講師(宗夜)ブログ
●帯山を高くキープ『まどか帯止』
どうも最近の位置が決まらないのよねぇ…🤔
帯位置をオトナ仕様に変えて、ややもすると悩むようになりました。
。。。。。。。。。。
私の中でのオトナ帯位置
●正面から見た時に帯の位置はやや低め
・帯の下線:おへその5cm下
下腹をカバー
●後ろから見た時の帯の位置
・帯山:みぞおちの真裏の位置
・たれの下線:お尻の山の頂上
。。。。。。。。。。
『年齢と共に帯の位置は少し下げる方がよろしい』
という感覚が世の中にあります。
若いころには検討もつかず
『そうかしら?』
と懐疑的でした。
でも自分がいざその年齢になってみると合点がいきました。
理由には
・ネガティブなもの
・ポジティブなもの
の両方が考えられます。
・・・・・・・・・・
《🔵ネガティブな理由》
体型の崩れを隠すため
《🔴ポジティブな理由》
上半身をたっぷり見せることでリッチな感じを演出するため
・・・・・・・・・・
《🔵ネガティブな理由》
体型の崩れを隠すため
体型の崩れは人さまざまですが、多くの場合は下腹のたるみ。
おへその真下あたりに楕円形状に皮下脂肪が付きやすくなります。私もそうです。
皮下脂肪さんに居心地が良いのか、何度お願いしてもお立ち退きいただけないご様子。
仕方がない。仲良くしていこう。
昨今、気持ちに折り合いをつけたところです。
しかし他人さまにボヨヨンとお見せするのはさすがに恥ずかしく、何とか帯で隠したいというのが本音です。
そのためにアラフィフから腰紐の位置を下げて、帯の下線も同時に下げるようにしました。
《🔴ポジティブな理由》
上半身を強調することでリッチな感じを演出するため
なだらかな丘のような上半身は、リッチな感じを相手に与えます。帯を下に締めることで呼吸が楽そうに見えるからでしょうか。
どうしても首周り・胸周りは脂肪が落ちやすいので、補正などを施して胸の厚みを作るとオトナの着姿を演出できます。
自信・貫禄・余裕
この3つは若い頃の自分が憧れるオトナの要素でした。
そりゃあ、若い方が肌も髪も、何もかも綺麗だけど…
そういう自然の摂理を超えた、努力でご自身を磨かれたオトナの女性に会ってみたいと、いつも心から思っていました。
いつかは自分もオトナ側に回るわけで、その時に自分の居るところが明るいところであってほしいと思っていたのでした。
・・・・・・・・・・・
ともかくも、帯位置を下に下げることとしたのであります。
しかし正面の帯位置を下げるのと同時に、後ろの帯山も連動して少し下がってしまいました。
『帯山は同じ高さに居てほしいのに💦』
よいしょ、よいしょ、と帯枕を上に押し上げてもいつの間にか下がってきてしまいます。
背面では、帯位置があまりに下がるとお尻が垂れた印象を与えるので老けてしまうのです。
正面は低く
背面は高く
この矛盾をどうにか両立出来ないものかと悩んでいました。
そんな時に見つけたのが
『まどか帯止』
でした。
帯枕の椅子のような感じです。
クリップで土台に止めて、帯枕の椅子を作るので、帯山の高い位置を確実にキープ出来ます。
ちょこんと『まどか帯止』に乗った帯枕、なんか可愛い。
この方法で着付けた姿が下記の通りです。
帯山を高くキープ出来るようになりました。
この一番の利点が…
●お尻を小さく見せる
こととなります。
。。。。。。。。。。
帯山を高くキープ
↓
たれの下線も高くキープ
↓
お尻の一番高い位置(頂上)にたれの下線が来る
↓
相対的にお尻が小さく見える
。。。。。。。。。。
たれの下線は、
●お尻の頂上がベストポジション
と考えております。
たれの下線が
・お尻の頂上よりも高い位置になると、その真下の丸いお尻がドーンと強調されてしまうし、
・お尻の頂上よりも低い位置になると、お尻はすっぽりと隠れるけれど疲れたような老け込んだような印象になります。
定規で測れば約2cmの差。
この差で印象が変わってしまうのですね。
『まどか帯止』にはクリップ有りと、クリップ無しの2種類があります。私はクリップ有りが使いやすく感じました。
皆さまの着付けライフに少しでも参考になれば幸いです😊👘
●着物の仕立て 布地>糸
やっっと涼しくなりました。
と言うより急に寒くなりました😨
本格的な衣替えを迎え、先日着物の入れ替えを行いました。
夏物・単衣・夏帯などを汗抜き&クリーニングに出したところです。
このうちの絽の着物を整理していて『ああ、これだわ…』と改めて見直したものが数点ありました。
今年の春先に新しく仕立てた三本絽の着物。
春の時点で、今年の夏も酷暑となる見通しだったために、絽の着物を予め増やしていたのでした。
薄地の三本絽にしました。
淡い色合いに薄羽のような上品な生地でとても気に入っていました。
ところが…
ピリッ(えっ?)
ペリペリ…
裾の方の居敷き当てを縫い留めている糸が切れたようでした。
(うそぉ、いま急いでるのに💦)
と、このようなことが新しく仕立てた着物の全てに起こってしまいました。
畳みながら
(ああ⤵️ショックだわぁ⤵️)
気分は下がりまくり。
しかしお仕立てをお願いしたのは京都の専門店で、信頼の置けるお店。
何か理由があるのだろう…と思いつつ、クリーニング依頼の際にお電話もしたのでした。
自身の知識・技術不足かもしれませんので、出来るだけ丁寧な言葉遣いで申し上げました。
『着付け時に糸が解けてしまいまして。糸の強度をご確認いただけますとありがたいです…』
するとやはり呉服屋さんも丁寧な言葉遣いで
『それは大変失礼いたしました』
と一言お詫びをいただいた後に、絽における仕立て糸の特長も教えてくださいました。
。。。。。。。。。
和裁の技術の一つとして、わざと糸を弱く仕立てることもあるのです。
強い力が掛かった時に、布地を守るため、糸を犠牲にしているのです。
糸は切れても、また着物に再生することが出来ます。 しかし布地が破けてしまうと、もう再生は出来ません。
しかも今回は三本絽という極めて薄い生地になりますため、そのような配慮が働いたと思われます。
現物が届き拝見してから、きちんと判断させていただきますが…
おそらくそういった理由で糸が切れたと思いますので、予めご了承をいただけますでしょうか?
。。。。。。。。。。
ああ、やはりそれなりの理由があったのかと思い、納得の上お直しをお願いいたしました。
と、同時に自分の着付けも改めて見直す必要がありそうだと思いました。
今まで着ていた五本絽や紋紗とは段違いで三本絽はデリケートでした。
それでいて張りのある表面。
和裁士さんが、その箇所その箇所で掛かる力を想定し、強弱を調整して仕立ててくださったものだろうと思います。
自分の着付け技術が、そのデリケートさに相応しくなかったのだろうと思い直しました。
糸を犠牲にして布地を生かす
先人の知恵は素晴らしいと感じました。
着物の奥深さにますます魅力を感じたのでした。
●作り帯とセパレート着物
講師の仕事を始めてから、この二つの存在を知りました。
・作り帯
・セパレート着物
『そんなの邪道よ』
と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
私も講師の仕事をしていなかったら、そう思っていたかも知れません。
でも今では、それもアリだと思うのです。
講師をして10年近くなるからこそ、努力がつらいならラクをしても良いんじゃないかと逆に思うようになりました。
と言いますのは…
着付けが難しくて和装を諦める人があまりにも多いからなのです。
私の教室でも来訪者の半数が着付けを断念しました。
半数なら良い方です。
私が最初に習った教室では最初に6人居たのに、最終的に残ったのは私1人でした。
大手の教室は高額なので
『何としても元を取らねば』
と頑張る傾向があります。
しかし安価な教室ですと、
『もう良いや、安いし』
と断念する人が多いのです。
着付けは難しいです。
全ての行程を覚えないと着れるようになりません。
『大丈夫、出来ますよ!』
と励ましても、覚えられない人はどうしても覚えられないのでした。
また、着装技術を身につけた後も見直すことがたくさんあります。
長着も帯も、素材によってコツが変わります。
帯も物によって長さが少しずつ違うので、綺麗に結ぶには一つひとつの特徴を抑えておく必要があります。
何とか着れるのと、綺麗に着れるのとは雲泥の差。
シワシワの和装で現れるくらいなら、洋装でエレガントに振る舞う方が周りから喜ばれるのが現実です。
若い女性でしたら
『頑張ったね😉』
と励まされて可愛がられます。
でも大人女性はそうはいきません。
褒めることが却って失礼となる場合も多いのです。
着付けをすることに利点はたくさんありますが、最近は少し考え方が変わってきました。
。。。。。。。。。。。
・ラクをしておしゃれを楽しむことがそんなに悪いことだろうか?
・努力が出来ない自分を攻める時間はもったいないのではないか?
・さっさとおしゃれをして、楽しい時間をたくさん持つ方が豊かな生き方なのではないか?
・誰もが時間を自由に使えるわけではない。
着付け時間と手数を最小にし、美しい所作のお稽古に重きを置いても良いのではないか?
。。。。。。。。。。。
そんな風に思うようになりました。
着付けと所作のどちらも共に頑張るのが苦しいならば、着付けはラクに済ませて、所作の美しさを優先させても良いと思います。
大人女性に求められる美しい所作には下記のようなものがあります。
・立ち方
・歩き方
・座り方
・上着の着方
・バッグの持ち方
・バッグを置く位置
・声の出し方
・言葉遣い
大人女性は存在そのものに生き方が表れます。
笑顔でいられる時間をたくさん持てることはとても素敵だと思うのです。
●着物の衣替え
あと数日で10月。
暑さが落ち着き、ようやく秋の気配を感じられるようになりました。
罰ゲームのように暑い日々。
困惑するのが着物の衣替えです。
今までの通説が意味を為さなくなりました。
衣替えについてよく質問を受けるのすが『気候も気候ですから、ご自身の感覚でお選びください』と申し上げています。
しかし皆さま少々不安そうなお顔をなさいます。
着物にはしきたりが多いため無理もありません。
私も大手着つけ教室で『9月からは単衣』と習いました。
今は概念も基準も変わっていると思いますが、最初の刷り込みは強烈。
そこから外れることに恐怖心すら抱いてしまいます。
そんな折、ある着付けの先生のブログに力強いメッセージがアップされました。
全文は下記をご覧ください↓
https://ameblo.jp/kimonoschon/entry-12867348196.html
日本文化の本番、京都にて着付け教室を開催されている原先生のブログです。
原先生のことはAmebaで知りました。
豊富な知識と着物業界全体を盛り上げんとする心意気に感銘を受け、日々のブログを拝読しております。
着物業界に長く身を置き、独自のネットワークを作り上げて、度々に座学講座を設けておいでです。
・糸の勉強
・織りの勉強
・流通におけるお金の流れ
・長襦袢の勉強
・小物選びのコツ
などなど…
中には虫眼鏡🔍持参で、織りの構造をじっくり観察する講座もありました。
研究者ですね🤓
ブログを拝見する度に、
『参加したいなぁ〜』と熱視線を送るのですが開催地が京都でありますために断念。
さて、肝心の衣替えにつきまして。
原先生のブログより一部抜粋いたします。
。。。。。。。。。
●9月1日から単衣にする必要なし
●9月上旬は絽
●9月中旬は夏結城・絽縮緬・絽紬など盛夏には向かない長着が理想的
●いきなり変えるのではなく、週単位で少しずつ変える
●帯は9月中は夏帯。気温により後半から変えても可
●暑いなら無理せず絽や紗を着るべし
●紗は、本来は盛夏(8月)のみと言われてきた。ところが着物屋さんが『絽より長く着られます』と言い始め、それが着物ユーザーに定着。
今や9月で紗を着ていても何ら問題もなく社会的に認知された。
●そもそも夏物を生産できるところがなくバリエーションが乏しいのが現実。
季節の変わり目用の着物や帯を持っていないのなら、自分の体調に重点を置いて、無理なく快適に着られる選択をすべし。
。。。。。。。。。。
いかがでしょう。
今まで様々な本やブログをチェックしてきて、これほどまでに説得力のある記述を目にしたのは初めてです。
知識も表現力も素晴らしいと思いました。
着物の産地と流通の中心である京都に居を構えられ、たくさんの業者さんと長きに渡り日々接していくなかで築き上げたご意見と思います。
そしてブログでは、
誰が何を言ったとかではない。
その場その場の判断力を自身で養うべし。
と続きます。
その通りだと思いました。
ただ、判断力を身につけるには、まずはたくさんのご意見を伺う必要があります。
これからも色々な方のブログやインスタをチェックしていこうと思います。
有効な記事を見つけましたら、また紹介させていただきます😊🤲
●しばらくは薄物を…
まだまだ暑さが続く9月。
最高温度がしっかり30℃を下回るまでは、私は薄物を着る予定です。
昨年も9月末まで薄物を着ていました。
生徒さんから
『帯や小物はいかがしますか?』
との質問を受け
『長着が薄物なのでその他も全て薄物仕様で行きます』
とお答えしました。
ただ、博多帯は締め始めました。紗献上ではなくて普通の博多帯です。
今年の夏も昨年に負けず猛烈な暑さでした。
『記録的』という単語を何度耳にしたことか。
仕方ないです。
どうにか慣れて順応していくしかないでしょう。
暑さについて一つ良いことを上げるとすると、汗をかけることも幸せなのではと気付いたことです。
私は真夏でも補正をしっかりとしています。
麻布をきっちり巻きつけて表面を平らにしてから襦袢や長着を着ています。
おかげで着崩れはないし、汗も長着や襦袢には滲みません。
が、麻布は一日中私の汗を吸い、しかも蒸発しないのでサウナのごとく非常に暑いです。
そのせいか着物から解放された時にはものすごくスッキリとします。
汗を出すということも、人間には大事なのだなぁと思いました。
ただ、真夏の着物ライフは過酷でありますので強くお勧めはいたしません。
私は朝に出勤して夜に帰宅するので一番暑い時間帯を避けています。
また自宅が職場の隣町ですので通勤時間も短いのです。
この二つのことが着物を続けられている大きな理由と思われます。
生徒さんには『くれぐれもご無理のないように』とお伝えしています。
帰宅して着物や補正から解放された時、麻布がボトっと音を立てて床に落ちることがあります。
その日の暑さを思ってお風呂に入った後、身体も気分もスッキリとして睡眠が深いことに気付きました。
汗のおかげで代謝が促進されているような感じがします。
ところで補正につきまして。
複数の方から
『補正は必要なのですか?』
と聞かれることがあります。
好みは人それぞれなので、型にはまらずご自由に選ばれれば良いと思います。
ふわりと着たい方もいらっしゃるし、きっちりと着たい方もいらっしゃるし、着ている時間が長いのでストレスなくお好きにお召しになることが一番良いと思います。
お見受けするところ…
背が高くてスレンダーな方は、さほどの補正を必要としないようです。
上半身と下半身のボリュームが同じくらいなので補正が少なくて済むと思われます。
補正で悩まれるのは小柄さんでしょう。
私の体型は小柄でありながらも骨が太く、同時に筋肉もしっかりとついています。
太い骨を支えるには太い筋肉が必要ということでしょうか。
背の高低さに関わらず、骨や筋肉の割合は人体で同じくらいだと思われますので、腰の位置が低い方ほど裾窄まりが実現しにくいのです。
私が補正なしで素の体型のまま着物を着ると、ゴツゴツと肩のあたりの関節が目立ってしまうのでした。
また、太ももが張っていることで下半身が大きく、そのまま着るとフレアスカートのように裾が広がってしまいます。
このような場合には、上半身と下半身との境目を出来るだけ小さくするような補正が必要です。
しかし体型は年齢と共に変わるもの。
どなたも自分の身体と対話するように補正も少しずつ足したり引いたりしながら、一番良い見栄えを探っていく手間が必要かも知れません。
洋服にはこの手間はありません。
ただ単に着るだけなのに、和服はいちいち複雑です。
『まったく、日本人だなぁ』
と苦笑せずにはいられない我々の文化。
いつから単衣?
まだ薄物は許される?
など、決まりごとが多い傾向も日本人ならではです。
五七五とか
五七五七七とか
私たちは定型と呼ばれる決まりごとが、心底好きなんでしょどうぞお楽しみに😊



