『和の匠の小さなグループ展』
鉱物染め作家 田中 杏侑(たなか あゆ)
作品展コーナー 赤間石アクセサリー
赤間石染めとラピスラズリ染め『petit cadeau〜小さな贈り物〜』
赤間石染めとドライフラワーのアレンジメント『amour de l'ange 〜天使の恋〜 』
赤間石染め曼珠沙華
作家さんより 『 赤間石染 』
赤間石染は赤魔硯を製作される際に出る石粉を染料にしています。
天然手染めを行っており、染めると柔らかく暖かみのある桃色が特徴です。
赤間硯は山口県及び国指定の伝統的工芸品にも指定されている石です。
その材料で赤みを帯びた紫色の赤間石は、山口県宇部市でのみしか採掘されません。
歴史を遡ると6千年以前の白亜紀に噴火により噴き出した岩粉が積もり固まってできた、
自然のつくりだした貴重な石です。
歴史や伝統に思いを馳せながら、赤間石の石粉で丁寧に染めあげています。
赤間石染めの作品を皆様の日常の中で広く愛用していただけると幸いです。
豆知識
赤間硯の歴史
写真:山口県観光連
赤間硯は、鎌倉時代の初めに鶴岡八幡宮に奉納されたという記録があり、
毛利氏の時代には長州藩の特産品として参勤交代の贈り物などとされ、
大変貴重な品であった。赤間石は材質が硬く緻密で美しい紋様があり、
しかも粘りがあるため細工しやすく、硯石として優れた条件を持っている。
採掘した原石は選別した後、工程のほとんどが手作業でおこなわれる。
1976(昭和51)年12月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって
国の伝統的工芸品に指定。
コトババンクより