NEW ARRIVALS (LITERATURE Ⅲ)

小牟田康彦 編、訳、解説

 

「S・モームが薦めた米国短編」 2017年

 

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 タイトルの通りです。モームが1930年代にアメリカで発表された短編小説の

中から、自身の薦める短編6編を選んだ書で、原著の初版は1943年です。

 原著には短編小説、評論、書簡、詩が153編詰め込まれていましたが、訳者が

短編小説6編を厳選し訳しました。

 

 スタインベック、フィツジェラルド、ヘミングウェイ、

フォークナー、バーコヴィッチ、ウォ―トンと、そうそうたるメンバーの

小品が並びます。どれもが凄味さえ覚える物語です。

 

 良いものを読んだなあ、という読後感。大満足。

 

 

 

 

司馬遼太郎

 

「愛蘭土紀行 Ⅰ & Ⅱ」  1993年

 

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 「街道をゆく」 シリーズ全43巻 の第 31 & 32巻です。

 古書店で見つければ必ず買う、このシリーズ、どこからどれを読んでも

楽しめること請け合い。

 

 司馬さんがこのシリーズで海外を取り上げたのはほんの僅か。

 相当な入れ込みようだったのでしょう、二巻構成になっています。

 読み物として面白いのは勿論の事、歴史や国民性までよくわかる

物になっています。いつか行ってみたいと思わせる内容です。

 

 

 

 

 

楡 周平

 

「ターゲット」      2001年

 

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 コロナ禍真っ只中の現在にタイムリーな話でビックリしました。

 北朝鮮が日本の米軍基地7か所に細菌テロ、する話でした。

 

 楡さん、初めて読みましたが、この手の話にありがちな、

枝葉を広げていっていかにも込み入った犯罪を描こうとする

手法とは違って、幹の部分をただただ書き込みますねえ。ですので

幹が太くなる感じがします。

 

 長尺ものですが、一気に完読! 楽しみました。

 

 

 

 

角幡唯介

 

「冒険家、40歳の事情」  2016年

 

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 冒険家には文章が上手な方がたくさんいますねえ。

 角幡さんはもと新聞記者ですから、うまくて当たり前ですけど。

 内容も面白いです。途中で出てくる、2,3ページのエッセイも秀逸。

 いつまでも元気で冒険しながら楽しい話を聞かせていただきたいです。

                                 提供 そんちょ豊沢

 

 

 

 

 

ギ・ド・モーパッサン

 

「女の一生」  1883年   新庄 嘉章訳

 

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 何度読んでも、主人公のアホさ加減に腹が立ちます。

 特に取り立てて、凄い事件が起きるわけではなく、話は淡々

と進みます。アメリカのsoup opera的 といっても過言ではないくらいです。

 捨てられた家政婦が最後は帰ってきて、没落した主人公の世話をする逆転

人生。そしてその家政婦にモーパッサンは最後の一行を語らせます。そこは

作者的にはしてやったり!だったのではないでしょうか。

 

 

 

 フランス文学史に燦然と輝く一冊。でも、読みやすいです!

 

 

 

 

 

 

 

姫野カオルコ

 

「受難」   1997年

 

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 直木賞候補作でした。が、私にはどうも合いませんでしたねえ。

 女性器に人面瘡が出来て、その瘡に人格(男性)があって、そこからものを食べ、

しゃべるといった設定でもう興ざめしてしまいました。小説ですので

何でもアリなんでしょうが私にはダメでした。ただ、ふたりが交わす会話は楽しめました。

 女性器の呼称、オマン〇が連発されますが、それも、

なんだかな~といった感想しかないですねえ。 

 

 この方の著書をもう一冊読んでみたいと思います。これが極端な作品なのかどうか

知りたいと思いました。

 

 

 

 

 

島本理生

 

「ナラタージュ」   2005年

 

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 書評が絶賛の嵐だったので読みました。

 若い女性が書いたの恋愛小説を読むというところに

抵抗がありましたが、そこは勇気をもって!

 

 あまり、登場人物に素直に感情移入できませんでしたね。

 登場人物全員それぞれ、なんか中途半端な思考と行動に思いました。

 もっと激しい憎悪とか、ぶっ壊れる感じが欲しかったです。

 

 後に、直木賞をとっています。おめでとうございます。

 

 

 

 

 

松本清張

 

「点と線」  昭和33年     1958年

 

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  はい、これは何度読んだでしょう。5回か6回目ですが、何度読んでも楽しめます。

  といいますか、ストーリーを忘れているので何度読んでも楽しいのでしょう。

  ↓ の柴錬さんの作品といい、この作品といいもはや日本の古典です。

  これはアリバイを崩していく犯罪物語です。今では飛行機という手段があるので

 これは・・・? と思わせるシーンがありますが、そこは頭を切り替えて、自分も昭和33年

 に戻ります。さすれば何度読んでも没頭できます。

 

  これは日本の推理小説の金字塔。

 

 

 

 

 

柴田錬三郎

 

「赤い影法師」    昭和35年 1960年

 

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 柴錬の代表作ですねえ、初めて読みましたが、おもしろい!

くのいちがまた色っぽい!忍者ものに「くのいち」は欠かせません。

 読むエンターテイメントですねえ。

 それにしても日本語がちょっと難しい。柴錬さんの言葉に対する姿勢が

感じられます。意味不明な日本語が続出。

 続編があるらしいですのでそちらもチェックしたいと思います。

 

 

 

 

William Faulkner

 

「八月の光」 加島祥造訳 1932年

 

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 アメリカ、ノーベル賞作家の長編。

 コロナ疎開中に思い切って読みました。

 想像していたほど難解ではなく、私の頭脳を以っても何とか

たどれる内容になっています。とはいっても、登場人物の持つ

人間性はなかなか複雑で、あそこまで書き落とすのはさすが、文豪。

 

 読み応え、相当ありますので、完読後の達成感大なり。

 

 

 

 

 

John Galsworthy  ゴールズワージー (イギリス人)

 

「林檎の木」 1916年

 

渡辺万里 訳

 

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 1916年初版といいますから、今から100年以上も前の作品を

こうして読めるというのですから有難いものです。

 1932年にはノーベル文学賞を取ったゴールズワージーですが、

これを書いた当時は、第一次大戦真っ最中。

安穏として書き物ができる時代だったとは思えませんが、

芸術家、知識階級の人たちは特別だったのでしょうか。

 淡々としたリズムで書かれています。突飛な展開もありません。

風景描写も地味に水彩画的です。出自と階級の違いをやんわりと密かに

組み込んであるように感じました。

  99ページの小品です。初ゴールドワージーでした。

  

 二週間ほどあいだを空けて二度読んでみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Guillaume Musso  ギヨーム・ミュッソ

 

吉田恒雄 訳

 

「ブルックリンの少女」 2018年

 

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 すご~い!  すっかり虜になってしまいました。

 フランス人です。自国で50万冊売ったそうです!

 アルザスの地図を脇に置きながら読みました。

 登場人物が増えてきて途中で訳が分からなくなりそうでしたが、

何とかぎりぎりついていけました。

 

 思わず、ギヨームさんの本、もう一冊ポチってしまいました。

 どうやら翻訳されていない著作もあるようです。読みたいですねえ。

 

 これ、傑作でしょう。                    提供 よしこさん