インフォメーション
東証1部上場で、飲食フランチャイズを展開する物語コーポレーション(愛知県豊橋市)は21日、上海市徐匯区のショッピングモール「光啓城」内で火鍋料理屋「鍋源」をオープンした。同社にとっては初の海外出店。地元の中国人客を意識したメニューに加え品質の高いサービスを武器に中国市場へと挑む。
開店した店舗では火鍋を主体に、日本食として知名度の高い寿司や刺身も提供する。ターゲットとする顧客層は地元の中国人客。火鍋以外の料理も中国人の嗜好(しこう)に合わせ、日本にはない中国独特の巻き寿司などをメニューに加えたほか、味付けでは中国人スタッフと綿密な打ち合わせを行ってきた。
同社の高山和永専務は、火鍋の市場規模が大きいことから、日本国内の店舗でも取り扱ったことのない火鍋を提供品目に選んだと説明。火鍋を取り扱う地場系飲食チェーンに対抗しつつ、一からノウハウを作っていきたいと述べた。
同社は昨年11月、上海市に現地法人「物語(上海)企業管理」を設立し、市内での出店を目指して準備を進めてきた。出店に当たっては日本での人材研修受け入れなどでこれまで交流のあった、台湾系飲食チェーン「一茶一坐」を運営する上海一茶一坐餐飲から、物件の選定などで支援を受けた。
開店した店舗の売り上げ目標は1カ月当たり100万元(約1,270万円)。今後の出店計画に関して高山専務は、「将来的には全国展開を既に視野に入れているものの、まずは開店した店舗でじっくりとコンセプトを練るため2号店の開店は早くても半年後になる」と述べた。
同日にはオープニングセレモニーが開かれ、あいさつに立った同社の小林佳雄会長は、「反日デモなどの影響が周囲から懸念されているものの、ここ中国での成功は確信している」と強い意気込みを語った。その後の昼食会では、招かれた上海一茶一坐餐飲の社員とその家族へ料理が振る舞われ、「おいしい」とほほ笑んでいた。
http://news.nna.jp/free/news/20121022cny018A.html
食欲の秋。スイスには世界中から集まるセレブたちに愛されてきたトップレベルのグルメレストランが数多くそろっています。10月8日には、ミシュランと並んで有名なグルメ格付けガイドブック「ゴー・ミヨ:スイス」の2013年度版が発刊されました。現在、スイスで話題になっている最新のグルメレストランをまとめてご紹介します。
美しい湖でとれるマスやパーチ(ペルシュ)などの淡水魚や、山で放牧された健康的な豚や鳥、さらに夏の間、山上でつくられる自慢のチーズ、山でとれるキノコなど、スイスは魅力的な食材の宝庫です。春には山野でとれるハーブ(野草)や、ハンティングシーズンを迎える秋には、鹿やノロ、野豚などのジビエも登場します。季節の果物やスイスが誇るチョコレートや生クリームを使ったデザートも楽しみのひとつ。最近は、若手の注目シェフも多く、地元の特産品やスイスが誇るBIO(有機栽培)の素材を積極的に取り入れ、ジャンルにこだわらない新感覚で生みだすフュージョン料理がトレンドになっています。盛りつけも美しくまるでプレートの上の絵画のようです。
日本ではあまり知られていませんが、ミシュランより影響力があるともいわれる有名ガイドブックが「ゴー・ミヨ Gault Millau」です。料理評論家・ジャーナリストであったアンリ・ゴーHenri Gault (1929–2000) とクリスティアン・ミヨChristian Millau (1928-) が始めたレストランガイドで、「ゴー・ミヨ」ガイドとしてはフランスで1969年に創刊。1982年からスイス版が発刊されています。格付けは星ではなく、1~20点の採点。料理の味はもちろんのこと、店の雰囲気、サービス、値段、ワインなど、さまざまな基準に基づき評価されます。2012年10月8日には、早くもスイス版の2013年度ガイドブックが発刊されて、各地の新聞や雑誌でどのレストランがランキング、どのシェフが選ばれたか、一斉に報じられました。2013年度版では、12~19点を獲得した840店のグルメレストランが掲載されています。
ドイツ語圏で発刊されているゴー・ミヨでは1988年から毎年、その年のトップシェフ『コッホ・デス・ヤーレス Koch des Jahres』を選抜しています。スイス版の2013年度トップシェフは、レマン湖地方ローザンヌ郊外クリシエにあるレストラン「ロテル・ドゥ・ヴィル l'Hôtel de Ville」のブノワ・ヴィオリエ Benoît Violierが栄冠に輝きました。スイスを代表する有名シェフでゴー・ミヨで19点を獲得したこともあるフィリップ・ロシャPhilippe Rochatが引退し、2012年4月から同店をまかせた後継者です。また大躍進した注目シェフに与えられるのが『アウフシュタイガー・デス・ヤーレスAufsteiger des Jahres』。ドイツ語圏からは、18点獲得したチューリヒの高台に建つ高級ホテル「ザ・ドルダー・グランドThe Dolder Grand」にある「ザ・レストランThe Restaurant」のハイコ・ニーダーHeiko Nieder、フランス語圏では、新しく17点を獲得した世界遺産の葡萄畑ラヴォー地区のシャルドンヌChardonneにあるレストラン「ル・モンターニュLe Montagne」のダヴィッド・タルノフスキー David Tarnowski、イタリア語圏では、新しく16点を獲得したマッジア谷の入口になるポンテ・ブロッラPonte Brollaにある「ダ・エンゾDa Enzo」のアンドレアス・チンガーリ Andrea Cingariの3名が選ばれました。
※ミシュラン星は2012年度版のデータです。変更となる可能性があります。
「アンヌ・ソフィー・ピック」(ローザンヌ) | ホテル「ボーリバージュ・パレス」 |
「ラ・ターブル・デドガー」(ローザンヌ) | ホテル「ローザンヌ・パレス」 |
「ザ・レストラン」(チューリヒ) | ホテル「ザ・ドルダー・グランド」 |
「シュヴァル・ブラン」(バーゼル) | ホテル「ル・トロワ・ロワ」 |
http://www.myswiss.jp/jp.cfm/home/mailmagazine/41/gourmet/
駐仏日本国大使の妻の立場から,二人のシェフをご紹介したいと思います。
越川和久氏(36歳)とは,2008年9月に夫が前任地であるスイスの首都ベルンに大使として赴任するに当たって(社)国際交流サービス協会の紹介で出会いました。その後,夫が駐仏大使に任命されて転勤することになったパリにも同行してくれることになり,2011年11月から当地の公邸料理長として活躍しています。スイスの前にも在オーストラリア日本国大使公邸で公邸料理人を務めた経験があり,その時の功績で,第一回「優秀公邸料理長」として外務大臣に表彰されたとても優秀な日本料理のシェフです。越川シェフに公邸料理人になるきっかけを尋ねたことがあります。栃木県宇都宮市のお店で働いていた彼が本屋で偶然に手に取った本にこの仕事のことが書いてあるのが目にとまったのだそうです。
パリの日本国大使公邸は,お客様をお招きする回数が非常に多いため,公邸料理人が二人体制になっている数少ない公館の一つです。そのため,有川海渡氏(26歳)がNo.2シェフとしてパリから加わりました。彼もまた和食のシェフです。世界的な現象ですが,フランスでも近年たいへんな「和食ブーム」です。大使公邸にお招きするお客様はすべて和食でおもてなしをしたいという夫の考えで,パリの公邸では初めての日本料理専門の二人体制になりました。
結果は大正解,大成功だと感じています。越川シェフの主導のもと有川シェフがサポートしてお客様にお出しする完成度の高い会席料理のコースは,目にも舌にも感動を与えるすばらしい料理だと,グルメで鳴るフランスのお客様の方々から有り難いほど多くの讃辞をいただいています。
これは,何よりも越川シェフのたゆまぬ研究と努力のたまものです。正統な会席料理を作る腕前を持ちながらそこに留まらず,地元の食材を生かして現地の方のテースト(嗜好)に合わせたお料理,そして当地では食卓に欠かせないワインにも合うお料理を,毎回心をこめて造り出してくれているからです。ベルン時代には,言葉の壁をものともせず,週末の休みを返上して地元で一番評価が高いフランス料理店に研修(=無給)に通っていた勉強家です。日本に戻ったら自分の店を開くことを目指している彼は,異文化のエッセンスを加味した,視覚的にもたいへん美しい,彼独自の味の世界を着実に造り上げていっていると感じています。
着席の会食のほかに,しばしば開催される立食のレセプションは,歳は若くても16歳から寿司と天ぷらの修業を積んできた有川シェフの格好の活躍の場となります。お客様の目の前で彼が握るお寿司は大人気です。その上,スイーツ好きの若者である彼が次々と挑戦して造り出すデザート・ビュッフェも大好評です。彼らに一番申し訳ないのは,あまりにも仕事が立て込んでいて,外出といっても食材の買い出しが精一杯で,なかなか「舌の修行」のために食べ歩く時間がないことです。
今日の料理の世界では「国境のフェンス」がかつてなく低くなっているのではないでしょうか。心のこもったおいしい料理は,言葉抜きで人々に感動を与えます。そして,それには,同じ食卓を囲む人々の心と心を通わせる素晴らしい力があると思います。
美しく盛られたお料理とそれを造り出す当館の二人のシェフたちは,まさにかけがえのない「日本外交の立役者」だと,夫とともにつくづくと感じる毎日です。
駐フランス大使小松一郎妻 小松まり
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/france_koshikawa_arikawa.html
高級日本食レストランチェーン「Nobu(ノブ)」は来年1月、ラスベガスに1軒目の高級ホテル「Nobu Hotels(ノブ・ホテルズ)を開業する。2013年にはサウジアラビアの首都リヤドや英ロンドンにも開業する予定で、世界で展開する同ホテルは6軒になる予定。
シェフの松久信幸氏と俳優のロバート・デ・ニーロ氏、およびマネジング・パートナーのメイア・テペル氏が所有するノブ・ホスピタリティー・グループで現在、最高経営責任者(CEO)を務めるトレバー・ホーウェル氏は2007年に同レストランがロンドンのメトロポリタンホテルとサンディエゴのハードロックホテルに開業した際、一緒に仕事をした人物だ。数年にわたり、他のホテルからもレストラン開業の打診を受けているなかで、同グループはその役割を考え直した。ホーウェル氏は「自分たちでできることなのに、なぜ自分たちの名前を他の人に使わせなきゃいけないのだ」と話す。
ラスベガスに新規開業するホテルはデービッド・ロックウェル氏の設計によるもので、全181室の客室と1万2000平方フィート(約1115平方メートル)という同社最大規模の広さのレストランを備える。室内装飾は日本風だ。カジノホテル「シーザーズ・パレス」のカジノフロア至近の敷地内に作られる。
以下はホテルのサービスの概要。
ルームサービス
ハラペーニョ添えブリの刺身や、銀だらと味噌などのほか、朝食用には味噌汁や卵焼きといった日本の伝統的な料理が入った弁当もある。また抹茶のワッフルや、ベーグルの上に乗った鮭の刺身も。
ミニバー
日本酒、ポッキー、玄米茶、日本のビールがブラッドオレンジ・チリ・ジュースといった非アジアの飲み物などと一緒に供される。
内装
カーペットと壁には桜の絵や海の風景が描かれている。日本人の新進アーティストらによる書や美術品があるほか、バスルームには石のタイルと、チーク材の風呂椅子が使われている。
ブランドの拡大
快眠用のノブ・スリープオイル(ラベンダーとベルガモット)、松久氏の出身地、埼玉で作られているノブ・スナックなど、ノブ・ブランドの製品も。
1泊249ドル(約2万円)から。ウェブサイトはnobucaesarspalace.com
http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_529768/?nid=LF20121018&reflink=NLhtml_20121018_a6
米国農務省は、10月11日(現地時間)、2012/13年度の6回目の世界及び主要国の穀物・
大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下のとおりです。
2012/13年度の穀物全体の生産量は消費量を下回るが、大豆の生産量は消費量を上回る
見込み。
1世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量:22億2,827万t(対前年度比 3.5%減)
(2)消費量:22億7,538万t(対前年度比 1.2%減)
(3)期末在庫量: 4億2,128万t(対前年度比10.1%減)
(4)期末在庫率:18.5%(1.8ポイント減)
《主な品目別の動向》
〈小麦〉
生産量は、前年度、悪天候による被害を受けた米国の他、インドで増産となるものの
乾燥等の影響を受けたロシアをはじめとする旧ソ連諸国、豪州、EUで減産となり、世界
全体では前年度を下回る見込み。また、消費量はインド、米国等を除き前年度より減少
するものの、世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
6億5,305万t(対前年度比 6.1%減)
米国、インド等で増加、ロシ ア、カザフスタン、ウクライナ、豪州、EU、アルゼン
チン等で減少。
(2)消費量
6億7,822万t(対前年度比 2.5%減)
インド、米国等で増加、ロシア、ウクライナ等で減少。
(3)期末在庫量
1億7,300万t(対前年度比12.7%減)
(4)期末在庫率
25.5%(3.0ポイント減)
(5)前月からの主な変更点
生産量は豪州で乾燥により下方修正、消費量は米国で上方修正。
〈とうもろこし〉
生産量は、主産国の米国でコーンベルトの高温乾燥により減産となり、前月予測から
も単収の悪化によりわずかに下方修正(272.5→271.9百万トン)され低水準、EUも高温
乾燥により減産となり、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量は、米国で
前年度より減少し、世界全体でも減少する見込み。米国では、期首在庫量の下方修正等
から、期末在庫率は5.6%と、前月予測(6.5%)に比べ0.9ポイント下方修正。
(1)生産量
8億3,902万t(対前年度比 4.4%減)
中国、アルゼンチン、メキシコ、南アで増加、米国、EU、ブラジル等で減少。
(2)消費量
8億5,329万t(対前年度比 2.3%減)…中国、ブラジル等で増加、米国、EU等で減
少。
(3)期末在庫量
1億1,727万t(対前年度比 10.8%減)
(4)期末在庫率
13.7%(1.4ポイント減)
(5)前月からの主な変更点
大きな変更なし。
〈米(精米)〉
生産量は、中国や東南アジア諸国で増産となるもののインドの減産により、世界全体
では前年度並みとなり、中国、インド等の消費量の増加から、世界の生産量は消費量を
下回り、期末在庫率は低下。
(1)生産量
4億6,510万t(対前年度比 0.0%増)
中国等で増加、インド等で減少。
(2)消費量
4億6,858万t(対前年度比 2.3%増)
中国、インド等で増加。
(3)期末在庫量
1億197万t(対前年度比 3.3%減)
(4)期末在庫率
21.8%(1.2ポイント減)
(5)前月からの主な変更点
大きな変更なし。
2世界の大豆需給の概要(見込み)
生産量は、米国はコーンベルトの高温乾燥により減産となるも、前月予測から単収・
収穫面積の改善により上方修正(71.7→77.8百万トン)。一方、南米は作付面積の増加
見込みにより増加し、世界全体では前年度を上回る見込み。米国の期末在庫率は、生産
量・輸出量の上方修正等から4.4%と前月予測(4.3%)よりやや上方修正。
(1)生産量
2億6,428万t(対前年度比 11.0%増)
ブラジル、アルゼンチンで増加、米国で減少。
(2)消費量
2億5,876万t(対前年度比 1.8%増)
中国、アルゼンチン等で増加、米国で減少。
(3)期末在庫量
5,756万t(対前年度比 5.1%増)
(4)期末在庫率
22.2%(0.6ポイント増)
(5)前月からの主な変更点
生産量は、米国で単収・収穫面積の改善により上方修正。
詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html
内「米国農務省穀物等需給報告」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.html
でご覧ください。