NPO法人
アイパートナー

主に三重県内の視覚障害者・児を対象に、歩行訓練、生活訓練を実施しているNPO法人です。

ホームページのメニューは、ぜんぶで10項目くらいあります。
音声読み上げで閲覧していただく場合は、メニュー内容のあとに、リンクと読み上げします。

リンクと読み上げたところをクリックすると、その項目の詳細なページに移動します。
 090-5034-3691
お問い合わせ

日記

2023-07-28 08:45:00

LOVE SONG

 平沢進というミュージシャンをご存知でしょうか。

表には出たがらない雰囲気を持ちつつ、おそらく断トツの実力者。

他に、いくつかの名前を持ってご活躍もされてこられた方で、音楽著作権のあり方にも疑問をもち、全てを自分で成し遂げておられる感の強い方。

 プロレスラー長州力さんの入場曲を作ったことで有名ですが、他にも、三重県のパルケエスパーニャにあるアトラクション、ロストレジェンドの音楽を担当されたり、NHKのみんなの歌にも楽曲されたり、パプリカ、妄想代理人、千年女優などのアニメの楽曲も。

とにかく多彩にご活躍されている方なのですが。米津玄師さんや星野源さんからも一目置かれているプロ中のプロ。この方の、LOVE SONGという楽曲がありまして、聞いていますと、単に色恋沙汰のLOVE SONGとは思えない歌詞と旋律、旋律はメロディーの意味のみならず、驚いて震え上がってしまうような意味の方の戦慄、なにかを秘めている、伝えているような、奥底に秘めているものを感じまくりで、どうにも惹きつけられるばかりです。

 歌詞を記してみますと、

天を朱に染めて 呼んでいる

あの声 千里 遠く越えて 降る 雨

しんとする夜に 千の夢育てた

天使のように泣く 声 声  

拳に陽を受けて

病んだ日を迎える

戦士のように立つ

あの 子ら 信じては眠り

前途キミに在れと

念じては歌う 声 声

花に咲く LOVE SONG

風に吹く LOVE SONG

波に立つ LOVE SONG

人に泣く LOVE SONG

花に咲く LOVE SONG

風に吹く LOVE SONG

波に立つLOVE SONG

人に泣く LOVE SONG  

花に咲く LOVE SONG

風に吹く LOVE SONG

波に立つ LOVE SONG

人に泣く LOVE SONG

歌詞終わり。

やはり、色恋のLOVEとは違うレベルの内容で、天を朱に染めて、の1行目から、もう違っています。

拳に陽を受けて 病んだ日を迎える 戦士のように立つ あの 子ら

優しい旋律の中に響く歌詞は、兵隊ではないのに戦うこどもたち、を想起させるのです。

気になって調べてみますと、平沢さんご自身がこの曲を自身で発表し、

mp3ダウンロードできるようにした時に(そう、この方は著作権から自らを解き放ち、自分で配信できるようにmp3を初活用した方でもあるのです)

書かれているメッセージを見つけました。

 殺戮への抗議配信

リスナーの皆さんへ

当然のことながら、皆さんは常に私のメッセージから自由です。戦争について、皆さん自身の考えを持ってください。 今まで私は人道的な抗議行動や、政治性を帯びた行動には距離を置いてきました。背景に政治的な利害や、おめでた平和主義が隠れているものに情緒的に賛同すれば、正しいことをしていると感じていても、目に見えない「いけない事」に加担してしまう可能性を感じたからです。 9・11以降の世界は正気を失いました。確証が無いままに手際よく憎悪を向ける相手を提示され、正気を失わせる恐怖と憎悪は多くの人々を殺戮に同意させてしまいました。そして今、人々が正気を取り戻し始め、平和的手段による問題解決を望む中、アメリカは国際法秩序を無きものとする殺戮を開始しました。 このような差し迫った危機を目の前にして、もはや距離を置くことは私にはできません。今、この法秩序を無視した殺戮を許せば、その後の地球は無法地帯になりかねないのです。 私はこのような殺伐とした状況の中でアルバムを作ることになりました。準備に際して訪れたカンボジアでは、大虐殺の痕跡と、今もなお被害に苦しむ人々や、命をかけて殺戮の後始末をする人々を見ました。見上げた遺跡の石像は激怒しているかのように見えました。「正しいか、正しくないか迷っている間に、次々と人が殺されてゆく」と。そこで私は、情緒的であろうとなかろうと、こみ上げる感情に素直になり、きっぱりと意思表示をしようと決めたのです。 国家は利害で動きます。自分の属する国家が結果として殺戮を容認する姿勢を見せようと、国民の一人として私は、「それには同意しない」と、今ここに反戦の意思を表明します。 平沢 進

 

 何か、腑に落ちた気持ちがしました。

なにかが私、私どもアイパートナーの存在する理由、根底にあるものと共通している感じを受けます。例えば私どもの仕事が、日常生活用具を最も紹介する立場の仕事でありながら、決して販売業者にはならないのも、なにか同じかもしれません。販売業者さんを否定しているのではなくて、アイパートナーが販売業者になっては、自分たちのポジションではなくなってしまうのです。

もちろん、表現者としての存在では、この方のなさっておられることには遠く及ばない不自由さが我々にはありますが。

 平沢進さん、この方の作品って、いちいち難しいのです。

 なにを描いているのか、がすぐには読み取れないような絵画とでもいうのでしょうか、そんな感じに引き込まれる曲が多いのですが、本人には確実に可視化されているものがあって、それを音楽で表現するとこうなる、みたいな。書いてわかるなら音楽はしない、詩だけでわかるなら楽曲にはしない。簡単にはわからないから音楽という表現を使っている、というような深みを素人でも感じます。

 いろいろとかけ離れている、のですが、このかたがちょっと世間に寄り添うような楽曲をするととんでもないことになりそうな気がします。

 ちょっと今日は気になる歌詞、曲について書きました。

 さて、今日も暑いです、ここのところ毎日ですが。

 今や、札幌もエアコンつけて当たり前になってしまったのですね。

引き続き、体調に気をつけて、今日も1日を過ごしましょう。

では、また明日 by 永瀬 賢

 

 

2023-07-27 17:49:00

三重という県名

 私どもアイパートナーのスタッフが暮らす三重県は、江戸時代までの長島藩、桑名藩、菰野藩、亀山藩、神戸藩、津藩、久居藩、鳥羽藩、そして渡会府にわかれていました。渡会府とは、大政奉還で始まった明治新政府が伊勢地方の幕府、旗本、伊勢神宮領を管轄するために設けたものです。江戸幕府が設けていた山田奉行所に変わるものですね。

 1871年(明治4)に、明治政府が廃藩置県を断行します。各藩は、長島県、桑名県、菰野県、亀山県、神戸県、津県、久居県、鳥羽県、そして渡会府は渡会県となりました。同年に合併が断行され、長島県、桑名県、菰野県、亀山県、神戸県、津県は安濃津県に、久居県、鳥羽県、渡会県は渡会県に統合されます。

 この安濃津県になった時に、当初は津に仮設置した県庁を三重郡四日市町に移転したのでした。翌年、1872年(明治5)に安濃津県は三重県に名前を変えます。その後、1873年(明治6)に再び、津に県庁を戻して、現在に至っています。安濃津県と渡会県を統合させて、現在の三重県となったのは1876年(明治9)のことです。

 三重郡に県庁が短期間あったことで、三重県という県名になったのですね。子どもの頃に、伊勢、伊賀、渡会の3つが引っ付いたので三重県になったと学校の先生に教わった気もするのですが、間違いだったようで。

 さてと、今日も暑かった。今年は猛暑日の多い夏になる可能性大とのこと。外ではこまめな水分塩分補給しながら、中では涼しいエアコンを活用する日々が続きそうです。汗を適度にかかなくてはかえって体調を悪くもしますので、エアコンづけになるのもダメですが。とにかく熱中症とエアコンでかえって体調崩すの両方に注意して、プラス、再び感染拡大しているらしい新型コロナにも注意して、今年の夏を過ごしてまいりましょう。

 

では、また明日  by  永瀬 賢

 

  

 

 

 

 

2023-07-26 10:26:00

らくらくほん

 DOCOMOさんのらくらくホンシリーズは、視覚障害者にとって恩恵を受けた携帯電話として永く記憶され続ける端末だと思います。

 ボタンを押せば音声が出て、全く目が見えなくても携帯電話の操作を可能にしてくれた携帯電話です。電話帳も音声で呼び出せて、かけたい人に電話をかけることができ、受信したメールも耳で聞くことができ、送りたい文章も音声補助を受けながら入力できます。

 初登場以来、毎年新しい機種が出てきて、性能もアップしていってくれました。最初の機種では、メール作成時にひらがなを読み上げてくれるものの、漢字の候補は読み上げてくれなかったのが懐かしい。新しい機種が出るたびに読み上げ機能が向上して、正確に何年目だったか忘れてしまいましたが、らくらくほんにATOKが搭載される、というアナウンスがされ、期待感ワクワクでショップにデモ機を触りにいったのを覚えています。

 ATOKは、日本語入力システムの商品名で、漢字の変換精度が非常に高いと評価の高いものでしたから、ATOKをらくらくほんに搭載するということは、ついに漢字の変換候補も音声できっちり読み上げてくれるのではないか、という期待感をもたせてくれたのです。いざ、店頭のデモ機を触りにいって、漢字の変換候補を見事に音声で読み上げてくれるのを確認した時は、小躍りして喜んだものでした。目が不自由でも、メールの文章作成時など、自信をもって漢字入力できるようになったのです。嬉しくて、関わっている視覚障害の方にどんどん情報提供をしたものでした。

 以降、らくらくほんは視覚障害者の方に長きにわたって寄り添い続けてくれた通信機器で、今も、従来のガラケーの形のままでらくらくホンシリーズを継続してくれています。時代はスマホ主流ですけれども、なくなってほしくない商品ですね。

今日もまた暑いですね。

エアコン必須な暑さですが、今度は温度差がありすぎて体調を崩されたりしませんように、今日もお元気でお過ごしください。

ではまた明日。 by 永瀬 賢

 

2023-07-25 19:58:00

本屋さん

 昭和の時代って、

町におじいちゃんやおばあちゃんが店番をしている、という感じのこじんまりした本屋さんがありましたが、今はほとんど見かけなくなりました。

 本屋さんって、基本的には書籍や雑誌を仕入れて販売しているわけではなくて。言わば、出版社さんに本棚を貸しているようなものなのです。本棚にある本が売れたら、その本の仕入れ額を払う、みたいな、ちょっと順番が逆みたいなお商売になっていました。

 売れない分は返品できる独特な流通ルールで成り立つ業界です。

週刊誌って、多くの消費者は、いちはやく読みたいから買うわけでして、時期を過ぎてしまって売れ残った余剰在庫が売りきれる余地はあまりなさげです。

なので、仕入れずに棚に並べて、売れた分は仕入れ額を払い、売れ残った分は週刊誌なら毎週返品してまた新しい週の号を並べるわけです。

 仕入れすぎて商売に失敗する、というリスクの低いシステムですね。これが、おじいちゃんおばあちゃんが、程よく1人で本屋をやっている、みたいなことが成り立つわけだったりしたのですが。

では返品冊数が多くて困るのは

返品される出版社だったりするわけです。

 本って、本屋さんが出版社1社ずつ発注してたら大変なので、問屋さんが仲介してくれていましてね。この問屋さん発注された本を集めてくれて、本屋には

毎日毎日本が届いて、本屋はその便で返品本を渡すことになるのですが。

例えば20冊、ある雑誌が本屋に届きました。本屋は、5冊売れて15冊を返品しました。

そうすると、問屋は、次からもう5冊しか送ってくれなくなるのです。

1冊も売れなかったら1冊も届かなくもなる、こういう管理をしているのが問屋さんの采配になってるのが書店業界の流通ですね。なので、本屋さんは売りたい本をたくさん売ることできるよう、棚への陳列の仕方をとても考えるわけです。

 次にバカ売れするネタの書かれてる週刊誌をたくさん売りたいと思っても、冊数管理をしてるのは問屋さんですから、今週は増やして、とか発注できないんですね。

 

もうひとつ、棚に並べるのに、注文して仕入れなきゃいけない出版社さんの本もたまにあります。

岩波書店さんの岩波文庫とかがそうですね(今も変わっていなければ)。

本屋さんに行って岩波文庫が並べてある本屋さんは頑張ってる本屋といいますか、本を大事にしている本屋といいますか、本を好きな本屋といいますか、そんな印象です。

 

 本屋のレジバイト、時給1000円だとすると、1時間にいくら売れば、バイト代がでるだけの儲けになるか?と言うと、

本って概ね2割くらいの粗利益ですから、1時間に1万円売れば2000円の粗利益がでます。諸経費も含めて、これを目標にすると、300円くらいの週刊誌なら1時間に35冊売らなきゃならない。2分に1人のお客さん対応です。これを8時間やり続けなきゃならなくなる。

だから、本屋さんも客単価が高いもの、やっぱり1冊の定価ぎ高い本が売れて欲しくなりますね。

1000円の本なら1時間に10冊、

180冊、そのバイトさんがレジ対応してくれたらバイト代はだせるかなあ、という感じです。

 

1人が110万円を売り上げたいところですね。これで2万円の粗利益。休みなくひと月30日開店して、ひと月60万円の粗利益。

そこから光熱費、家賃、諸々の按分を差し引いて、そのレジに1か月はりついてくれた人のアルバイト代24万円の人件費がだせたかなあ、という感じですねえ。

 

 本屋さんのお仕事も、なかなか大変です。あ、そうそう、本を買うときに、短冊のようなものがついていて、レジで店員さんが抜きとりますよね。あれ、本屋さんには大事な短冊になります。金券みたいなものなのです。なので、勝手に抜き取らないでね、なものですね。

 

今日は暑くて風も涼しいと感じませんでしたね。蝉はないてましたかね?

おつかれさまでした。

また明日 by 永瀬 賢

2023-07-24 08:38:00

4日目の上陸作戦

 養鶏場では、長きにわたり、ある謎を把握しながら、鶏の卵を育てていたと言います。

温めている4日目の卵を少しでも動かすと、なぜか卵の中にいる生命が死んでしまうのだそうです。それまでは親鳥はコロコロ卵を転がすのに、4日に入るとまるでそのことを知っているかのように、じっと抱いて微動だにさせない、というのです。

 厳密には95時間から100時間の間です。21日目にはひよこの姿で無事に生まれてきますが、4日目の危険を潜り抜けなければなりません。この4日目に死んでしまう率が高いのだそうです。

この4日目に卵の中で何が起きているのか、を調べた学者さんがいらっしゃいまして。

 その学者さんの結論は、どうも生物が長い間海の中にいて、陸上に上がって生活を始める進化を遂げるまでに要した歴史時間というものを、卵の中でこの4日目にやっているのでではないかと。つまり、4日目に水中から陸上に上がってくる、というのですね。この間、卵はとても衰弱した反応を示すのだそうです。ここを過ぎると、それまではエラがあったのに肺になって、顔が明らかにひよこの顔になっているのだそうです。

 この学者さん、人間の胎児もそうなのではないかと、ホルマリン漬けになって小さな姿から並んでいる胎児の標本を眺めます。そして、胎児の顔を真正面から見る決意をしたのだそうです。この時期の胎児は体を丸めて顔を下向きにうずめていますから、首を切断しないと顔を見ることができません。研究のためとはいえ、標本に手を加えることに倫理観とのせめぎ合いのあったこと、と思います。

 そして、正面から顔をとらえてみた結果、

32日目の顔は魚を連想し、34日では両生類に顔が変わっている。そして36日目には爬虫類、つまりここで上陸を果たした顔になっていたのです。この時期、まさにお母さんのつわりが始まる時期と一致しているというのです。遙か太古に生き物が上陸する進化、適応する過程をお腹の中でやっている、そして38日目の顔は、額が人のようで、鼻が哺乳類、口が爬虫類でミツユビナマケモノという哺乳類と同じ顔つきだと、この学者さんは驚き、胎児は生物の長い進化をお腹の中でやっている、と確信したのです。

因みに、眼らしきものが最初にできるのは顔の横側ですね。まさに魚のような位置、と言えるでしょうか。

人は最初から人の形をしているわけではない、知っているといえばそれまでですが、よくよく考えてみると実に神秘的で不思議なことに思えますね。

 さて週が明けて、月曜からまた1週間お仕事、という方が多いのでしょうか、土日もお仕事だった方もいらっしゃると思います。

今日もこちらは晴れているようです。

早くも7月最終週で、学校は既に夏休みに突入しています。なんとなく、大人も肩の力を抜きながら、安全にしっかりと役割を果たしてまいりましょう。

参考文献 生命とリズム(三木成夫 河出文庫)  輪廻する赤ちゃん(平野勝己 人文書院) 人体誕生(山科正平 講談社) 

では、また明日。 by 永瀬 賢

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
2024.03.05 Tuesday