支援事例
2024/09/11
佐々町商工会 久保勝宏 (楓帆)
【家族と思い「自分ごと」に】
楓帆
企業を支援する際、最も大切にしていることは何か。
この問いに、佐々町商工会次長の久保勝宏(56)が、きっぱりと答えた。
「信頼関係の構築です」。
支援力を高めるため日々研鑽を積み、
知識や技術を深めている商工会職員だが、
これらの能力を発揮する前提となるのが経営者との信頼関係だ。
課題を抱え商工会の門を叩く経営者であっても、
現状や思いを洗いざらい話すことに抵抗があるケースは多い。
知られたくないことも、言いにくいこともある。
一方、商工会の立場に立つと、必要な情報は腹を割って提供してもらわないと
最適な支援プランを立てることができない。
さらに、誤った提案をしてしまうおそれがあるほか、
信頼のなさを感じ取ることで言うべきことが言いにくくなってしまうことも考えられる。
久保は、互いの信頼を高めるためコミュニケーションを重視してきた。
まず、経営者の言葉にじっくり耳を傾ける。
相手を理解しようと努める。
最初から否定しない。
やる気をくじくようなことは言わない。
そして、話しやすい雰囲気や笑顔も大切にする。
久保のサポートを受け、
商品開発や販路拡大に取り組む水産加工品製造販売「楓帆」(佐々町)
代表の吉浦敬二(52)と妻貴子(44)は
「久保さんは、形だけの支援などしない人。組織対組織ではなく、人対人として動いてくれる。
私たちの気持ちも理解したうえで選択肢を提示してくれるのでやりやすく、何でも話しやすい」と信頼を寄せる。
久保が言う。「支援する方々を家族と思うようにしているんです。
そうすれば、すべてが『自分ごと』になるし、本気にもなれるから」
※2024年9月11日(水)の長崎新聞にて掲載されております。
----------------------------------------------------------------------
企業の情報
「楓帆」
所在地:857-0311 長崎県北松浦郡佐々町本田原免217
代表:吉浦敬二
Instagram:https://www.instagram.com/kaho.20230321/
----------------------------------------------------------------------
佐々町商工会ホームページ
https://www.shokokai-nagasaki.or.jp/saza/