よりみち日記&身近な法律
パンソリ。初めて聞く言葉です。毎回愛読している南海日日新聞の不定期?連載記事、「声の力 唄から、言葉から㉛」(梁川 英俊・鹿児島大学法文学部名誉教授、10月7日)です。以下、少々長くなるが梁川先生のご紹介を引用したい。
「パンソリ」は韓国の代表的な「声」の文化で、扇子を持った歌い手(ソリクン)が、一人で身振りを交えつつ物語を語り、歌う。オペラの台本を全て一人でこなすようなもので、「一人オペラ」と例えられることもある。伴奏はブクと呼ばれる太鼓のみで、太鼓奏者(コス)が時々掛け声を入れる。全てを一人で歌うソリクンは人間感情の機微のみならず、風の音や雨の音など自然界の音までを声で表現する術(すべ)を身につけなければならない。
これだけでも凄い芸事だと分かる。梁川先生は、このパンソリが映像化された映画「風の丘を越えて」(原題、西便制(ソピョンジェ)、1993年」を鹿児島では上映されなかったので、わざわざ福岡まで観に行かれた。映画では、盲目の姉がソリクンで、弟がコスをつとめるという。それだけでも映画を観てみたいと思わされるが、詳しいことは元新聞記事をご覧いただきたく、ここでは省く。それにしても凄い芸があるものである。この映画は、先生にとって「文字中心の世界に生きていた私が、口承文化の世界に向かふ大きなきっかけになった」とも書かれている。そして、奄美市名瀬の民謡居酒屋「かずみ」には、映画で重要な伏線にもなる「文字絵」というものが掲げられていることも紹介されている。この時、僕は先生が、「かずみの時代」の著者でもあられた事を思い出した。※「文字絵」については原文参照。
この日の他の記事では2件を是非ご紹介したい。一つ目は、公安調査庁が本年度行った調査官体験ツアー(9/29)が大変好評で、前年度倍率5倍だったのが、今年度10倍超(募集15人程度に対して200人以上の応募)だったとのこと。しかも募集期間が昨年より1週間ほど短かかかったにもかかわらず、である。これはご存じのとおり、テレビドラマ「VIVANT」の影響も多分にあるだろう。しかし、情報に興味を持つことは会社や国等組織にとってはとても必要なこと、というか存続問題にまでも影響を及ぼしかねない大事である。前の大戦でも日本は米軍や英軍との情報戦で徹底的にやられ完敗した。戦う以前の完敗にも等しかった。情報活動は戦争をするためではなく、未然に防ぐという意味でも、是非積極的にやって貰いたいと思う。今でも中国やロシア、及び同盟国の筈のアメリカなどからまでも、経済情報や軍事情報などで日本は後手後手のやられっぱなしであり、その損害は甚大である。
もう一つは、鹿児島・沖縄航路の旅券販売が、来月11月からネット化されて、しかも割引があるというニュース。ネットで予約すると、旅客待合窓口での切符の記入などが不必要で、自家用車などから下車後は、直行で乗船できるようになるという。素晴らしい。機会があったら是非に是非に利用したい。
