製品は教科書でできている!?
2021-05-03 09:17:00
光の性質
小学3年生になると、鏡や虫眼鏡を使って、太陽の光の性質を学習します。
・日光は鏡で反射することができ、その光は直進する。
・鏡を増やして光を集めると、その部分の明るさや温かさが増す。
・虫眼鏡で光を集めると、より明るくなり、紙が焦げる。
金属を切断したり、溶接したりする機械にレーザ加工機があるのですが、光の性質をうまく利用
しています。
上の図は、マザックという会社の炭酸ガスレーザ加工機のカタログからの抜粋ですが、日光と同じ
様にまっすぐに進むレーザレーザ光が複数のミラーによって進行方向を変化させ、最後に集光レン
ズで光を集め、金属を溶かしながら切断する様子を示しています。
中学ではさらに詳しく光の反射や屈折について学習します。
光が屈折率の大きい水やガラスから屈折率の低い空気中へ進む場合、光の進行方向が変化するのですが、
光の進入角度が浅くなるに合わせて、透過する角度も境界面に対して平行に近づき、さらに進入角度を
小さくすると、すべての光がその境界面で反射します。これを全反射と言います。
これを利用したのが光ファイバーで、最近普及が急速に広まっているファイバレーザ加工機ではこの性質
を利用してレーザ光を伝送しています。