【小さなアイデアと絶え間ない小さな支援をつなげてコロナを乗り越える～「支援担当者は私やあなただけでなく『商工会』」～】

焼肉司

経営者と同じ目線に立ち、同じ方向を向き、寄り添いながら目標に向かう。「商工会らしさ」は、この家族のような距離感にある。

２０２０年。焼き肉店「焼肉司」（長崎市）を切り盛りする辻󠄀田美津子（４９）は頭を抱える日が続いていた。

戦後最悪と言われた日韓関係に新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけ、客の大半を占めていた韓国人観光客がゼロに。店の経営が一気に傾いた。

追い詰められた辻󠄀田。そんな時、店主の父孝司（７６）と共に救いを求めたのが、長崎市北部商工会の小野彩子（４３）だった。

もともと確定申告時ぐらいしかやり取りは無かったが「話しやすく、上からモノを言わない」姿勢に親しみを感じた。

小野は、金融や税務に強い上司の小林祐二（５６）と連携しながら、地元住民へのＰＲ戦略、テイクアウトメニューの開発などコロナ対策、キャッシュ不足解消に向けた資金調達などの施策を矢継ぎ早に提案。結果、焼肉司は最悪の時期を乗り越えることに成功する。

悩みを打ち明けるうち固い信頼関係が生まれた小野に対し、辻󠄀田は「良い意味で友達のような間柄。彼女だから話せたことは確かにあった」。一方で、互いに言うべきことは言う、なれ合いではない関係性もある。

コロナ禍が本格化した際、商工会に電話しない日はなかったと振り返る辻󠄀田。「商工会が無かったら、店は間違いなく潰れていた。おかげさまで今晩も満席です！」

※２０２３年１２月１３日（水）の長崎新聞にて掲載されております。

----------------------------------------------------------------------

お店の情報

「焼肉司」

所在地：〒８５１-３１０１　長崎市西海町１６９８-１

TEL：０９５-８８４-０２１９

代表：辻田　孝司

Instagram：https://www.instagram.com/yakiniku.tsukasa/

営業時間：17時〜22時

ランチ（土曜日のみ）：11時半〜14時

定休日：月曜日

----------------------------------------------------------------------

長崎市北部商工会ホームページ

https://www.shokokai-nagasaki.or.jp/nagasakihokubu/