◆終了した講演会◆令和 5年2月4日
今回もまた多くの人たちから参加をいただきました。
県内外から120名ほど参集していただき
ありがとうございました。
今回の講演会は、高松塚の壁画の発見から50年がたっており、
それを記念する意味で、
講演会には高松塚の調査に携わっておられる専門家の先生をお呼びしました。
高松塚の壁画の女性たちは、高麗の衣装の影響がみられるとのことで、
高麗神社の宮司夫人は、その方面の専門的な研究を進めている方で、
今回の講演会のためにわざわざ埼玉の高麗神社より、
当時の衣装を模した古代衣装を運んでいただきました。
(高松塚壁画の女性たちの古代衣装を説明する高麗神社宮司夫人)
(高松塚ならびに高麗時代の衣装を模した服装を着る当会スタッフ)
(結城理事長 古代衣装とともに)
(県内外より多くの方々に参集していただきました)
(講演前の両先生)
第1部
講師 :右島 和夫氏
演題 : 東国終末期古墳と総社古墳群
古墳の年代区分に関しては、
前期、中期、後期という三つの時代区分がなされてきました。
7世紀中葉以降は、古墳の築造は終焉していくと考えられてきました。
高松塚の発見は、7世紀に属し、
6世紀末には、前方後円墳の築造が終焉を迎え、
7世紀にはいると、円墳、方墳、八角形墳等が出現します。
したがって、6世紀までを後期と名付け、
7世紀を終末期と呼ぶ共通認識が持たれることになりました。
今回の右島先生の講演原稿を下記にPDFにて掲げます。
東国終末期古墳と総社古墳群.pdf (2.16MB)
第2部
講師:廣瀬 覚氏
演題:畿内終末期古墳と高松塚
畿内終末期古墳と高松塚(0121修正).pdf (2.14MB)
第3部
右島先生と廣瀬先生の対談となりました。
対談では、
つい最近発掘されて話題になった奈良・富雄丸山古墳が中心となりました。
盾形銅鏡と鉄剣が出土し、
鉄剣は、古墳時代の中では、最大級に属し、
盾形銅鏡は、
その裏面に中国の神獣文や三角形を連続させた鋸歯文が施されていました。
いずれも国宝に値する出土品とみなされています。
この両先生の対談が、講演会の翌日、上毛新聞に掲載されました。
2023年2月5日号です。
ー以上ー