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2022-03-19 12:09:00

糖尿病の合併症「し・め・じ」の「じ」②

こんにちは!

健康づくりをお助けして、幸せづくりをサポートするタカダ薬局です(^-^)/

 

早速、前回のつづき、行きましょう~!

前回は、腎臓の状態を見る検査項目の中で、血液検査で分かるe-GFRについて書きました。

今回は、尿検査で分かること です。

 

ブログ更新~糖尿病の合併症は「し・め・じ」の「じ」~ 腎臓3.png

 

前回お伝えした通り、

腎臓の細い血管が毛糸玉のようになっていて(糸球体)、それがコーヒーフィルターの役割をしていて

血液をろ過して、尿(おしっこ)を作っています。

この血液の毛糸玉の網の目を想像してみてください。

より分かりやすいように、コーヒーフィルターではなく、

虫取り網を例にしたいと思います。

虫取りあみ.png

 

虫取り網の網の目が細かかったら、

小さい虫から、それなりに大きい虫まで捕まえることができます。

例えば、ハエのような虫から、蝶々やクワガタまで。

逆に、網の目が粗かったら(大きかったら)どうでしょう?

蝶々やクワガタを捕まえることができたとしても、

小さい虫は網の目をすり抜けて、捕まえることができません。

 

話を腎臓の糸球体に戻します。

腎臓の細い血管でできた網の目(フィルター)ですが、

糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などで血管の変化(いわゆる、動脈硬化)が進む

網の目が粗くなっていきます。

動脈硬化によって、綺麗に目の細かいフィルターではなくなっていくんですね。

そうなると、

本来であれば、身体に必要で、再吸収されて血液に戻り全身を巡るはずの蛋白などが

フィルターの粗い目を素通りして、身体の外へ、尿に捨てられてしまいます。

これが腎臓の働きの低下を表す「たんぱく尿」です。

 

通常、病院を受診して尿検査をする場合、

顕性たんぱく尿と言われる、ハッキリと確認できるたんぱく尿の状態です。

※肉眼では分かりません。

 

糖尿病をお持ちの方は、

それよりも前の段階、不顕性たんぱく尿の検査もお勧めします!

上述の通り、網の目の状態によって、取れる虫・取れない虫(=蛋白)が異なります。

網の目が粗ければ小さな虫は素通りし

網の目が細かければ小さな虫もキャッチできます。

この原理から、

網の目が粗くなり過ぎてから分かるたんぱく尿(顕性たんぱく尿)の前に

より早期から、糖尿病の合併症である腎機能低下(糖尿病性腎症)を確認するため

網の目が少しでも粗くなってきていないか、を検査することができるのが

「尿中微量アルブミン」という検査項目です。

 

アルブミンとは分子の小さいたんぱく質で、

この検査をして、尿中微量アルブミンが出ていると、

腎機能が低下し始めている(網の目が粗くなり始めている)と判断します。

 

たんぱく尿は「-」「±」「+」「++(2+)」「+++(3+)」という結果で表されるのに対し、

尿中微量アルブミンの基準は、数値で表され、

30mg/L未満が正常

30~299mg/Lが「尿中微量アルブミンが出ている」となり、腎機能の低下として経過を見ます。

ちなみに、

300mg/Lを越える場合は、「たんぱく尿が出ている(陽性)」という顕性たんぱく尿の状態です。

 

尿中微量アルブミンは誰でも検査ができるというものではなく、

糖尿病の診断が付いているなど、一定の条件を満たした場合に、保険適応で検査できます。

※自費診療としては、希望すれば検査を受けられます。

 

すっかり難しい話になってしまいました。

腎臓の状態(腎機能低下)は、たんぱく尿(尿中微量アルブミン)と、e-GFRの数値とを併せながら

判断され、経過を見ていくことになります。

 

腎臓4.png

 

2022-03-18 12:20:00

糖尿病の合併症「し・め・じ」の「じ」①

こんにちは!

健康づくりをお助けして、幸せづくりをサポートするタカダ薬局です(^-^)/

 

今日はよく晴れていて、暖かい!

なのに?、明日はまた大雪予報の北海道広尾町です。

 

今日も、前回に続いて、糖尿病の合併症について。

「し・め・じ」の「じ(腎臓)」です。

 

じ(腎臓)はお伝えしたいことがた~くさんありますので、

今回だけでは終わらない予感・・・です( ;∀;)

 

まず、腎臓がどこにあるか、どんなものか、ご存知ですか?

おおよそですが、さっと腰に両手を当てた辺りに左右1個ずつあります。

握りこぶし大くらいで、そら豆のような形と言われています。

重さは120g程度なので、片方の腎臓が卵2個分くらいの大きさ、重さというイメージです。

腎臓.png腎臓2.png

 

このそら豆のような形の腎臓を細かく細かく見ていくと、

とても細い血管が毛糸玉のようになっていて(その名も、糸球体!)、

その毛糸玉がコーヒーフィルターのような役割をして、

血液をろ過して、尿(おしっこ)を作っています

身体に必要なものは再吸収と言って、再び血液に戻って全身を巡り、

身体に必要のないものは尿として身体の外に捨てられることに。

 

その仕事量に驚くなかれ!

1分間に約1L、心臓から出る(拍出される)血液の約20%が腎臓に流れています。

1日にすると、約150Lの血液を腎臓でろ過して、尿を作っています。

通常、成人の1日の尿の量は1~1.5Lなので、

どれだけ腎臓が血液をろ過して、身体にとっているもの、いらないものをふるい分けしてくれていることか!!

ちなみに

一般的な目安としては、1人用の浴槽で7割くらい入れると湯量は150Lだそうです。

 

腎臓の仕事は、尿を作るだけじゃない!!

「かんじんなこと」を「肝腎」と書いたり「肝心」と書いたりするように

肝臓と腎臓の役割の大切なこと!

(今回は、肝臓の働きは置いておきます)

 

腎臓は

老廃物や余分な水分をろ過して、排泄する

 ⇒この働きが低下すると・・・尿を作れなくなります

体内の水分量やイオンバランスを調節する

 ⇒この働きが低下すると・・・浮腫んだりします

血圧を適正にコントロールする

 ⇒この働きが低下すると・・・血圧が不安定に。上がり過ぎたり、下がり過ぎたり。

造血ホルモンを分泌して赤血球をつくる

 ⇒この働きが低下すると・・・貧血が進みます

ビタミンDを活性化させて、骨を丈夫にする

 ⇒この働きが低下すると・・・骨粗鬆症が進みます

 

このように、人が生きていく上で、と~っても大切なお仕事をしてくれている腎臓です!

ここでは、分かりやすく、

尿を作る仕事(ろ過機能)について、お伝えしていきます。

 

病院で血液検査をすると、検査結果表の項目に

e-GFR(推算GFR値)」というものがあります。

これは、1分間当たり、腎臓が血液をろ過する(尿を作る)元気度合い・働き度合いを見ています

「クレアチニン」という検査数値と、性別、年齢から計算式で算出することができます。

https://www.kyowakirin.co.jp/ckd/check/check.html

 

このような感じで、計算できるサイトはいくつもあります(^^♪

 

CKDステージ.png ※キッセイさんから拝借しました(https://healthcareinfo.kissei.co.jp/ckd/about/

正常な(元気な)腎臓のろ過する力(e-GFR)を100%と考えて、見ていきます。

e-GFRが70だとしたら、腎臓の働き度合いが70%程度(30%、働きが低下している)

e-GFRが50だとしたら、腎臓の働き度合いが半分にまで(腎臓2個で1個分の働きまで)落ちてきている

e-GFRが30だとしたら、人工透析の話が具体的に進んでいきます。

 

ちなみに

40歳(40代)でe-GFRが70以上

70歳(70代)でe-GFRが40以上

あれば、

加齢による範囲内で腎臓の働きが低下しても、人工透析には至らない

目安として言われています。

加齢による変化(低下)はe-GFRが3年で1低下程度という話もあります。

 

e-GFRの値が高ければ良いというものではありません!

 100を以上に越える「過剰ろ過」という状態もあります。

 これは、糖尿病などによって、腎臓が過剰に血液をろ過しなければならない状態になっているということで

 この過剰ろ過の状態が続いた後に、e-GFRが急激に低下するという可能性もあります。

 

高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症等など、

血管に負担をかける生活習慣病をお持ちの方は、

腎臓の働きが低下しやすいので、経過を見ていきましょう!

 

やはり長くなってしまいました。

難しい説明も続きましたので、今日はここまでー!

また次回、「し・め・じ」の「じ(腎臓)」のお話、お届けします(^^)/

 

 

2022-03-16 13:07:00

糖尿病の合併症「し・め・じ」の「め」

こんにちは!

健康づくりをお助けして、幸せづくりをサポートするタカダ薬局です(^-^)/

昨日は、40cmの大雪になる予報となっていましたが、

およそぴったり!の大雪に。

昨日、3月15日朝6時から、夜6時までの12時間の降雪量は39cmだったそうです。

その後も、多少は降り続いていたので、40cmを越えたのではないかと思います。

この時期の大雪は、

気温が高いので、湿った雪で、雪かきが重い!

しかも、翌日には道路の雪が解ける!解けると分かっているのに、雪かきしない訳にはいかないという大変さが。

 

さて、

昨日に続いて、糖尿病の合併症についてです!

今日は「し・め・じ」の「め(眼)」。

 

糖尿病をお持ちの皆さん、眼科での眼底検査、定期的にされていますか~?

物の見え方など、自覚症状があってもなくても、

最低でも1年に1度は眼科での眼底検査を受けましょう!

眼底検査.png

白内障や、血管の変化、眼底出血で視野が狭くなったり、失明したり

見えにくいな、見え方に違和感があるな・・・と思った時には、もう遅い!!

 

眼底検査は目薬で、瞳孔(眼の瞳)を大きく開いて(散瞳と言います)

眼の奥(網膜、硝子体、血管など)の状態を確認する検査です。

瞳孔を開くと、それが元に戻るまで、4~5時間ほど(人によってはそれ以上)かかります。

瞳孔が開いていた状態では光がいつもよりも眩しく感じられるため、

検査後、診察が終わっても、車の運転ができないため

同伴者(車の運転をお願いできる人)が必要になったり、

もしくは、4~5時間、眼科で過ごさなければならないなど

不便・不都合が生じます。

そういった理由から、眼底検査を敬遠して、先延ばしにされる方も少なくありません。

そうこうしているうちに・・・ということもありますので、

まずは1度、受診してみましょう!

眼底検査の結果(眼の状態)によっては、

3カ月に1度や1ヶ月に1度という検査の指示があるかもしれません。

 

また、これは、糖尿病に限ったことではなく

高血圧や脂質異常症なども含め、血管に変化が出てくる生活習慣病をお持ちの方は

是非、眼底検査を受けることをお勧めします(^-^)/

 

 

 

 

 

2022-03-15 10:19:00

糖尿病の合併症は「し・め・じ」

こんにちは!

健康づくりをお助けして、幸せづくりをサポートするタカダ薬局です(^^)/

 

今日の北海道広尾町は、大雪予報。

40cm程度降るのでは・・・と言われています( ;∀;)

 

さて、昨日に続いて、糖尿病のお話。

糖尿病の合併症は「し・め・じ」って、聞いたことありますか?

しめじ2.png

 

しめじを食べていると糖尿病の合併症が防げる!

というお話ではありません(*ノωノ)

 

糖尿病の合併症が出る(進む)順番「し」「め」「じ」と言われています。

「し」:神経

「め」:眼(網膜症)

「じ」:腎臓

です。

 

※糖尿病の合併症は、糖尿病の発症(高血糖の状態)から5~10年で始まると言われていますが、

 血糖値のコントロール状態によって、個人差があります。

 

「め」と「じ」は、病院の検査等で確認しやすいですが、

「し」(神経)は、分かりにくい!!

 

例えば、

便秘や下痢食欲がなかったり胃もたれしやすかったり、感覚が鈍くなったり、物忘れしやすかったり

血圧が上がったり下がったり不安定、立ちくらみがしたり、勃起不全(ED)に悩んだり 等など

一見すると「疲れ?ストレス?年齢のせいかな?」と思って、見過ごしてしまうようなことも、

実は、糖尿病の神経障害(自律神経の乱れ)ということもあります!

 

病院で(担当医に)相談すると、

それぞれの症状へのお薬を処方されるかもしれません。

お薬を飲んで、気になる症状が緩和されると

「あ~良かった、もう大丈夫」となるかもしれませんが、

そこで終わらないよう、

「もしかして、これって糖尿病の合併症なのかな?神経障害かな?」と

頭の片隅に、心の片隅に、置いておいてもらえたら嬉しいです(^^♪

そして更に、

「血糖コントロールはどうかな?」と、思ってもらえたら嬉しいです。

 

今日はここまでー!

次回は、「し・め・じ」の「め」のお話です!

 

しめじ.png

 

2022-03-14 11:56:00

HbA1cはどのくらいが良いの?

こんにちは!

健康づくりをお助けして、幸せづくりをサポートするタカダ薬局です(^^)/

 

先日、ご来店くださったAさま(60代女性)。

糖尿病で通院されていて、定期的に血液検査をされているとのこと。

今回のHbA1cは、6.8%でした。

担当医には

「全然問題ない、7%あったって大丈夫」というようなことを言われたとのこと。

「本当にそんなんで大丈夫???いーの?わたし、お菓子食べちゃっていーかな?」と、

質問してくださいました。

 

そもそも、これ、何て読むの??と疑問の方も少なくないはず。

HbA1cは、「ヘモグロビンエーワンシー」と読みます。

体中に酸素を運ぶヘモグロビンと、糖分がくっついたもの です。

※ヘモグロビン(Hb)は、血液の赤血球に含まれるたんぱく質のこと。

1~2ヶ月の生活を反映する血糖値 と言われています。

単位は「%」で、

どのくらい(何%)ヘモグロビンと糖分がくっついているか?を血液検査で見ます。

 

健康診断か、病院の外来の血液検査か、によっても、基準が違うのですが(紛らわしいですよね・・・)

HbA1c5.6以下が基準(理想値)として、

6.0~6.4が糖尿病予備軍、いわゆる、境界型糖尿病、糖尿病の気がある と言われる段階。

6.5を超えると糖尿病の値となります。

(別の日に2回検査するなど条件あり)

糖尿病判定基準.png

 

 

HbA1cは体温(熱)に例えられることもあり、

HbA1c:7%台 ⇒ 体温(熱):37℃台

HbA1c:8%台 ⇒ 体温(熱):38℃台

HbA1c:9%台 ⇒ 体温(熱):39℃台

HbA1c:10%台 ⇒ 体温(熱):40℃台

HbA1c:11%台 ⇒ 体温(熱):41℃台

HbA1c:12%台 ⇒ 体温(熱):42℃台

という感じです。

体温(熱)に書き換えて(置き換えて)みると、分かりやすいですよね(^^)/

ただ、体温の平熱は36.5℃~37.2℃くらいが理想と言われているので、

それをそのままHbA1cに置き換えると、高すぎることに。

HbA1cは5%が理想、6%を超える場合も、6.4%までにおさめたいところ。

HbA1cが6.4%未満の場合と、6.5%を超える場合とでは、

糖尿病の合併症の進む速度(進みやすさ)が違うんです!

 

話は冒頭に戻ります。

HbA1cの値が7%あったって大丈夫?・・・かと言われると、

そうではないと思います。

きっと、この担当の先生は、何か考えがおありで、こうおっしゃったんだと思います。

食事や間食を気を付けたり、歩数計を付けて歩くようにされているので、

Aさまへのねぎらいの気持ちもあったのかもしれません。

 

ということで、まとめ!

HbA1cは、6%未満が理想。

そこまでは難しいと言う場合には、

6.4%未満でコントロールをしていきましょ~(^^)/

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