その他の説をご紹介します。
一、昔、鎌倉の海岸近くに蘆(あし)や蒲(がま)がたくさん生えており、
蒲が生えているところだから「かまくら」になったといわれています。
史跡 永福寺跡にて 2023.8.31撮影した蒲(がま)= 鎌
※フランクフルトのやや大き目サイズです。
二、比叡山にも鎌倉という地名があり、
「神倉」(かみくら)とか「神庫」(かみくら)が
なまったものと考えられています。
ここ鎌倉にも「神庫」が合ったので、
それがなまって「かまくら」になり、
鎌倉の字をあてたのだといわれています。
三、神奈川県の中央部に、高座郡(こうざぐん)という地名があります。
高座は、昔「たかくら」と読んでいたところから「高倉』「高麗」(こま)に
通じ、高麗座(こまくら)が「かまくら」になったといわれています。
諸説ありますが、
レファレンス共同データベースの「鎌倉」という地名の由来より
「地形に求める説」が有力ですね。
◆浸食地形・崩壊地形を示す地形用語で、
・「鎌(かま)」は「えぐったようながけ地」。
「倉(くら)」は「谷を意味する古語」(『鎌倉の地名由来辞典』)
・「カマ」は洞穴、クラは「岩」の意ともいう。
(『角川日本地名大辞典』「かまくらぐん」の項)
◆「鎌」はかまどのことで、倉は「たに」の意。
(『鎌倉・三浦半島おもしろ地名考』)
◆「蘆噉竈(アシカミ)見命、竈口君等の祖」(旧事本紀)とあり、
竈口は鎌倉の異名。竈谷(かまくら)の義で、これを古人は
竈口(かまくち)とも呼んだ(『大日本地名辞書 第6巻 坂東』)
地形的な説にもいろいろありますが、それぞれに 信憑性がありますね。