと取りたくて、あれもこれも詰め込みすぎてしまい、気持ちに余裕がなくなることがありました。
今は、娘との時間を「プラスする」のではなく、仕事と同じように大切な時間として、最初からスケジュールに入れてしまえばいい。
今頃気づくとは……💦
私にとって、とても楽しい「バケーション期間」になりました。🍀

そして、9月の始業に合わせて、娘は再びロシアへ。
2年前、初めて留学した時には、泣きながら毎日のように電話をかけてきていた娘。

それが今では、出発の朝から、
「あとは飛行機で寝るだけ。」
と、モリモリ、パクパク朝食を食べている姿がおかしくて、私は笑いが止まりませんでした。
なんともたくましい✨

そしてロシアに戻ったと思ったら、レッスンが始まり嬉しそう。バレエ公演を観たり、美味しいものを食べたりと、早速向こうでの生活を満喫している様子。
私も見たいし、食べたい……。どこでもドアが欲しい!

娘はロシアで。
私は日本で。
それぞれの日々が、また始まります。
さて、私も気持ちを切り替えて。
年末まで駆け抜けます🏃‍♀️💨

2026-09-07 00:00:00

Heart-up 通信 Vol45

BCP.png災害をきっかけに考える中小企業のBCP

数カ月前、運送業を営む顧問先様がBCP(事業継続計画)の策定に取り組まれ、そのお手伝いをしました。
そして先日、福井県嶺北地方では、短時間に300ミリを超える記録的な豪雨となり、一部の地域で浸水被害が発生しました。その後も、台風や線状降水帯による局地的な大雨が各地で相次いでいます。

災害は、いつ、どこで発生するか分かりません。こうした状況の中で、改めてその重要性を感じるのが、BCPです。
BCPとは、自然災害や感染症、システム障害などが発生したときに、事業への影響をできるだけ抑え、重要な業務を継続し、または早期に再開するための計画です。

同社では、「人命を最優先とする」ことを基本方針とされました。
災害発生時には、従業員や来客の避難誘導、点呼・安否確認を行い、負傷者や救助を必要とする人がいる場合には、応急手当や医療機関への搬送につなげます。また、二次災害を防ぐことも重要です。

道路の冠水や通行止めにより、車両を動かせない、予定していた経路で配送できないといった事態も想定されます。
そこで計画では、災害時の指揮命令系統を明確にし、人命の安全確保、被害状況の確認、物流の再開へと段階的に対応できる体制を検討しました。さらに、代替輸送や代替倉庫を利用できるか、荷物に被害がないか、復旧の見通しはいつ頃かなど、荷主様へ伝える内容と連絡担当者についても整理しました。

帝国データバンクが2026年に実施した調査によると、企業のBCP策定率は21.4%となりました。一方、大企業の39.9%に対し、中小企業は18.3%にとどまっています。策定が進まない背景には、知識やスキル、人材、時間などの不足があるとされています。

しかし、最初から大がかりで完璧な計画を作る必要はありません。まずは、
・避難誘導や救助の担当者
・従業員の安否確認方法
・出勤または自宅待機の判断と連絡体制
・優先して継続する重要業務
・顧客や取引先への連絡体制
・重要なデータの保管方法
といった項目について社内で話し合い、決めた内容を従業員と共有することが第一歩です。
また、計画書を作成して終わりではなく、実際に訓練を行い、必要に応じて内容を見直すことが重要です。

従業員の安全と事業を守るため、万が一の事態に備えて、自社のBCPについて考えてみてはいかがでしょうか。

引用:帝国データバンク「事業継続計画(BCP)に対する企業の意識調査(2026年)」2026年6月25日