支援事例
2024/11/13
県連合会 久保清美子(組織力生かし割安に)
【組織力生かし割安に】
経営者は、さまざまなリスクを抱えながら事業に取り組んでいる。
業務中のけがや自然災害、取引先の倒産、退職後の生活資金確保など想定しておくべき事案は少なくない。
これらリスクに対処するため個人事業主や中小企業が「備え」として活用しているのが商工会員向けの共済・保険制度だ。
共済は、会員同士が掛け金を出し合い、必要な時に支援を受ける相互扶助制度の一種。
保険と似た形態だが、営利目的ではない点が特徴となっている。
一方の保険は、民間の保険会社とも連携するなどしサービスを提供。
加入に必要な手続きは、商工会の窓口で行っている。
共済・保険の最大のメリットは、掛け金や保険料が割安なこと。
全国にある商工会の組織力を背景としたスケールメリットを最大限に生かしている。
特色のあるメニューとして、共済では、所得控除を受けながら退職金を積み立てられる「小規模企業共済」のように、節税効果が期待できる制度がある。
保険では、賠償責任や休業損害など、その事業所が必要としている保障のみカスタマイズして設定・一本化できる「ビジネス総合保険」もある。
いずれのメニューも、迷った場合は商工会職員からニーズに合ったプランの提案を受けることも可能だ。
県商工会連合会によると、県内でも共済・保険への加入は活発で、貯蓄・生命保障などが一体となった商工貯蓄共済の保有口数は、全国でもトップクラスを誇る。
共済・保険を担当する県連合会主事の久保清美子(51)は「新規加入だけでなく、既に加入している共済や保険のバランス、必要性、見直しなどの面でもご相談を」と呼び掛ける。
商工会のビジネス総合保険は、損害賠償責任、休業損害、財物の損害などに対応し、会員事業者を取り巻く事業活動リスクを総合的に補償。
会員は割安な保険料となっている
※2024年11月13日(水)の長崎新聞にて掲載されております。