新春企画「#風と旅する龍」展
展示期間中、1日限りの「鎌倉小町庵らいぶ」をオンラインで全世界へ配信予定!
作品の龍たちの世界へ みなさんをお招きいたします。
舞 さんご さりあ
インディアンフルート 月弧
ゴッタン(三味線の原型) 花ヲ
龍たちの 作品が 舞 と 笛 と ゴッタン と 共演・・・。
開催日は2021年12月中旬頃に本ホームページ等で告知致します。
お楽しみに、お待ちください。
「#風と旅する龍」のものがたり
かつて、天の国に、空を駆ける龍達の時代があった。
しかし互いに力と覇権を競い争いあった末にその数を減らし、 栄光の時代は、遠く過ぎ去った。
龍達は、天の国から去り、ある者は地を這う蛇に、 あるものは力を振り絞り、雲を縫って彷徨い続けた。
ある時、散り散りになってしまった仲間を探して旅をする1匹の孤独な若い龍が、 雷雲の合間をふと見下ろすと、遥か下の地表の谷間に、自分に似た龍の姿を見つけた。
若い孤独な龍は、ついに仲間に出会えたと思って舞い降りたが、それは、池に映る自分の姿であった。
絶望した龍は荒れ狂い、岩山を崩し谷を広げ洪水を起こした。 龍のせいで木々は倒れ、谷に住む生き物たちは大水に巻き込まれてしまった。
そして、龍自身も、そんな自暴自棄な自らの所業で大袈裟を負う。
それでも、谷に生き残った生き物たちは、 絶望し力も失い、朦朧と死を待つだけになって弱り果てた龍を、 天から落ちた神の使いとして敬い、
そしてその境遇と痛手を憐れみ気遣った。
後悔と懺悔に苛まれる龍の前に、古の星の時代に天の国で暴れて追放され、 やはりこの谷に落ちて精霊になった星のカケラが現れる。
星の精霊は龍の境遇に共感し、龍を教えさとし、新たな生へと導き、 龍は星のカケラと融合して、不死鳥のように再び空に舞い上がり、
新しい故郷である谷の生き物達を空から見守り続けた。
その場所は、今も、生き物達の楽園であり続けていると言う事です。