工房ひとと記(2014)

     

       アート・フェスタ 無事終了  (11月24日)

 

  風もなく小春日和の天候に恵まれ賑やかな一日でした。

  私たちのブース近辺は陽射しも強く、汗を拭き拭きの対応でした。

  私の作品をじっくりながめ足を止める多くは年配の方でしたが、今回は若い方も結構多くうれしく感じました。昨年経験したお陰でお客様との会話も楽しむことができました。

 

 

       写真はそのときの一コマです。(11月23日)

 

  

 

                                                      

     第二回アートフェスティバル参加  (11月11日)

 

  昨年に続き今年も参加することになりました。

  私の作品は他の出店舗と多少趣向が異なっているようですが、これも経験と参加することに

  しました。

  日時 2014年11月23日(日)時間10時~15時30分  雨天の場合24日だそうです。

   場所 JR横浜線 相模原駅ペデストリアンデッキ(2階の屋外広場)

 

 

   会場写真は主催者の開催要項からお借りしました。無断借用申し訳ありません。

   右は昨年の一コマです。

   もし時間がありましたら、冷やかしかたがた足をお運び下さい。

 

 

 

 

      ミシンの修理依頼 (10月27日)                                                                       

 

  市内に住むAさん(50代後半の女性)から足踏みミシンの修理依頼がありました。ネットで工房の存在を知ってのお願いということでした。

 私で修理可能か否かを判断するために自宅へお伺いしました。娘さん(25歳前後)も在宅しご一緒に待っていました。

 そこにあったのは私がまだ幼き頃、母も使っていた何とも懐かしい「シンガーミシン」でした。

 Aさんの話では「母親が60年ほど前購入し私が譲り受けた。この娘も使いごごちがよいと言っていますので、修理可能ならば譲りたい。何とかならないでしょうか?」と言われた。また「機械部品は調達でき順調に動いているが、木製部の修理は難しいらしくすべて断られました」と補足された。

 観察すると本体を支える天板をはじめとして木製部の多くの材の突き板に経年劣化と思われる剥離が見られました。確かに作業中に布が引っかかることは容易に想像できました。私の手に負えないのではと迷いましたが、この時代、親子三代にわたり物を大事に使っていることに心打たれ、「考えさせてください」といって引き上げました。

 この話を隣の車屋(レオカーズ)のカマさんに相談したところ「いやあ・・・親子三代とはいいね!私も協力するから商売抜きでやってみようよ」という答えが返ってきました。いいタイミングで後押しがあり製作することにしました。

 カマさんは以前紹介しましたが車の内装からキャンピングカーまで手がけるなかなか器用な車屋さんです。

 突き板の代用に使うデコラ板の仕入れと貼り合わせはそのカマさんにお願いすることにしました。さっそく彼のトラックで引き取りに行き作業を開始しました。

 

 突き板(つきいた)とは、美しい木目を持つ木材を薄く(0.2mm〜0.6mm)スライスしたもの。木材を薄く加工した単板を表面に用いた合板を天然木化粧合板と呼んでいる。今回は加工は難しいが耐久性に優れたデコラ板を使いました。

 

  ①②は剥離した突き板のごく一部です。劣化が侵攻していることが分かります。

  ③は剥いだ突き板の土台の一部です。蝶板等を外した跡や穴等が数多くあります。

  ④はその蝶板等を正確に取り付けるために製作したテンプレートです。

 それにしてもデコラ板の硬さには手こずりました。その一例ですが、ルーター使用中ころ付きビットのコロが2個ほど吹っ飛び欠損するほどでした。よい勉強です。

 製作は次々と訪れる難題をクリアしていく日々でしたが、不思議なもので完成が見えてくるとその間の苦労や時間はどこかに消えて、達成感や成就感で心が満たされます。それが次の創作活動や製作に繋がっているのかも知れません。

 

 

 

 Aさん宅で最終組み立てをしましたが、とても満足し喜んでくれました。写真は搬入前の仮組と

 Aさん宅で撮影した完成後の写真です

 

 

 

       台風一過       (10月9日)

 

   台風18号の影響はいかがでしたか? 県の海岸沿いはかなりの被害があったようですが

  相模原は思ったほどではありませんでした。

  自宅裏の川は雨が降ると水位の高低が顕著で雨量のよい判断材料になります。

  ピーク時にはごらんのように水位が上がり(写真)、ちょっと心配しましたが、足早に過ぎ

   去ってくれ安心しました。

 

 

 

   工房は横風に弱いという構造上の弱点があります。台風が来ると雨漏り対策で床にモノを

    置かないように心がけています。台風が近づくといつもヤキモキします。

  今回の台風は東風が強かったようで入り口近辺に小さな池(写真)ができていました。

   しかも、週末にはまたもや19号の襲来予報・・・ムム

 

 

 

 

   イベント無事終了  (9月8日)

 

 

  紀伊國屋書店相模原伊勢丹店ワークショップ&クラフト市に(9月5日(金)~7日(日))

参加しました。

 多くの方の協力により、無事3日間を乗り切ることができました。

 当然のことながら経験のない私を見かねての協力で感謝々の日々でした。その中には

遠く神戸から駆けつけてくれた若者もいました。彼の行動力には目頭が熱くなりました。

 また、多くの知人友人等が顔を出してくれ、再会に話がはずみ楽しいひとときでした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

    イベント参加  (8月4日)

 

 第2回紀伊國屋書店相模原伊勢丹店ワークショップ&クラフト市というイベントがあり、参加することになりました。

 先月、主催の方から参加の依頼がありました。その後、工房にも来ていただきお話をうかがいました。良い経験の場であり、新たな作品のイメージ獲得の場かな?と思い参加を決意しました。

 

 開催期間  9月5日(金)~7日(日)    10時~19時

       ※私の高夏舎は三日すべて出店します。

 開催場所  紀伊國屋書店相模原伊勢丹店A館6階

 

 

 

このポスター・チラシは主催者が作成したものです。お借りしての掲載です。

今回は展示スペースの関係で、木の人形や一輪挿しといった小物を中心に出品したいと思います。冷やかしかたがた、のぞいて下さい。お待ちしています。

 

 

 

 

        手作りの里の とある工房  (7月19日)

 

  帰郷するとかならず立ち寄る町(綾)があります。母のご尊顔を拝した後 ハハ、足を伸ばしました。

  同行した姉と兄弟夫婦は役場隣のお土産品センターで買い物。

  私はその近くの創作木工房「グローバル ビレッジ 綾」へ単独行動を取らせてもらいました。

  外からガラス越しにどのようなものを製作しているのかうかがっていると、気配に気づいたのでしょう?一人の女性が手招きし迎え入れてくれました。

  展示室には派手ではないが安らぎを感じる作品が陳列されていました。

  作品も多様で内閣総理大臣賞等の賞を数多く受賞されてるとのことでした。

  特にスギの丸棒を活用したイスは一見に値し、座り心地のよさには感動しました。

 

 

    

   丁寧に説明して下さった女性は工房主の奥様でした。

   

    ホームページ: http://www.global-village-aya.co.jp/ 

 

 

 

 

         面白い製作依頼  (6月07日)

 

 工房を訪れる方の製作品を見ての反応や感想は参考になることが多々あります。

 デザイン、木の種類、色や硬さ、木目の動き、置く場所や使い方、製作の方法等々、見る視点や興味の対象が当然だが人によってかなり違っています。

 年齢や生活経験が大きく影響しているのでしょうね。

 地味で目立たないが、頭をひねり苦労して完成させた作品に反応してくれたときは思わず頬がゆるみます。

 ところで最近、面白い?依頼が続けてありましたが、今回は市内に住む一人の方から先月依頼のあった数点の紹介です。

 ホームページを見ての依頼でしたので、まずは「話を聞かせてほしい」と工房に来ていただきました。訪れた依頼主は五十半ばの恰幅のよい白髪の男性でした。

 依頼は、自宅用でお客さんが来たときにテーブルの上のものを即座に片付けることのできるお盆ということでした。

 彼の要望通りだと旅館等でよく見かける浴衣を入れる衣装ケースとなんら変わらないので、「こちらの案を取り入れてもよいか」と問いかけたところ、快く応じてくれました。

 話がまとまりホッとしたのも束の間、次の依頼話が飛び込んできた。「あの~イスも作ってもらえないでしょうか?」である。とにかく話を聞くことにしました。

 彼の話を要約すると、「体重が約120㎏あり、普通のイスではお腹がじゃまをして靴下を履くことが困難。高さが低く幅のある丈夫な和室用イス」ということでした。ユーモアたっぷりにジェスチュアを交えて話す彼の所作が楽しく、流れで引き受けてしまいました~中略~

 写真が出来上がった2点です。

 

 

         

 

               お盆 材料:ケヤキ、スギ、黒檀  寸法:W800 D400 H65 塗装:ウレタン

         椅子 材料:ケヤキ、         寸法:W600 D300 H350 塗装:ウレタン

 

 弁も立つが相手の立場もわきまえることのできる好人物ですが、こと製作に関しては依頼が止まらない。さてどう対処しよう・・・。

 

 

 

 

      新木場と夢の島公園  (5月13日)

 

  製作のための木材購入に定期的に新木場に出かけています。

  通い始めて四半世紀近くになりますが、近隣では入手できにくい材が多々あるので重宝しています。

  さすが日本最大の木材集積地です。今回は木工教室の材料購入を主目的に出かけましたが、隣接する夢の島公園に足を伸ばしてみました。

  以前は都のゴミ処分場で、そのゴミによる埋め立で誕生した島ということはご存じだと思います。

  すぐ近くまではいつも来ていましたが、私の中にゴミの島というイメージがどこかにあったようで、足を運ぶことはありませんでした。が木材購入が早く終わったので思い切ってのぞいて

 みました。

  敷地の広さ、緑の多さ、その中に点在する多様な施設等々と驚きの連続でした。その中で特に熱帯植物園と第五福竜丸展示館は印象的でした。興味をもって見学出来ました。

 

 

  今までに見た同種の植物園と比較すると、敷地の広さや植物の多さもさることながら、その高さにビックリ・・・。また第五福竜丸の展示館では核の脅威を再認識です。

 

 

 

 

    家具も製作する大工さん (4月12日)

 

  先日、無垢の一枚板テーブル天板作りでお世話になった宮田住建(建設)社長さんを訪ねました。

 我が家から車で15分ほどの厚木工業団地近くなので、度々お邪魔させていただいてます。

 本来は新築の日本住宅を手掛けていますが、そこにとどまらず内装や家具類まで手を広げ楽しんでいるところが面白いので紹介することにしました。

 作業所に入ると一般の工務店では見ることのできない機械や工具類が所狭しと並んでいます。

 機械類については後日記載することにします。

  

  彼の製作例の一端を身近なところから紹介します。

  作業所隣にある住居にお邪魔し、玄関を開けると内部がこうなっていました(写真)。

  建具屋さんの仕事ではなく彼が製作したそうでその幅広さには驚きです。

 

 

  作業所の片隅にちょこんとあった茶箪笥と、もう一つ・・・これは柚子(ゆず)絞り器だそうです。

     思わずパチリ・・。

 

 

  最近の作だそうですが腕の確かさや探求心等は見習いたいものです。

 

 

    春 本 番  (3月20日)

 

   母の101歳の祝いを兼ねて帰郷しました。

  今冬の異常気象は温暖な宮崎も例外でなかったようです。

  旧友を訪ねたところお庭にスノードロップとコスモスが同時に咲いていました。

  急激な温度の変化に勘違いしての開花のようです。

  右の写真は青島の上空写真です。年3~4回の帰郷を長年続けていますが、

 初めての経験でした。

  復路、空港を離陸した飛行機は海上へ出た後、南の方角に上昇しはじめました。

  到着地は羽田ですので、真反対方向です。

  しばらくして向きを正常に変えましたが、上昇に必要な風が南から吹いていたのでしょうね。

  この角度からの青島の写真や映像は見たことがなかったので、とてもラッキーでした。

                         

  

 

 

 

 

 

       雪再来  (2月15日)

 

   先日の雪が溶けきらないうちの再来です。前回ほどではないとの予報でしたが、あっさり

   記録を塗り替えてしまいました。

   隣と前の家のカーポート(車庫)が雪の重みで大きく湾曲し両家の車に大小の凹みの

  被害が出ました。

   被害にあった奥さんが「気象庁に抗議の電話を入れたい!」と怒り心頭でした。

   積雪の多さがわかる一例です。

   今回も近所総出の除雪になりましたが、なかなか進まない作業に、

  さすがに皆さんウンザリ顔でした。

  さて、明日は工房周りの雪かきです。やれやれ~

 

 

 

 

 

 私の車が埋もれています。2月8日と比べると降雪の違いが分かると思います。

  自宅前の道路です。この後、総出の雪かき作業になりました。

  この時期は寒気と暖気のせめぎ合いが続きます。喧嘩もほどほどにしてもらいたいものです。

 

 

    除雪風景 (2月09日)

 

  年に一度あるかないかの雪かきですが、気がつくと近所の方々総出の作業になっていました。

  今日が日曜日と重なり、若い人たちの参加もあり和気藹々の楽しいひとときでした。

  当地では45年ぶりという記録的な大雪でしたが、雪国の人の苦労をちょっぴり

  感じることができました。

 

 

     近所の雪かきの様子です。(写真はお隣の家族と奥さんです)

 

 

  雪 景 色 (2月08日)

 

  最近にない大雪に驚いているは私だけではないでしょうね。

  南関東に位置する当地では近年記憶にない降りと積雪に思えます。

  風も強まっているようで、窓の外は白い雪が渦を巻き、横に舞っています。

  休むことなく降り続いていますが、予報では、今夜半まで降り続くということで

 さらなる積雪が心配です。

  

  背の低い我が愛車ですが、雪をかぶり、まるで雪だるまみたいです。

  工房の入り口もごらんの通りでした。 どちらも昼過ぎにパチリ・・・。

 

 

 

 

   作業を小1時間で引き上げ、様子見を兼ねて近くを歩いてみました。

   普段はウォーキング姿をよく見かけるコースも人影はなく、物好きな私だけでした。

  

 

 

  途中、裏の道保川公園の雪景色をパチリ・・・。普段とは違った趣がありました。

 

   

 

 

 

 

 廃 物 利 用 (1月24日)

 

  教室の生徒さんでもある竹林の住人の石橋さんが、正月休みを経て久しぶりの教室に訪れた。その間コツコツと製作に励んでいたようで、作品持参での訪問でした。

  

 ① 短冊かけ 小川の土手の崩れを防ぐために長年使われていた板がはずれ、川底の泥の中に埋まっていたものを利用。短歌が趣味の縁者の依頼で製作したとのことです。

  ② 短冊かけ 先日、木工教室で製作した額の端材を活用。短冊止めは変形した竹を利用したそうです。 

  ③ 花瓶立て 山で桜の切り株を拾い、利用したそうです。

 ④ 温度・湿度計 変形した竹を活用したそうですが、サイズのピッタリさには驚きです。

 

作品の出来ばえもさることながら、どの作品も廃材を再利用したことに心打たれての紹介です。