支援事例
2024/07/10
五島市商工会 城戸駿佑(小柳発電所)
【重要な選択肢の一つ】
小柳発電所
「ハッとするようなアイデアや深い話を聞くことができ、本当に勉強になります」。
太陽光発電事業などを手掛ける小柳発電所(五島市)の小柳一祐基(34)は、商工会を通じ「専門家」の支援を受けた時のことを振り返った。
環境にやさしい太陽光エネルギーを活用して地元の特産品を作りたい、と同社が五島近海の海水を原料とする海水塩を開発したのは2020年。
満足できる商品ができた一方、ではビジネスとして展開するにはどうすればいいのか、と手探りの状況が続き、頼ったのが五島市商工会だった。
同商工会では、職員が支援の中核を担いつつ、商工会の専門家派遣制度(エキスパートバンク)などを利用しながら、必要に応じて外部の専門家を積極的に活用した。
経営支援という分野は、非常にすそ野が広い。近年、経営課題は多様化、複雑化も進んでおり、ベストな支援を行うには外部との連携も重要な選択肢の一つだ。
同社に対しては、さまざまな専門家が支援を展開した。
中小企業支援のプロである「中小企業診断士」が、事業戦略の作り込みや補助金申請をサポート。
新商品開発や販路拡大は「食の専門家」が助力したほか、商談会・見本市における実践的な交渉術や効果的なディスプレイなどに関しても、複数のスペシャリストが協力。
これにより、塩の売上高、認知度ともに着実に高まりをみせている。
同社を担当する同商工会主事の城戸駿佑(30)は「商工会が支援のベースを担うのが基本だが、『事業所にとって何がプラスになるのか』を考えながら、引き続き専門家を活用していきたい」と強調する。
※2024年7月10日(水)の長崎新聞にて掲載されております。
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企業の情報
「小柳発電所」
所在地:853-0702 長崎県五島市岐宿町川原925番地1
代表:小柳一祐基
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