栄月日記
ペイペイ使えます

この度、栄月製菓でペイペイが使えるようになりました。
自分の店の戸にペイペイのロゴシールを貼る日が来るとは。
こういうとこに貼ってあるよな、と貼ったものの、なんとなく傾いてしまった気がしてます。
いまのところキャッシュレス決済はペイペイのみです。
他のバーコード決済やクレジットカードは利用できませんのでよろしくお願いします。
イベントなんかに参加する機会があればバーコードを持って行こうと思っていますが、その場合、店舗ではペイペイが使えなくなります。
というのも、仮に、店舗とイベント先でまったく同時に決済が行われた場合、一方しか決済ができない可能性があるそうなので。実際に東京でまったく同時に行われた決済のうち、一方しか正常に取引が行われない事案があったとか。
ともあれ、一番の問題は私がペイペイをまだ使ったことがないという点かもしれないです。
特典でもらった3000円分、はたして使うタイミングが来るのだろうか……。(了)
インターネットでもわからないこと

栄月の孫です。久しぶりの更新になります。
栄月製菓では昭和40年(1965年)の創業から「厚焼木の実煎餅」(以下、厚焼)を製造・販売していますが、そもそもこの煎餅、何なのでしょう。
私自身、生まれたころから祖父が焼いている煎餅だったので疑問に思わなかったのですが、結局のところ「厚焼」とは何なのか「厚焼」を焼く者として知っておきたいところであります。
「厚焼」はとてもローカルなものです。インターネットで調べようにも、ヒットするのは市のホームページでの「厚焼」の紹介であったり口コミサイトやブログ、はては当サイトであったり。これでは堂々巡り。
なにかとお世話になるウィキペディアも、「大月市」の項を見たけれど記載はありません。
ネット上にある「厚焼」の情報は、基本的な煎餅の特徴のみで網羅的なものはなく、存在するのは確かだけれどそれ以上は知りようがない、といった感じ。
それだけ認知度の低いもの、地域的なもの、と言われればそれまでですが、この煎餅を今後も残していくと決めている以上、情報を書き残していかなければならないと思い、この文を書いています。
このご時世、インターネット上にも情報がないことに携わっているというのは、実はすごいことかもしれません。
もしかすると、私の祖父が世界で一番「厚焼木の実煎餅」に詳しい可能性もあるかもしれません。
情報が少ないのは、製造者側が発信のすべを持っていなかったことに起因している、と私は思っています。
情報収集にはまずスマートフォンやパソコンで検索するのが日常的なわけですから、製造者が自ら発信していくことも重要でしょう。
ホームページやTwitterを始めたこともあり、いい機会なので「厚焼木の実煎餅」のことが少しなりとも届けば、と思っています。
ただ、肝心の内容は祖父からの伝聞によるところが大きいです。
もちろん祖父は歴史研究家でも民俗学者でもない、ひとりの和菓子職人ですことをご承知おきの上、「こういう話があるようだ」と思って読んでいただきたいです。
祖父は平成1年3月、『厚焼木の実煎餅由来記』をwordにして6ページにまとめています。
おおまかに、「厚焼の生まれる経緯」「厚焼を生み出した人物」が書かれています。
これを私がもう一度まとめ、付け加え、必要であればさらに祖父に訊き、ここにアップしていきます。
時期は未定です。今回は長々とした前置きです。
一個人でどこまでの情報をネットという公に提示していいものか、わかりかねるところもあるので。
掲載後も随時修正していくことになると思います。
さわりとして、『厚焼木の実煎餅由来記』の初めの文を引用します。
『郡内地域全域に、多くの店舗で厚焼煎餅製造配売していました、特に大月市は全地域で、多くの店舗が製造しておりました、この様な大月の名物煎餅の由来を調査して、(中略)統一した見解を子孫に残したいと思います』(原文ママ)
統一見解として残していいかはわかりませんが、祖父の意志を継いで、孫がホームページに残していきたいと思います。
これを書いている途中、散歩がてら、ふきのとうを取って祖父が帰ってきました。今度てんぷらにするそうです。(了)
本日は降雪なり。

栄月の孫です。大月、雪が降っています。
山はうっすらと白くなっていますが、いまのところ道路に雪が積もるほどではなさそうです。
山梨県は寒いところではありますが、たくさん雪が降る地域でもありません。
北杜や河口湖周辺では雪が降る印象がありますが、甲府出身の私からすると、冬は八ヶ岳颪という
北風が甲府盆地に引き下ろしてくるので、強風と乾燥がひどくてただただ寒い季節。
ですので、雪が降るのは珍しい。珍しいのですが、「今日降らなくても……」という日に降るのです。
今日はセンター試験一日目。まさに、「今日降らなくても……」です。
私も「今日降らなくても……」と思った経験は何度かあって、中学校卒業式の前日だったか当日だったかも雪が積もっていたと記憶しています。
成人式当日も雪が降っていました。午前の式典が終わって会場の外に出る頃に降り始め、昼食を食べ終える頃にはうっすら積もり、
夕方の同窓会の頃には数センチ積もっていました。夜に駅前でお酒を飲んで帰る頃には止んでいましたが歩道や道路の雪は
新雪のそれではなく、ジェラートのように凍り始めていました。
駅前のタクシー会社はすべての車両が出払っていて、スーツに革靴で歩いて帰宅したのはいい思い出です。
ちょうどその頃、大学の授業で俳句の講義を受けていて、冬期休暇の課題に際してこのことを詠みました。
成人の雪の轍を歩く列
ひねりのない句ではありましたが、私たちにしかできなかった経験を詠めたという点で、とても気に入っています。
雪がセンター試験に、受験生に、どう影響しているかは計り知れませんが、
無事に会場に着き、全力が発揮できて、無事に帰宅できればと思います。
今日も栄月製菓は営業していますが、差し迫ったご用でなければ日を改めての来店がいいかと存じます。
来店を予定されている方はどうぞ気をつけてお越しください。(了)
HPとTwitterを開設しました!

はじめまして。栄月の孫です。
さてこの度、ホームページとTwitterを開設しました。どちらも栄月の孫が更新していきます。
ちなみに『孫』は姓でも名でもなく『波平とタラちゃんの関係』という意味での『孫』です。
栄月製菓はこれまで私の祖父母が二人で切り盛りしてきましたが、
二人とも高齢になり、規模を縮小しておりました。
全国でも類を見ない特徴を持つ「厚焼木の実せんべい」を途絶えさせてはならぬと、
孫の私が2019年春より、後継者となるべく修業を始めた次第であります。
「栄月の孫」というのは、これまで私が、祖父母と関わりのあった方々に自己紹介する際、
時折使ったフレーズであります。
「栄月の孫」で身元を理解してもらえるというのは、祖父母のこれまでの積み重ねがあってのこと。
「栄月の孫」から「二代目」と自信をもって名乗れるようになることが、私自身の大きな目標です。
というわけで、ホームページとTwitterは私主導の新しい試みです。
春からこっち、毎日のように焼き続けてきた「厚焼木の実せんべい」は
私なりに上達を感じているのですが、ホームページやTwitterの更新になんかに関しては
まったくの手探りになります。まさか祖父母がノウハウを持っているわけもないので。
今後どういう形で稼働していくかは全く未知数ですが、どうぞよろしくお願いいたします。(了)