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日記

2024-08-16 16:29:00

同行援護中、もし階段で大地震にあったら

 酷暑と台風来襲の中、大地震注意期間を経て今年のお盆が終わりました。

みなさま、変わりなくお過ごしでしょうか。

 前回の日記では、同行援護で駅ホームや電車による移動中、もし想定されているような大地震が来たらどうしましょうか、について少し思うところを書かせていただきました。

今回は、階段昇降中にもし大地震がきたらどうするか、について書いてみたいと思います。

そもそも、のお話になりますが、

 同行援護従業者さんとかが視覚障害の方を誘導歩行する技術の本分となる手引き歩行という技術は、支援者側と支援を受ける側にそれぞれ技術の習得を必要とするものです。中でも、階段昇降というのは、双方にかなりの熟練を要する技術になります。熟練同士でも相性というのでしょうか、マッチングというのでしょうか、リズムなどが合わないと転倒転落のリスクは高まります。

 長年、訓練士として現場に携わってまいりましたが、視覚障害の方に上り始め、下り始めの定位をしてもらい、手すりを掴んでもらうまでを支援して、あとはご本人が単独で階段昇降してもらった方が余程安心で安全なケースが多いと感じます。支援者側、つまり同行援護授業者さんは横で安全の見守りや情報提供に徹するような感じの支援です。

 この場合は、もし強い揺れを感じたら手すりにしがみついてそのまま座り込むのが、揺れに対してできることに思えます。両手でつかむことで、より安定すると思いますが、この場合、頭部を防げません。片手は手すり、片手は頭部に手のひらを広げ覆い置くような形をとるというのも可能かどうか検討です。

 ですから、手すりがある階段は、手すりを掴んで昇降する、を鉄則にします。手引き歩行では、支援者と支援受ける側のどちらかしか手すりをつかみませんから、やはりお一人で昇降してもらう方が、手すりを掴んでその場に座り込む、という体制をとりやすいと思います。揺れに対応しやすいという観点では、そうなります。

 さて、手すりがない階段の場合はどうしましょうか、です。まず、同行援護従業者さんは、ルート作成と行動計画を立てる上で、手すりのない階段昇降を可能な限り避ける、を前提にします。その上で、どうしても手すりのない階段しかない!という場合。

 昇降中、不幸にして大地震に見舞われたら、その場に座り込むしかないかなあと思わされます。後ろ向きに下段に転がり落ちていくことが防ぐべき最優先事項になりますので、やはり段に対して座り込んで踏ん張れるだけ踏ん張るしかないかと思います。

 もしかしたら、もしかしたらですよ。階段によっては、お持ちの白杖を段先に突き立てることで、段際にある滑り止めの凹凸に杖先が引っかかってくれて踏ん張ることの一助になってくれるかもしれませんが、実際の場面でやったことがないので未検証なお話しになります。

 いずれにしても、かねてから講習会ではお話ししていました揺れへの対策を具体的にイメージして同行援護いただかなくてはならない状況がしばらく続きます。私ども訓練士の訪問訓練も、これまでより一段強く意識を置いた訓練内容にシフトすることになりますね。

 さて、つくつくぼうしの鳴き声を聞きました。稲刈りをよく見かけます。酷暑ですが、夏の終わりが近づいてもいます。

 暑さにも負けずに、揺れに怯え過ぎず、油断もせず、ともに乗り切ってまいりましょう。

では、また今度 by 永瀬賢(前川賢一)

2026.10.17 Saturday