講師(宗夜)ブログ
所作(4)●仕事はリズム
仕事にはリズムが大切だとつくづく思います。
良いリズムが良い仕事を生む...と。『あれがしたい』と思ったときに、『あれ』
が手元にあること。
『これがしたい』と思ったときに、『これ』
がすでに備わっていること。
つまりは、準備と後片付け。
お母さんが子供に仕込む『躾:しつけ』です。
仕事をしてみて大事なのは家庭教育だとしみじみと感じます。
お勉強よりも大事だと私は思っています。
準備と後片付けの、
日本人ならではの美学が私は好きです。
『明日も使うから』と言って出しっぱなしにしない。
使い終えたら必ず一回その日のうちに仕舞う。
準備と後片付けを繰り返して空間をきれいに保つ。
日本の家は古くはすべての部屋が和室の造りでした。
すべて畳敷で襖によって部屋が仕切られていました。
廊下でははく、襖によって仕切られており、
晴れの日には襖を全部外して広間として家族の行事などを行いました。
どの部屋も同じ造り。
布団を敷けば寝室になり、
朝起きたら布団を畳んで同じ部屋で朝食を取る。
朝食が済んだら膳を仕舞って、次に文台を出して仕事や習い事。
子供のころから準備と後片付けを繰り返しています。
それができないと日常が成り立たないからです。
西洋の家の造りは部屋ごとに役割があり、
家具は備え付け。
寝室にはベッド。食堂にはテーブルと椅子。
その代わり、
家具を大事に何代にも渡って使い続けるという美学があるのでしょう。
どちらが優れているかという話をしたいのではなくて...
準備と後片付けが私たち日本人にいかに大切であったかという話をしたいのです。
建築様式の歴史的な発展が家屋の造りに影響を与えていますが、それに加えて
『どの部屋にも神様が棲まわれている』
という独特の宗教観も大きいと思います。
神様に失礼だから仕舞わなきゃ。
そうやって毎日後片付けをしていると、心がすっきりします。
埃を払って清潔にし、
時間に余裕のある時には磨いて家具やお道具の艶を出す。
掃除好き、
きれい好きな日本人の気質をぜひ大切にしていただいて、お仕事に活かしていただきたいです。
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和から学ぶ気品ある仕草 美しい所作教室
所作(3)●笑いすぎの魔力
『笑い』
笑いは人間関係の潤滑剤です。
緊張した場をふっと和ませる力があり、
一体感を生みます。
ですが、
現代人の私たちはあまりにも笑いに重きを置き過ぎていたように思うのです。
私だけでしょうか?
笑いは一体感を生みます。
裏を返せば、
笑わないと一体になれない疎外感を生みます。
一体感を得るために無理をして笑うこともしばしばあるでしょう。
コロナ禍により、少し流れが変わりました。
世の中は、こんなに静かだったんだと思いました。
コロナ禍の初めは、
これから世の中どうなってしまうのだろうと不安になりました。
異様な静けさに身が縮まるようでした。
ですが2年以上経った今から考えると、
公共の場において、
大きな口を開けて大きな声で笑っていた日々の方が異様に思えてきます。
『笑い』は気持ちを高揚させます。
その反面、高揚し過ぎると疲れてきます。
笑いに代わる、
大人の女性らしい落ち着いた一体感の持ち方を実践していきたいと思います。
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所作(2)●静かな時間を持つ 言葉も動きもピタリと止める
美しい言葉や美しい仕草を際立たせるのは…
実は美しい静かな時間です。
・ひとつ動いたら、ひとつ止まる
・ひとつ話したら、ひとつ黙る
こちらを心がけてみてください。
止まること、黙ることはとても集中力を必要とします。
『え?止まっているだけでしょ?逆じゃないの?』
いえいえそれが違うのです。
よく動く人は気が散っている人です。
試しにピタリと1分間止まってみてください。
30秒でも難しいはずです。
ある世界的なポップミュージシャンの大スターが、コンサートのステージで2分間ピタリと止まるという演出をしました。
たった2分なのに永遠の時間のようです。
観客はその1人のスターに釘付け。
興奮し過ぎて卒倒するファンが続出しました。
スターの全身は力が漲っていて、とても素敵です。
その時間に集中しているからだと思います。
その方はものすごく集中して、
観客もものすごく集中して、
その時、
全員の気持ちがひとつになっていたのではないでしょうか?
この素敵さは、
ショービジネスの演出に限るものではありません。
私たちの日常にも活かすことのできる美学です。
すてきな女性は必ず静かです。
真珠のごとく柔らかな輝きがあります。
世の中には、
承認欲求や自己主張の強い人があまりに多すぎるように、
私には思えるのです。
皆さまの中に眠っている本当の魅力に気付いていただきたいのです。
本当の自信を持てたら、『自分が、自分が』
という強すぎる主張は消えます。
自分の魅力は自分が一番わかっているわけですから、主張する必要がないのです。
『でも、自分の魅力が分からないの…』
それでは私たちと一緒に魅力を見つけましょう。
見つけて、磨いて、輝かせましょう。
必ずあります。
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所作(1)●日本茶の美しい頂き方
日本茶の美しい頂き方
・湯呑みの蓋を取る。
蓋のつまみを右手の親指と人差し指でつまむ。
中指、薬指、小指は揃えて蓋に沿わせる。
左手は湯呑みに軽く添える。
左手の親指は内側に軽く折っておく。
・蓋を裏返し、茶卓の2時の位置に端を引っ掛ける。
蓋がカタカタ音を鳴るのを避けるため。
・両手で湯呑みを取る。
⚠️必ず両手で取りましょう!
片手はとても無作法に見えてしまいます。
・一度推し頂いて感謝する。
左手の平に載せて、時計回りに2回まわす。
綺麗な正面に口をつけない習慣をつけましょう。
・一口喫んで喉を潤す。
緑茶の爽やかな風味を愉しみましょう。
美しい若緑色を味わい、
香りを味わい、
やわらかな口当たりを味わいましょう。
・喫みきったら…
茶卓の上に置く。
お口のついたところを紙茶巾で拭う。
⚠️口紅の跡は残さずに拭いましょう。
・正面をただす。
もう一度両手で湯呑みを持ち、左手の平へ。
反時計回りに回して正面をご自身に向ける。
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