◆終了した講演会◆令和 7年1月25日
テーマ :群馬県における集落と水田
第一部
演題:弥生時代の集落と水田
講師:小泉 範明氏(かみつけの里博物館 次長)
(講演中の小泉講師)
今回のテーマは、群馬県における弥生時代の集落と水田が、小泉氏の講演であり、
群馬県における古墳時代の集落と水田が、小島講師の講演となりました。
私たち「歴史と文化を学ぶ会」では、当会の講演会に出席する人たちの
三分の一が高崎市内、三分の一が群馬県内、三分の一が県外からの方々です。
今回のテーマは、群馬県に限ったことなので、
出席者の方々も、県外からの出席者の足が遠のくのではないかと危惧しましたが、
いいやまったくその心配は外れて、
県内、県外からも多くの方々に参加したいただきました。
イネ、アワ、キビなどのイネ科の穀物が登場するのは、
縄文時代晩期後半と言われています。
「弥生時代の農耕は、縄文的な生業や栽培技術の上に、
大陸系の穀物栽培が加わった重層的な農耕」と位置付けています。
群馬県域では、弥生前期から中期前半に、藤岡市の沖Ⅱ遺跡で、
イネの圧痕が確認されているだけで、あとはアワ・キビなどの穀物となります。
弥生中期後半から後期にかけてはじめて群馬地域でも水田稲作が確認され始めます。
中期後半から後期にかけて集落の立地に変化があったことがわかるとのことです。
「後期になると高崎台地の遺跡が減少し、井ノ川以北で遺跡が増加します」
若狭 徹氏の見解を引用し、
「中期後半については【後背湿地開発型】、後期については【湧水谷地開発型】と呼んでいます。
気候変動の関係です。水田の立地が変化したわけです。」
つまり後期になると、湧水によって開発利用された水田へと転換したわけです。
これらが群馬における弥生時代の水田の在り方だったようです。
小泉 範明 講師資料.pdf (1.69MB)
第二部
演題:古墳時代の集落と水田
講師:小島 敦子氏(公益法人 群馬県埋蔵文化財調査事業団 資料部長)
(講演中の小島講師)
はっきりとした明瞭な声で聴きやすい講演でした。
古墳時代の集落と水田に関して、
農耕集落というものは、居住域,生産域、墓域の集合体で考える必要があると言います。
① 弥生時代から続いている伝統集落があり、
② 古墳時代の中期・後期から出現する集落(新開集落)
古墳時代の集落は、生産域を拡大させ、
「伝統集落」から新たな「新開集落」へと発展させていくものと明言します。
「農耕集落の動向、生産域の拡大、古墳、居館の分布を、
総体としてとらえることによって、地域の古墳時代像が見えてくる」と、
言います。
終わりに、遺跡を見る視点、そして全体と部分、歴史法則と地域特性を論じ、
また災害で埋まってしまった遺跡を調査することで、
災害に対する防御的な準備も不可能ではないという話で、
締めくくりました。
小泉先生、小島先生両講師の熱意あるお話、
ありがとうございました。
小島敦子 講師資料.pdf (2.91MB)
両講師の講演が、上毛新聞に掲載されました。
ー終わりー




