よりみち日記&身近な法律
2025年の国内詐欺被害額が3,241億円だった。これは奄美群島全11市町村の年間予算(約1,100億円)の約3倍である。(鹿児島市の年間予算は約2,900億円、鹿児島県は約9,200億円)。ニセ警察電話などの詐欺事件犯罪は、東南アジアの拠点から指図されるなど国際化し、詐欺の種類もロマンス詐欺、投資詐欺、特殊詐欺と多様化している。ニセ警察の被害額985億円で、被害対象は30代が最も多い。特殊詐欺の1件当たりの被害額は平均521万円。投資詐欺被害は、1275億円で50代、60代、40代の順に多い。ロマンス詐欺は、被害552億円で50代、40代、60代の順で多い。九州・沖縄圏内では、鹿児島県は、被害額約9億円で、福岡県に次いで2番目に多い。詐欺事件における外国逮捕者は、1位がカンボジア32人、フィリピン9人、マレーシア7人、タイ6人。匿流がメンバー同士でやり取りするアプリ「シグナル」は、メッセージが一定時間で消える仕様で端末に記録が残りにくい上、暗号化されているので、送受信者でなければ内容を読めない。(以上、南日本新聞の2/13記事)。先日、奄美市内で逮捕された匿流グループ代表たちも数千万円をかけて作成したアプリを利用しているとされる。警察庁などの広域対策特別チームの活躍に期待したい。
奄美群島は、明治21年から昭和15年までの52年間、鹿児島県から独立採算制を強いられていた、と言う記事があった(南海日日新聞2/10)。県からの経済的支援は全くなかったと言うことだ。インフラ整備が遅れ、生活が困窮。農道は無く、農具もないので作業は人力頼み、食糧自給もままならない。大正末期から昭和初期には、ソテツ地獄に陥った。太平洋戦争に突入した昭和16年からはどうだったのか。多分国も県も戦争経済で四苦八苦し、奄美どころでなく、また放置されたのではないだろうか。その後の米軍統治で奄美は更に8年間ほぼ自立経済で困窮する。合計60年間。江戸時代の薩摩支配が終了した後も、奄美の経済は、疲弊したままだったようだ。沖縄県でもなく鹿児島県でもない時代は、江戸時代から終戦後の日本復帰まで続いていたのだ。
