よりみち日記&身近な法律

2026-10-08 11:38:00

 パンソリ。初めて聞く言葉です。毎回愛読している南海日日新聞の不定期?連載記事、「声の力 唄から、言葉から㉛」(梁川 英俊・鹿児島大学法文学部名誉教授、10月7日)です。以下、少々長くなるが梁川先生のご紹介を引用したい。

 「パンソリ」は韓国の代表的な「声」の文化で、扇子を持った歌い手(ソリクン)が、一人で身振りを交えつつ物語を語り、歌う。オペラの台本を全て一人でこなすようなもので、「一人オペラ」と例えられることもある。伴奏はブクと呼ばれる太鼓のみで、太鼓奏者(コス)が時々掛け声を入れる。全てを一人で歌うソリクンは人間感情の機微のみならず、風の音や雨の音など自然界の音までを声で表現する術(すべ)を身につけなければならない。

 これだけでも凄い芸事だと分かる。梁川先生は、このパンソリが映像化された映画「風の丘を越えて」(原題、西便制(ソピョンジェ)、1993年」を鹿児島では上映されなかったので、わざわざ福岡まで観に行かれた。映画では、盲目の姉がソリクンで、弟がコスをつとめるという。それだけでも映画を観てみたいと思わされるが、詳しいことは元新聞記事をご覧いただきたく、ここでは省く。それにしても凄い芸があるものである。この映画は、先生にとって「文字中心の世界に生きていた私が、口承文化の世界に向かふ大きなきっかけになった」とも書かれている。そして、奄美市名瀬の民謡居酒屋「かずみ」には、映画で重要な伏線にもなる「文字絵」というものが掲げられていることも紹介されている。この時、僕は先生が、「かずみの時代」の著者でもあられた事を思い出した。※「文字絵」については原文参照。

 この日の他の記事では2件を是非ご紹介したい。一つ目は、公安調査庁が本年度行った調査官体験ツアー(9/29)が大変好評で、前年度倍率5倍だったのが、今年度10倍超(募集15人程度に対して200人以上の応募)だったとのこと。しかも募集期間が昨年より1週間ほど短かかかったにもかかわらず、である。これはご存じのとおり、テレビドラマ「VIVANT」の影響も多分にあるだろう。しかし、情報に興味を持つことは会社や国等組織にとってはとても必要なこと、というか存続問題にまでも影響を及ぼしかねない大事である。前の大戦でも日本は米軍や英軍との情報戦で徹底的にやられ完敗した。戦う以前の完敗にも等しかった。情報活動は戦争をするためではなく、未然に防ぐという意味でも、是非積極的にやって貰いたいと思う。今でも中国やロシア、及び同盟国の筈のアメリカなどからまでも、経済情報や軍事情報などで日本は後手後手のやられっぱなしであり、その損害は甚大である。

 もう一つは、鹿児島・沖縄航路の旅券販売が、来月11月からネット化されて、しかも割引があるというニュース。ネットで予約すると、旅客待合窓口での切符の記入などが不必要で、自家用車などから下車後は、直行で乗船できるようになるという。素晴らしい。機会があったら是非に是非に利用したい。

2026-09-08 12:44:00

 知らなかった。というか余り縁の無い相談だと思っていたが、海外在住の日本人にとっては、とても心強い支援だ。これは9月7日の南開日日新聞の記事である。海外で犯罪被害に遭った邦人・家族が現地の弁護士に無料で1事案につき3回まで限定で相談できる制度である。中国で昨年導入したのを皮切りに、フィリピンやタイでも開始。今後も被害や相談件数が多い国を中心に対象国を増やすそうだ。制度の契機になったのは、2024年9月の中国における日本男児刺殺事件。遺族が日本と異なる法的な手続きなどの問題に直面したことを踏まえ、日本語による弁護士相談業務を導入した。支援対象は、殺人や傷害、暴行、DV《家庭内暴力》、不同意性交、わいせつなど深刻な被害を受けたケース。在外公館の窓口を通して申請手続きを行えば、被害届の提出方法や捜査・裁判手続きの説明、損害賠償などについて弁護士から助言を受けることが出来る。希望に応じて現地の弁護士リストをも提供して貰える。25年の法人援護件数は12,239件。このうち、アジアが5,633件を占める。外務省関係者は、「まずは在外公館にそうだんしてほしい」と呼びかけている。

2026-09-06 14:51:00

 これも本日の南日本新聞の記事。以前今年6月にも関連記事を引用掲載させていただいたが、補足を。この度、厚労省が、28年6月までの制度スタートに向けて、27年度予算に55億円を計上したとのこと。前回、社協職員の人手不足などの問題も報じられていたが、社協職員の賃上げ費用として都道府県社協1団体あたり、3,000万円を上限に補助することになった。人材確保に向け、成年後見制度の「市民後見人」として一般市民に支援業務に携わって貰うため、研修などの費用も助成する。これらの補助金は、委託費として市町村社協にも支給される。また、28年6月までの開始に備え、身寄りの無い高齢者の入院や死後手続きの支援事業を施行する経費を補助する。以上記事より。そう言えば、去年、伊仙町民児協から3名ほど亀津の生涯学習センターであった、「成年後見人講習会」に参加させていただいた。鹿児島市?から司法書士と行政書士の計2名の先生方が来られた。一度では、なかなか理解や実践が難しい内容だったと記憶する。毎年講習会を行い、輪を広げていくようにできたらいい。

2026-09-06 13:47:00

 表題は、今日の南日本新聞の一面記事である。そのまま記述する。「資本金や雇用条件改正」「飲食店など打撃」「夢が持てない、と外国人経営者」。詳しく読みすすめていくとまさにその通りだった。出入国在留管理庁は、このほど外国人経営者の「経営・管理」ビザの発行許可基準要件を、これまでの資本金500万円から3,000万円へ、雇用者についても、現在同国人が多いところを、日本人か永住権を持った外国人かを1人以上雇うこととした。理由は、実態の無い会社が目立って増えている為だという。25年12月現在、鹿児島県内には、外国人21,480人が暮らす。うち、「経営・管理ビザ」を持つ外国人は68人。中国人26人、ネパールとパキスタン11人、ベトナム8人と続く。街で見掛ける外国料理店の多くは、日本人オーナーや永住者が多い。10月からは更新の手数料も大幅に上がる。手続きを扱う鹿児島市内の行政書士たちも「かなり厳しい内容だ、結果的に日本人の仲間を減らす」とこぼす。私も一応、外国人出入国を扱う講習会を受けて取り扱い資格を持ってはいたが、2年間で一度だけ在留資格証再発行の電話相談を受けたが、受任することも無かったので、先月、やむなく資格の更新を見送った。在留者曰く「結局、悪いことをする人は、やっぱり法の網をすり抜けて悪いことをすると思う。まじめに頑張る人が一番困っている」と語っている。その通りだろう。以前も紹介したかも知れないが、在留手続きの更新については、現行の窓口更新は一律6,000円だが、10月1日から、許可する在留期間に応じ、10,000~75,000円に引き揚げ、永住許可の手数料も1万円から20万円になる。県日中友好協会会長の行政書士が言う。「日本のためにならない」。何か良い方法は無いものだろうか。

2026-08-31 11:05:00

 長い小説は好きだが、源氏物語だけは、「ローマ人の物語」と並んでなかなか読めてない。吉川英治の「宮本武蔵」や「新平家物語」、司馬遼太郎の「坂の上の雲」、逢坂剛の「イベリヤ・シリーズ」、M・ミッチェルの「風と共に去りぬ」、林房雄の「西郷隆盛」、宮本輝の「流転の海」シリーズなどは数ヶ月いや数年掛けて面白く読んできた。漫画版源氏の「浅き夢みし」は面白かった。今年こそ、余命幾ばくも無い、年も年なので「源氏に浸かってみよう」と年始の覚悟には書いたが、これも先日まではほとんど無駄だった。せめて、入門書だけでも、と手に取ったのが幸いして、とても楽しめている。来年こそは、源氏を読もう!!。

 本書の事である。源氏が書かれてから約200年振り向かれず、忘れられていた源氏を藤原定家が見つけて、内容をまとめなおした。すでに原本は残らず散逸しており、写本を元にして歌人ならではの、歌力と想像力とをフルに働かせて、源氏物語を再完成させた。源氏物語の中興の祖である。このような具合で、登場人物を特定してみたり、物語を分類化してみたり、古語を解説してみたりと、その後千年にわたる源氏好きが源氏とああでもないこうでもない、と格闘した様子を著したのが本書である。終いには、イギリスの源氏好きのアーサー・ウエイリーまで登場する。まだ読み始めたばかりだが、こんなにも素晴らしい本が良くもあったものだと感謝しきりのこの頃である。ちなみに、漫画も長編もので大好きな素晴らしい本がいくつかあるので、参考までにご紹介したい。まずは、横山光輝の「三国志」。実に全60巻。手塚治虫の「ブッダ」、本宮ひろしの「男一匹ガキ大将」、岩明均の「ヒストリエ」、かわぐちかいじの「空母いぶき」シリーズ、「ゴールデン・カムイ」、「昭和天皇物語」、「ゴルゴ13」シリーズ、「鉄腕アトム」、横山光輝の「水滸伝」や「史記」、「伊賀の影丸」も良かったなあ。僕の人生は、漫画と共にある・・・。?

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