栄月日記

2023 / 05 / 08
21:00

【自問自答】考えることについて考える Ver.1.0.1

 そもそも何を考えればお店のためになるのか、ということからして難しいなと思う今日この頃。

「考えることについて考える」と銘打ってみると、哲学的というかニワトリが先かタマゴが先かというか、頭が混乱しますが、ここでは「何について考えることが栄月製菓にとってプラスになるか」と考えてみたいと思います。

 

 

 栄月は祖父が始めたお店であり、従業員も祖父と祖母の二人。小さなまちの小さなお店ですから、そこに大層な経営理念はありません。起業するきっかけはあったでしょうし、お店を続けていく上での矜持はあったでしょうが、言語化された栄月製菓の存在意義というものはないと思われます。少なくとも、私は知りません。個人商店というのはそういうものなのかもです。おしゃべり好きの祖父でしたが、孫に言うようなことではない、言うような場面がなかった、ということもあるかもしれません。

 

 いずれにしてもわかりません。

 であれば、お店を継いだ私としては栄月製菓の存在意義を考えてみるのもいいかもしれないと思ったのです。

 お店の在り方を「ビジョン」や「ミッション」というのであれば、それを考えてみると自ずとお店として進みたい方向、あるいは進めていきたい方向が見えてくるのではないでしょうか。

 そういうアプローチ、結構好きなのです。

 

「理屈と膏薬はどこにでもつく」という言葉があります。私がモノを考える時に頼りにしている言葉です。

 膏薬(湿布のようなもの)が体のどこにでもつけられるように、理屈をつけようと思えば、どんなことももっともらしい理屈がつけられる。というような意味です。

 意味からするとなんだかマイナスに聞こえるのですが、そこはあえて「理屈と膏薬はどこにでもつく」と言わせてもらいましょう。「マイナスな言葉もプラスの意味に置き換えられる」という魔法の言葉に、私には聞こえるのです。最強の後出しジャンケンです。

 米澤穂信『氷菓』で使われていた諺で、京都アニメーション制作のアニメ版の「心当たりのあるものは」で印象的に使われます。この言葉に出会った時の衝撃と言ったら。小説やアニメ、漫画から学べることはたくさんありますね。閑話休題。

 

 祖父が作った栄月製菓に、祖父から引き継いだ私がもっともらしく「理屈」をつけていこうと言うことです。続)

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