工房ひとと記(2018)
テーブル天板の交換 (10.14)
7年前の話ですが、友人宅のダイニングテーブル天板(合板)が経年劣化で汚くなっていたので、天板のみを交換しました。
手元に手頃な欅の一枚板があったので元の合板に変えて作ってみました。
塗装は漆で仕上げ取り付けたところ、夫婦して身体のいたるところに発疹ができ大変な思いをさせてしまいました。
日頃から漆を扱っているが、かぶれたことがない鈍感肌の私には考えられない事件でした。
すぐに透明の合成塗料を塗り重ね発散を止め使用可能にしたことを覚えています。
今では笑って話せますが当時の苦い記憶でもあります。
先日訪問した際に、その天板に傷や塗装の剥離が見られたのですべての塗料を剥ぎ、再塗装することにしました。
今回は漆は一切使わず、着色料とウレタン塗料で仕上げました。(写真)
台風の置き土産 (10.01)
台風24号は全国に災害の爪痕を残しました。
ここ相模原も夜半に大量の雨と風跡を残して走り去っていきました。
目覚め外を見ると、屋根・ベランダ・庭・道路に大量の落ち葉が散乱し
普段と違う景色が目の前にありました。
近所の方々と時間をかけて後始末をしましたが、台風はお土産に33度という
記録的な暑さも残していき、ぼやきながらの作業でした。
台風恒例である工房の雨漏りも、今回は風の影響が大きく掃除に手間取りました。
写真は掃除前の工房床です。
続 45度にカットする方法 (7.07)
最近は写真の二つの方法で加工しています。どちらも隣り合わせの材が
45度ずつ、ピッタリ90度(直角)に切断できるよう試作した治具です。
隙間がほとんなく精度は確かです。
電動工具や機械をお持ちの方は参考になると思います。
額縁等の四隅を45度にカットする方法 (5.28)
ノコギリで切断した後、カンナで仕上げるのが本来のやり方ですが、45度に切断するには技術や経験が必要です。
これだったら正確に切断できるのではないかと治具を考えてみました。また木工教室等でも使えるのではと思い試作しました。
真っ直ぐ切っているつもりでも切断面は傾いてしまいます。その傾きを防ぐ案内道を作りました(写真左)。右は仕上げのカンナ台です。
私は現在、スライド丸鋸や昇降盤といった電動機械を使用し製作していますがそれでも正確に切断するのは難しくそれなりの治具が欠かせません。
その治具は製作途中ですので次回掲載します。
真空管と無垢材 (3.05)
3年前にはじまった「音の工房」Hさんからの製作依頼が途切れることなく 続いています。
無垢材を使った木の枠は真空管のアンプを落ち着かせるのか?やはり注文が 続いている
ようです。
真空管と無垢材はアナログ同士というよい関係があるのでしょう。
また新製品を考案したということで、上に取り付ける無垢材を使ったフロントウッドの依頼が先月ありました。
さっそく製作してみました。写真が完成品です。
興味のある方は検索してみて下さい。音の工房ホームページ:http://otonokobo.jp/
楽しい木製品 (1.22)
市立麻溝公園でこの時期毎年開催されている陶器市が今年もはじまりました。
その中に家具や木製品のコーナーがあり、3店舗ほど出店しています。
私の出向く目的は当然のことながら、木製品です。
今年も数多くの作品が展示販売されていますが、遊び心あふれる品がありましたので
思わずシャッターを切りました。
上の写真は子供の喜びそうな食器(トレー)と思われます。
下は目を楽しませる箸置きです。 作者の腕の確かさを感じます。