5年連続でミラノサローネに出展しているという注目の椅子工房。東京や海外のデザイナーと一緒に作り上げた椅子は洗練されたデザイン。予約すればギャラリーや工場の見学もOK。空軍の建物を利用したレトロな工場にも注目。

「宮崎椅子製作所」は、美しいデザインと強度・耐久性にこだわり「永く大切に使える一脚」を作っている椅子工房です。大麻町南部の静かな田園の中に建つ工場の中で、若者からベテランまで、たくさんのスタッフが椅子を製造しています。

1969年に創業し、高度成長期には地元特産の鏡台用のスツールの生産数を伸ばしたそうです。2代目の今の社長になって、2000年頃からは、東京のデザイナーと組んで、新しいデザインの椅子の発表を開始しました。インテリアの展示会で注目を集め、無垢の木材の質感、曲線の美しさ、布や革などの張り地の心地よさなどを求める人たちから支持されています。その店のオーナーさんのために椅子を作るようにしているので、例えば、ひとつのレストランに導入されたものは、他のレストランには提供しないのだそう。何年経っても、張り替え、修理、メンテナンスなど、アフターサービスに応じてくれるのもうれしいところ。

グッドデザイン賞を何度も受賞したり、2012年から5年連続でミラノサローネに出展するなど、インテリア業界でも注目されている存在で、ミラノサローネでは目利きのある欧州のプロ達から、価値のある椅子として認められました。椅子の歴史が長く、「脚物」は財産ととらえている欧州ではすごいことですよね。欧州での販売もスタートしているそうです。

予約をしておけば、30人を越えるスタッフが椅子を作っている工場の様子を見学できます。曲線が美しい木のパーツが並んでいると、とても見応えがありますし、作る機械もいろいろあっておもしろいですよ。ショールームでは、洗練された椅子たちをじっくり眺めることができます。椅子たちはもちろん、その室内空間も洗練されていて、何度でも訪れてみたい感じです。

 戦前は空軍の司令部があったという重厚な建物を利用した工場も必見ですよ。

　宮崎椅子製作所

所在地：〒779-0223 徳島県鳴門市大麻町川崎字中筋710　google map >>
HP：http://www.miyazakiisu.co.jp/
TEL： 088-641-2185
平日　9:00～12:00、13:00～17:00
土・日は事前にご予約いただければ可能の場合もございますので、お電話にてお問い合わせください。

全国のサーファーやスタイリストから絶大な支持を得ているサーフトランクスのメーカー。長時間海で快適に過ごせるよう、布からこだわり、自社工場の高い縫製技術で縫い上げている。サーファーの友達と一緒に訪れたい。見学を希望する場合はあらかじめ連絡を。

NALUTO TRUNKS（ナルトトランクス）は、全国のサーファーやスタイリストから絶大な支持を得ているサーフトランクスのブランドです。「山口縫製」2代目の山口輝陽志さんが、サーファーとしての経験と、職人としてのノウハウを活かし「はきごこちが良くて、かっこいいサーフトランクスがないから、自分で作ろう」とスタートさせました。サーフトランクスといえども、ファッションスタイルはアイビー。表地は、撥水加工していない綿素材ですから、年月を重ねるごとに色の変化を実感できます。裏地は吸水速乾で肌触りのよい水着用の素材。しかもストレッチ素材で縫い目を包むようにパイピングしているので、縫い代が一切見えません。素肌にストレスがかからない仕上がりです。　

このかたちを完成させるまで、約2年かかったそうです。トゥモローランド、ジャーナルスタンダード、ロンハーマンなど蒼々たるメンズセレクトショップでオーダー会が実施されるなど、根強いファンが生まれています。多くは、サーフトランクスをタウンファッションとして取り入れているのだとか。

7種類のミシンを駆使して6人のスタッフが作業する工程が複雑で、生産できるのは一日に5〜6枚くらいだというので驚きです。電話またはメールで予約すれば、試着したり、購入したりできます。こだわりのサーフトランクスを手にしたら、裏面もしっかり見てみてくださいね。

南側のウッドデッキを活用してカルチャーの発信も行っていきたいと考えているそう。料理研究家を呼んでサーフィンの合間に作れる料理のワークショップを企画しているとのことで、大麻町から発信されるサーフカルチャー、展開が楽しみですね。

　NALUTO TRUNKS

所在地：〒779-0304 徳島県鳴門市大麻町松村字土井57-2　google map >>
HP：http://www.nalutotrunks.com/
TEL: 088-689-0764