栄月日記

2023 / 03 / 02
21:00

インプットとアウトプット

 

煎餅を焼くことはインプットとアウトプットを絶え間なく交互に繰り返す行為だと感じます。

 

 バーナーの上に並べられた十二丁の金型を動かし、匙で生地を盛り付け、カン(留め具)を閉じてまたバーナーに並べる。

 3時間から4時間の間に同じ作業を繰り返し繰り返し、繰り返す。何度も何度も。

 

 その中では、型を返す速度や匙を盛る量、挟みこむときの力加減によって煎餅の焼き上がりが変わってしまいます。

 一度の動きに「(型を送る)手が早くなっているな」「少し生地の量が多いな」「生地が広がりすぎたな」という反省をしていて、そうしている間に型を返す作業をすることになります。

 

 インプットの直後にアウトプットがあり、それそのものがインプットの機会であり、アウトプットの成果が試される。

 

 文字に起こすのはなかなか難しいのですが、ようはキャッチボールのようなものだと思えます。

 ボールをどう握り、腕をどう動かして、どの位置でスナップし、フォロースルーを行えば相手の構えたミットに投げることができるか。足のあげ方に開き具合、腰の回転と軸足の蹴り上げ。うんぬんかんぬん。

 思ったところに投げられなくても、改善点を考えているうちにボールがこちらに帰ってきて、また投げなければならない。問答無用で訪れるインプットとアウトプットの繰り返しはまさに厚焼木の実煎餅を焼くことと同じです。 野球の基本的な練習でありウォーミングアップであるキャッチボールですが、野球を構成する要素の半分(打撃・守備)を体得することができる奥深いものであり、頭をフルに使って行うと学べることが多くあります。

 

 私はこの「インプットとアウトプットの繰り返し」が体質に合っているのだと思います。

 

 今日も「インプットとアウトプットの繰り返し」を感じながら、考えながら、煎餅を焼きました。また明日も「インプットとアウトプットの繰り返し」を感じながら、考えながら煎餅を焼きます。そしてたぶん、明後日もその先も。無限ループ怖い。了)

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