こんにちは、日本維新の会 三鷹市議会議員の中泉きよしです。
6月9日に開会した三鷹市議会令和5年第2回定例会が、6月30日に閉会しました。
27日までのことは、14日と27日に更新したブログに記しましたので、そちらをぜひご参照ください。
そして、最終日。今定例会最大の懸案議案と思われる<三鷹市副市長定数増>について、以下の意見を述べて(議会では、これを「討論」と言うそうです)賛成票を投じました。
副市長人件費等のコスト増や駅前再開発に係る利害関係者・UR都市機構(独立行政法人都市再生機構の略称)から向かい入れることへの懸念や疑念を訴える意見も出されました。私はそれらを含めて、市長の人事権の範囲内であり、これからの任期で、その懸念や疑念に応える透明性と実績を示すことが、今回の条例改正に際して、市長と行政執行側が引き受けた大きな責務と認識していますので、厳しく監視・評価していきます。
議案第37号「三鷹市副市長の定数の特例に関する条例」についての、中泉きよしの討論
本定例会の議案第27号~36号が、三鷹市長より、私たち三鷹市議会議員の手元に送付されたのは、招集告示日の6月2日付けでした。一方、議案第37号「三鷹市副市長の定数の特例に関する条例」は、それから遅れること一週間、6月9日付けでの送付となりました。
さて、6月13日の私の一般質問では、首長の権限を、地方自治法からいくつか例示した件(くだり)がありました。ここで繰り返します。
「首長には『政策方針を決定し』『必要な予算を編成し』『必要な人事を行使する』権限が備わっている」云々 というものです。
この例示から見ても、本議案を提案すること自体は理解します。
他方で、同法第96条には、議会の権限のひとつとして「条例を設け 又は 改廃すること」が明記されています。
私のこの討論の趣旨は、議案第37号について、その提案という行為には理解しつつも、どのように提案したのかという、その作法に疑問符を付けざるを得ない、というものです。一週間の遅れは、議会がその権限を十全に果たすために必要な検討時間を奪う危険性があったのではないか、という懸念です。
提案への承認を得るためには、提案者が「なにを語るか」とともに「いかに語るか」も、大きく寄与します。私自身は、ときには、後者の方が大きな役割を果たす場合もあると認識しています。
私は、今回の議案送付に関し、この「いかに語るか」という作法が蔑(ないがし)ろにされたのではないか、という問いを、このひと月間、ずっと反芻していますが、まだうまく消化できていません。
河村市長にも、今回の提案の仕方に、
Ø 「議会との信頼関係を損なわなかったか」
Ø 「議会がその権限を十全に果たすための検討時間を奪う恐れはなかったか」
Ø 「そうした懸念以上に、議案送付を遅らせる正当な理由を、議会に提示できたか」
などの問いを、自らにもう一度問うていただきたい。
提案内容に賛成の、この新人議員に「大いに賛成です。がんばってください」と、心から表明することを躊躇(ため)らわせるような、環境や状況は作らないようご配慮いただきたい。
以上、当該議案送付の手続きによる、市長と議会との信頼関係の毀損に強い危惧を想起したものの、それをもって市長の人事権を基礎とした本提案に反対するまでの要件とする考えには至らず、本討論をもって賛成します。
※ 三鷹市議会ホームページでの、期間限定公開の動画もご覧ください。
三鷹市議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)
こんにちは、日本維新の会 三鷹市議会議員の中泉きよしです。
6月9日より開会している三鷹市議会令和5年第2回定例会。会期末の30日まであと3日。
ここまで、私が質疑できたのは、13日の一般質問、20日の文教委員会(常任委員会)、26日の三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会でした。(ほかの会議に発言権はありません)
本会議や委員会の日程は、三鷹市議会ホームページでご覧いただけます。
まずは、一般質問で、河村孝市長と貝ノ瀬滋教育長に「教育・子育て支援策」について質問。
私や東京維新の会が統一地方選挙で掲げた『野心的な子育て支援策』を、三鷹市が思い切って、国や他自治体に先行して実施してみてはどうかとの問い掛け。
その答弁は「国が全国一律ですべきことなので、やらない」旨でした。
それはそうです。私も維新も「最終的には、政府が全国一律で行うことを目指す」と明記しています。「公が負担すべきと認識していることを、国がやらないからと言って、三鷹市長として、三鷹市民に負担を強いるのですか?」ということを問うたのです。
とはいえ、今やっていないことを一人会派&新人議員の質問・提案に対し「とってもいいことですね。やりましょう」との答弁を期待するほど、私は世間知らずではありません。
もっと言えば、不満だらけの答弁だったとも思っていません。
市長の答弁をもう少し俯瞰してみると、なかなかに良い答弁をいただけたと満足しているくらいです。それは、言質を取ったとか、揚げ足を取ったとかという戦術的なものではなく、河村市長が想定以上の時間を使い、その答弁で語ってくれた内容に、気持ちがこもっているなぁとところどころ感じられたことです。それをもって、これからの3年10か月の任期でのやり取りに期待を持てました。河村市長、楽しみにしてますよ。
この一般質問の模様は、三鷹市議会ホームページで、3か月限定で動画も見ることができます。
三鷹市議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)
文教委員会の今定例会の主たるお題は「三鷹市吉村昭書斎」設置についてです。
いくつか厳しめの質問をしましたが、その趣旨は、30年も出版・本にかかわる生業をしている者から見ると「これでは、なかなか来館者は…ねぇ」という老婆心と、読書好きの一人として「がんばってください」というエールを送ることの両面。後者の気持ち、伝わったかなぁ(不器用なもので)。
そして、昨日は、三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会。三鷹駅南口のUR物件を含む中央通り東側約1.5haを再開発整備しようというもの。
UR物件の再建築の緊急性は皆さん一致するところ。築60年だし(そもそもUR物件の建て替えについて、市議会がどうこう言う立場にはありませんし)。
しかし、その建て替えに合わせて、地域一帯の再開発をしようとなると、地権者が一気に100名ほどに増え、話が複雑になります。私は、再開発に反対ではありませんが、現在提示されている方向性やイベントホールの設置などについては、残念ながら懐疑的です。
私の三鷹のまちづくりに関する(大雑把な)考えは、「多くの人に、個性的なお店の多い三鷹を回遊してほしい。そのためにも、集客力のある文化施設は駅から1.5㎞くらい離れているのがいい。その往復にあちこち立ち寄ってほしい。そんな街には、個性的なお店がさらに集まる。すると、それを目指して、もっともっとたくさんの人が集まる。そんな好循環の街を作りましょう」というもの。
選挙前4月11日のブログには、もう少し詳しく記しましたので、ぜひご一読ください(わりと好評です)。
【三鷹市】私の考える「三鷹の街づくり(ざっくり編)」 - 中泉きよし(ナカイズミキヨシ) | 選挙ドットコム (go2senkyo.com)
この方向性もイベントホール案も、これからまだまだ紆余曲折ありそうですので、希望をもって、根気強くやり取りしていきます。
さぁ、30日は、本定例会の最終日。
言いたいこと(討論)は山ほどある。まずは球を投げよう!
※ 写真は、6月13日の一般質問の様子です。
こんにちは、日本維新の会 三鷹市議会議員の中泉きよしです。
昨6月12日、三鷹市議会令和5年第2回定例会3日目の14時30分より、私の初の一般質問を行いました。
今日から3か月間、三鷹市議会のサイトにて、動画でもご覧いただけます。
三鷹市議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)
お題は「子育て支援について」。
先般の三鷹市議会議員選挙で、私が作成した政策集と東京維新の会「2023東京リージョナルマニフェスト」で筆頭政策に挙げたものです。
中項目として、
(1)出産費用の無償化について
(2)おむつ購入費負担の軽減について
(3)小・中学校給食費無償化について
(4)制服等学用品費無償化について
(5)「子育て支援」に関する河村孝市長の目指すところについて
の5つに分け、計11の質問をしました。
河村市長からは「中泉と維新の掲げる子育て支援や教育費の無償化は、国が全国一律で実施すべき」旨の答弁がありました。
もちろん最終的に目指すところはそうですが、私からは以下のように再質問をしました。
やらない・できない主な理由を「財源がない」「制度上難しい」「それは、国がやるべき」云々というなら、たいへん残念です。
事業計画・予算というのは、選挙で選ばれた首長である河村市長のビジョンと指示によって形作られ、積み上げるものです。
少子化や子どもの貧困、アフターコロナの社会像などを、河村市長の視点から見通し、河村市長の下で三鷹市政はどこを目指すのかを指し示していただきたい。
それこそが、予算と組織の硬直化を打破する唯一の見識と力です。
たとえば、給食費無償化にかかる8億数千万円程度の予算は、首長の判断ですぐにでもできるはず。
いや、それが50億円でも100億円でもできるはずです。
その大胆な予算の組み換えを指示できるのは、この三鷹市では河村孝市長、ただ一人なんです。
地方自治法には首長の権限として、「普通地方公共団体の長は、当該普通地方公共団体の事務を管理し及びこれを執行する」と明記され、さらには、「予算を調製し、及びこれを執行すること」とも明記されています。
つまり、首長には「政策方針を決定し」「必要な予算を編成し」「必要な人事を行使する」権限が備わっているのです。
「学校給食費の無償化は国が、全国一律ですべきこと」とのお話がありました。
それは、私と認識が共通していますが、その後の結論が全く違う方向に向いているのが不思議です。
市長と教育長の結論は「国がしないから、保護者に負担してもらう」とのことですが、私ならこう考えます。間違っていれば指摘してください。
「国がすべきことをしていない負担を、三鷹市長として、三鷹市民に強いるわけにはいかない。それは公の責任として市が負担する。そして、学校給食費は公負担すべきとの明確な信念と、その信念に従った施策を実行しているという明白な現実を背景に、国に全国一律実施を強く求めていく」というものです。
なぜ、こんなにも真逆の結論に至ってしまうのでしょう。
続く、市長からの再答弁でも、「財源の問題がある」旨の考えが述べられました。まぁ、立場も違いますし、現時点で政策が違うは致し方ないものと認識しましょう。残り時間も少なくなったので、最後に、私からは以下の意見を述べて終りとしました。
子育て・教育支援は、その成果の顕在化を単年度予算のようなタイムスパンで見るべきではありませんし、受益者を支援を受ける当事者のみと見るべきでもありません。
その成果が顕在化するのは10年、20年、いや50年の時間が必要かもしれません。
しかし、それは、必ずや、地域コミュニティを潤いあるものとし、文化や経済にイノベーションを生み、成熟した市民社会の創造に寄与します。
世代も時代も超えて、これからを生きる多くの三鷹市民、東京都民、さらには日本国民が受益者となるでしょう。
まさに、子育て・教育支援を怠ってきた日本の政治こそ、失われた30年を作ったのです。
河村市長、箱もの行政で後世に名を遺した政治家はいません。
本当の未来への投資とは、「子育て支援・教育支援」です。
どうぞ、未来を生きる子どもたちにいっそう心を寄せ、三鷹市政の舵取りをしてください。
最後に、このお願いを申し上げ、私の一般質問を終わりとします。
河村市長や貝ノ瀬滋教育長、市の幹部の皆さんには丁寧に答弁いただいたこと、この場で改めて感謝申し上げます。
今後の活動の中で、「市民のために」を真ん中に、歩み寄れる地点を探ってまいりましょう!
こんにちは、日本維新の会 三鷹市議会議員の中泉きよしです。
三鷹市議会 令和5年第2回定例会が6月9日~30日の会期22日間で開催されることとなりました。4月23日の市議会議員選挙で初当選した私・中泉きよしにとっては、初の定例会となります。
そして、私の一般質問(当然、これも『初』です)は13日午前中を予定。
内容は、選挙で東京維新の会が公表した「2023東京リージョナルマニフェスト」の筆頭に掲げた「子育て支援」等の施策について以下の5項目です。
(1) 出産費用の無償化について
(2) おむつ購入費負担軽減について
(3) 小・中学校給食費無償化について
(4) 制服等学用品費無償化について
(5) 「子育て支援」に関する河村市長の目指すところについて
会期内審議日程、全議員の一般質問通告一覧、議案等は、三鷹市議会のホームページにて公表されていますので、ぜひご覧ください。
本会議の日程(令和5年第2回定例会(6月9日から6月30日)):三鷹市議会 (city.mitaka.tokyo.jp)
こんにちは、日本維新の会 三鷹市議会議員の中泉きよしです。
5月23日~25日の三日間、三鷹市議会の臨時会が開催されました。
議員バッジ着用も、本会議場での会議もいずれもはじめてで、「いよいよだ」という気持ちの高ぶりも。
正副議長、4常任委員会・3特別委員会の委員と正副委員長、任期満了に伴う副市長(2人のうち1人)などが決まりました。
私は、常任委員会では文教委員会に、特別委員会では三鷹駅前再開発及び市庁舎等調査検討特別委員会に所属することとなりました。
維新の会は「教育費の無償化」に向けた政策を高く掲げていますので、文教委員会を希望し、所属することができました。
また、駅前再開発と市庁舎立替は、事業期間が長かったり、予算規模も非常に大きく、三鷹の街づくり全体に大きな影響を及ぼすことから、選挙前から強い関心を持っていました。これも希望通りの特別委員会に所属することができました。
委員会所属は、会派間や会派内での調整結果によっては希望が叶わないこともあるようです。そういう意味では、諸派(二人以下の会派。日本維新の会は、三鷹市議会では中泉きよし一人なので、維新も諸派)の先輩議員の皆さんに譲っていただいたりと、そのご配慮に改めて感謝申し上げます。
さて、臨時会の進行で驚いたのは、本会議の休会が多いこと。諸派である私の三日間の半分以上の時間が休会だった。しかし、それは全員が無為な時間を強いられているのではなく、交渉会派(三人以上の会派)の代表者等による様々な会議や調整等が行われているためで、議会進行のためには必要な時間。それぞれの役割を担っていただいた議員の皆さん、議会事務局の皆さん、ありがとうございました。そして、本会議ご出席の市長以下、三鷹市役所幹部の皆さん、お疲れさまでした。
新人の私は、その休会時間中の多くを、諸派控室(6人の相部屋)で先輩議員に、6月開催の定例会における“初”一般質問についての指導を受け、とても有意義な時間を過ごすことができました。
一般質問の概要ができたので、関係各方面や担当部局等のヒアリングを経て、質問通告締め切りまでに最終案を練り上げたい。
議会の進行などについては、地方議会ごとに独特の文化があると言います。これから議会活動を積み重ね、三鷹市議会文化を体験していく中で、市議会の皆さんと相談・検討しつつ、必要な議会改革や情報公開にも取り組んでまいります。
<参考>三鷹市議会ホームページ