よりみち日記&身近な法律

2026-06-07 16:14:00

 過ぐる6月1日の南海日日新聞の記事である。日本の実力について、①国防予算規模は世界10位前後〈世界195カ国中) ②質・能力も世界トップクラス。

しかし、本質的には無力。何故か。

①自衛隊の人員は約23万人、対して中国は2,000万人、韓国は55万人。②弾薬の備蓄は、数日から数週間程度しか無い。③食糧自給率もエネルギー源も極端に低い。海上封鎖であっという間に無くなる。④原子力発電所はほとんど海岸線にあり、致命的である。

 15世紀に始まる西欧による世界侵略と植民地化は、それから500年間も続き、先の大戦において、やっと息を潜めた。欧米は、その後、他国の侵略と植民地化をほぼ停止した。アジアの20カ国以上も例外で無く、欧米の侵略で植民地にされ、日本は最後の東国であったが、見事に跳ね返した面がある。他国を武力で侵略し日本に手本を見せたのは、欧米列強である。真似をした日本は、ひどい結果になった。だが、そして、南米・アフリカ・中東の多くの国々が次々と独立していった。

 連合軍は、1944年6月、ノルマンジー上陸作戦(オーバーロード作戦)で、欧州をドイツ・イタリアの枢軸軍から解放した。この時、イギリスがドイツの暗号「エニグマ」の解読に成功していたから、大西洋におけるドイツ潜水艦の位置を知り、その攻撃を防ぐことにより作戦は成功した。米国は、オレンジ作戦〈1906年に着手し、1924年に採用された)のもと、同じく日本との戦争において、初戦で暗号解読に成功し、ミッドウエー海戦などを初め諸海戦に勝利し、山本五十六連合艦隊司令長官も待ち伏せして撃墜した。日本軍による真珠湾攻撃も、米軍にすでに察知されていた可能性がある。終戦前には、日本中が米軍による無差別空襲を受けたが、先に無差別空襲を始めたのは日本軍である。中国の重慶への爆撃がそれである。真珠湾で飛行機による攻撃の優位性を証明した日本が、最後には米軍の飛行機攻撃により大和を初め、ほぼ全ての艦隊・南洋の基地を失うに至った。また、食糧・弾薬の補給計画が杜撰だったために、日本は貴重な若い命を無残にもたくさん失った。米軍は、初戦から食糧弾薬の補給線の確保を確実に進めて、最後には戦いに勝利した。

 日本は、当時世界最高峰の性能を誇る素晴らしいゼロ戦や、高い技術力で世界一規模・能力の戦艦大和を作ったが、それらの高い技術・能力は、圧倒的な物量や命を大切にする米軍の基本的な考え方の前に消え去った。

 今、世界は、ロシアとアメリカの強大な力の元に、小国の正義が破壊され、たくさんの国民の命が、毎日のように、いとも簡単に奪われている。個人が殺人を犯せば犯罪になるのに、何故、国が犯した殺人〈アリー・ハーメネイ師、他多数の軍人・市民)は、何事も無かったかのように見過ごされるのだろう。この理不尽は、いつになったら、無くなるのだろう。

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