お知らせ

【三鷹市】一般質問「三鷹駅前再開発事業」について

こんにちは、日本維新の会 三鷹市議会議員の中泉きよしです。

お久しぶりです。およそふた月ぶりのブログ更新です。なまけ癖がついちゃったのかなぁ。

いえいえ、議員活動は熱を帯びています。

三鷹市議会令和5年第三回定例会が、91日に開会しました。

そして、昨日5日には私・中泉きよしが一般質問をしました。

三鷹市議会議員では、3人以上の会派を交渉会派といい、いろいろなメリットがあるのです(もちろん、その一方で、一定の縛りもあります)が、日本維新の会は、三鷹市議会では一人ぼっち会派。

そんな諸派には、一般質問の持ち時間は10分/人しか与えられません(再質問時間含む、答弁時間別)。

でも、不満を言ってもルールはすぐには変わりませんので、質問を10分に収めるために原稿を何度も推敲し、言いたいこともバッサバッサとカットしました。

悪戦苦闘の末、なかなかに愉快な質問ができましたので、ちょっと長くなりますが、記録の意味も含めて、ここに掲載しますね。

読むのが面倒な方は、ぜひ三鷹市議会ホームページで録画中継もありますので、そちらをご視聴ください(配信期限あり)。

三鷹市議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

 

最初の質問を10分のうち9分20秒かけて、身振り手振りを交えて読み上げました。

河村市長の答弁は、原稿に添った予定調和のものでしたので、あまり楽しくはありませんでした。

それは、残り40秒の再質問でも「つまんなかったよ」と感想を述べました。でも誠実でしたので評価はしています。

しかし、今回は、私の述べたいことを述べ、いい答弁を返してもらえるかどうかはあまり重視しませんでした。

それは、ひょっとすると一般質問の趣旨から外れるのかもしれませんが、そもそも

1.諸派の私には、質問時間が10分しか与えられていない

2.議事録に残る

3.一般傍聴者や中継配信(録画含む)がある

4.最大26名(議員定数28名中、正副議長除く)の議員が質問をする(そして、交渉会派の議員は、持ち時間が長い)

などを考えれば、気の利いた答弁を期待する方が無理というもの(言いすぎですか?)。

ということで、上記4点を逆手に取り、私の言い分を少しユニークなスタイルで、皆さんに聞いていただいたり、議事録に残していただこうと考えた次第です。

ぜひ、皆さんのご感想やご意見をお聞かせください。

 

(以下、中泉きよし 一般質問。2023年9月5日13時~)

日本維新の会の中泉きよしです。どうぞよろしくお願いいたします。

今回、私が問うのは、「三鷹駅前 再開発事業」についてです。

当該事業は、河村市長が「市政の一丁目一番地」と位置づけ、その推進に向け「副市長3人体制」まで執り、その異例ともいえる人事権の行使は、先の定例会でも賛否を分けました。

異例の権限行使は、その執行と同時に、それに相応しい大きな果実を市民にもたらすという、結果責任をも引き受けることとなります。

そのことを、改めて、河村市長と共有し、さらには、三鷹市民とも共有するために、これからの質問につなげます。

さて、今回の一般質問の構想は、当該事業関連の書き物を紐解くことからスタートさせました。

本日は、それらを読み解く過程で想起された数々の懸念と疑問を、河村市長ご自身に問うことで、三鷹市民や私の頭の中に、まだボンヤリとしか立ち上がっていない三鷹駅南口の将来像に、輪郭と色彩を添えることを試みます。

河村市長、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

ただし、残念ながら、独りぼっち会派の私には、数多くの懸念と疑問のすべてを、ここで問う時間は与えられていません。

思い切って、質問を3点に絞りましたが、そのつたない質問から、河村市政に対する私の大きな期待が、うまく伝わるか不安です。

これからの問いは、決して言葉尻をあげつらうものではありません。

対立したいのでもありません。

河村市長のまちづくりに関する考えが、職員やその書き手に、しっかりと浸透して書かれた言葉たちなのか、それとも、消化不良のまま言語化されたものなのか。

それらを土台として、これから築き上げられていく事業計画は適切なものなのか。

その手掛かりを探るものです。

この機会に、改めて、河村市長ご自身の言葉で、どうぞ丁寧に語り、それを待つ19万余の三鷹市民に届けてください。

では、質問に入りましょう。

『百年の森のまちづくり 三鷹駅前再開発事業コンセプトブック』を、何度も読み返しました。

その読後感を端的に申し上げるならば、残念ながら、「三鷹駅前の街並みに対する愛情と敬意の欠如」です。

それは何か所にもわたって顕在化していますが、ここでは象徴的な1ページ目の表記について取り上げます。

そこには、どこかの街並みを鳥瞰したイラスト図で「現在」と「これから」が記(しる)されています。

そして、「現在」のイラストには、次の二つのキャプションが付されています。

「建物空間にゆとりがない」  「無機質で冷たいイメージ」

イラストは極端に簡略化・一般化されていますが、キャプションは、このページの主旨から言っても、文脈から言っても、決して一般論ではなく、三鷹駅前の街並みを指し示しての言葉であることは明らかです。

さらには、『三鷹駅前地区まちづくり基本構想』 、この29ページにも、三鷹駅前に対し「圧迫感のある従来のまち並み」との表現が、当然のように記(しる)されていますので、よほど強い嫌悪感をお持ちなのでしょう。

しかし、三鷹市政は、これまでのまちづくりに、長年にわたって強大な権限を持ち、様々な規制をかけ、市民の多大な協力を得て、一貫して主導的な役割を果たしてきたはずです。

その三鷹市政自身が、これらの言葉を使うことには、

どのような意思が働いているのでしょうか。

どのような意味が生まれるのでしょうか。

現在のまち並みを創り上げた責任から忌避していませんか。

さらには、再開発に前のめりになる余り、現在の三鷹駅南口の街並みに対する愛情と敬意を忘れてはいませんか。

私を含め、今の三鷹駅前の街並みを愛する多くの人々に、三鷹市政が発する、前述の言葉はどのように届くのか、想像してみてください。

そこで、一つ目の質問では、河村市長ご自身の三鷹駅前の現在の街並みに対する想いを、改めて伺うとともに、その想いと「無機質で冷たいイメージ」 「圧迫感のある従来のまち並み」これら言葉との整合性をお尋ねします。

時間がありませんので、次の質問に移りましょう。

最近、私の手元に届いた都市整備部と都市再生部が編纂した『事業の概要 令和5年度版』を読みました。

その187ページの「三鷹駅前地区再開発の推進について」の中で、現状課題がいくつも列記されていますが、時間の都合上、ここでは、その筆頭に記(しる)された課題についてしか伺えません。

そこには、「三鷹駅前地区を取り巻く環境は、東八道路への大型ロードサイド店の進出による購買力の分散 (云々) により厳しい局面が続いている。」とあります。

これは、三鷹駅前の課題という前提があるとはいえ、三鷹市全域の均衡ある発展や、利便性の向上を図る三鷹市政自らが、「購買力の市内での分散」を、課題の筆頭に掲げるのが良いことなのか、はなはだ疑問です。

さらには、主に自家用車を利用するであろう、東八道路の大型ロードサイド店に対する利用者ニーズと三鷹駅前でのニーズがどう競合するのか、私には、うまく想像できません。

そこで、二つ目の質問です。

もし、前述の「購買力の市内での分散」という現象を、三鷹市政自らが「課題」と位置付けるならば、三鷹駅前再開発で目指す買い物需要の喚起や賑わいの創出が、三鷹市内の他の地域や他の事業者からそれを奪うことになるという懸念はないのでしょうか。

市内のほか地域に分散した購買力を取り戻すものではなく、市外からの新たな需要を創出するということならば、そもそもこの現象を課題の筆頭に挙げることが適切なのか。

その居心地の悪さを禁じえません。そこに、どんな意図があるのか。

あまりにも定型様式に過ぎるこの文章からは、私には、その真意を読み取ることができないため、河村市長の所見を伺う次第です。

ここで、これら2つの質問に共通する私の懸念を申し上げます。

狭義の意味での三鷹駅前再開発事業だけを取り出してみれば、それぞれの言葉や施策案は正しいものかもしれません。

しかし、一歩引いて、三鷹市政全体を俯瞰してみましょう。

例えば、時間を縦軸として見た場合に、これまで営々と創り上げてきた街並みとの整合性に矛盾はありませんか。

例えば、市内各所の地域性を横軸として見た場合に、他の地域の発展 や 他の事業 との整合性に矛盾はありませんか。

三鷹市政のあちらこちらに「合成の誤謬」が生じていないのか、強い懸念を抱きます。

その一方で、希望も持ちえます。

これらの誤謬を見つけ、硬くなってしまった結び目を丁寧にほどき、三鷹市の将来像を改めて紡ぎ直していく先頭に立つのが、河村市長と副市長の役割です。

そして、その困難なミッションに挑むことに「異例の副市長3人体制」が、大いに機能していることを三鷹市民が実感できた時に、副市長増員に関する条例案の提案作法に異議を唱えながらも、その人事権行使に賛成票を投じた、私の行動に一定の是はあったものと安堵します。

そこで、3つ目、最後の質問です。

「異例の副市長3人体制」を執っている、河村市長の現在の任期末「令和8年度末」の明確で検証可能な成果目標をご提示ください。

異例の体制に相応しい意欲的で、かつ野心的で、そしてそれは、多くの三鷹市民と凡庸な新人議員である私が、胸躍らせるような成果目標であることを、心から期待しています。

成果目標が、まだ決まっていないなどとは言わないでください。

目標というのは、体制を整えてから決めるものではありません。

目標を決めて、その達成に必要な体制を整えるのですから。

自席での追加質問の時間は、あまり多くは残していませんので、丁寧で明快な答弁をお願いいたします。

それは私に向けたものではなく、三鷹市民に向けた河村市長ご自身の言葉として、心を込めて語ってください。

そして、いつものように、チャーミングに。

以上で、私の壇上での質問を終えます。

私が、この質問原稿を上手に読み上げ、幾ばくかの持ち時間を残すことができたならば、河村市長の答弁に対し、自席で追加質問なり、感想なりを述べたいものです。

お仕舞い。

(一般質問原稿、ここまで)

かなり長くなりましたね。

もし最後まで読んでいただけた方がいらっしゃったら、心から感謝申し上げます。

繰り返しになりますが、ぜひ、感想をお聞かせくださいね。

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