お教室だより(Blog)
『ピアノを弾いてプロポーズしました」
そんな驚きのエピソードを語ったのは、タレントの出川哲朗さん。
あるテレビ番組の中で、
ローマの街角でピアノを演奏し、想いを伝えたという実話を明かしました。
出川さんといえば、お茶の間を笑いで包む存在ですが──
この話に、思わず心をつかまれた方も多いのではないでしょうか。
なぜならそれは、
「音楽が人の心に触れる瞬間」
「習いごとが、人生の大切な場面に結びつく瞬間」
だったからです。
子どもの頃に習ったことが、大人になって意味を持つとき
幼少期に身につけたことが、人生のどこかでふと意味を持つ。
そんな瞬間に、私たちはよく出会います。
それが、
・ちょっとした礼儀作法だったり
・挨拶の仕方だったり
・そしてときには、ピアノだったりするのです。
「ピアノを弾いて伝える気持ち」
これは言葉以上に、心が届く方法なのかもしれません。
出川さんのように、
音で想いを届ける──それは、どんな人にも起こりうる“物語”です。
ピアノは、暮らしにそっと寄り添うもの
ピアノというと、「演奏が上手な人のもの」と思われがちですが、
実際には、もっと静かで、もっと自然に人の心に寄り添ってくれるものです。
たとえば…
• 疲れたときにふと鳴らす音が、自分の心を癒してくれる
• 子どもや孫に「聴かせて」と言われて弾いたメロディが、世代をつなぐ架け橋になる
• 音が暮らしにあるだけで、気持ちが落ち着く
誰かに聴かせるためだけじゃなく、
自分と対話するために音楽がある──そんな価値観も、
これからの時代には大切かもしれません。
習い事は「過去」ではなく、「これから」の話
出川さんのエピソードを聞いて、
「ピアノって、そういう場面でも使えるんだ」と
思った方もいるかもしれません。
そう、大人こそ、今こそ、
音楽ともう一度出会うタイミングがあるのです。
ピアノは、
子どもだけの習い事ではなく、
これからの人生を少しだけ豊かにする“道具”のような存在。
楽譜が読めなくても、指が思うように動かなくても、
「鳴らすこと」「味わうこと」そのものに意味があります。
出川さんの話を通して、
音楽の持つ“静かだけれど確かな力”を、改めて思い出しました。
ピアノは、誰かの人生を変えるほどの力を持っている。
それは、子どもにも、大人にも、きっと平等に。
あなたのそばにも、
“ピアノのある暮らし”がやさしく寄り添ってくれるかもしれません。
家での練習について考えてみました。
生徒さんが何歳かにもよりますが
習いはじめの場合
たいがいは
ご家族の協力が必要なことが多いです。
「ピアノの時間だよー」
「今日まだピアノの音聴いていないなー」
などなど。
スイッチを入れてもらうことが
必要な場合が多いです。
私の教室では
自分からピアノに向かうお子さまもいれば
そうでないお子さまも。
後者の場合
ご家族の方々に
声かけにご協力いただいています。
その際
決して
「ピアノやりなさいよー」
と押し付けがましく言わないように
声かけの仕方に気をつけてくださいと
お伝えしています。
「〜しなさい!」
は言われて
決していい気のする言葉ではないからです…
ピアノの練習を習慣化づけるための環境を
整えていただくことはとても大切です。
そして練習の後は
「今日は〇〇が良かったよ」
「〇〇が弾けるようになったね」
「◯ちゃんのピアノを聴くとママ嬉しくなるの。
明日も聴きたいな」etc.
些細なことでいいので何か褒めてあげてください。
それが上達につながる魔法の言葉になります。

