2026-07-28 00:00:00

Heart-up 通信 Vol39

社長 困り顔.png【事例紹介】
現物給与とは? ~社会保険における取扱い~

「会社が借りているアパートに従業員を住まわせています。住宅手当も支給していますが、賃借料は給与から控除しています。この場合、社会保険の標準報酬月額はどのようになりますか?」
先日、顧問先様からこのようなご相談をいただきました。

このケースで関係してくるのが、「現物給与」という考え方です。
現物給与とは、金銭ではなく、会社から「物」や「サービス」の形で支給されるものをいいます。例えば、社宅や寮、会社で支給される食事、通勤定期券などが該当します。
これらも労働の対償である以上、社会保険では「報酬」として取り扱われます。ただし、会社が実際に負担した金額で計算するのではなく、国が定めた「現物給与の価額」を用いて計算します。
今回の事例では、住宅手当を支給していますが、支給額をそのまま報酬に含めるわけではありません。現物給与の価額に住宅手当を加え、本人負担額を控除して報酬額を算出します。

【計算例】
・18畳の部屋(台所・トイレ・浴室・廊下を除く)を2人で利用
・給与から賃借料16,000円(水道光熱費を除く)を控除
・住宅手当20,000円を支給

18畳 ÷ 2人 × 1,220円(福井県の現物給与価額)=10,980円
10,980円+20,000円-16,000円=14,980円
この場合、標準報酬月額に含めるのは住宅手当20,000円ではなく、14,980円となります。

特に、社宅や社員寮など会社が住宅を提供している事業所では、社会保険上の取扱いについて、一度確認しておくことをおすすめします。
※ なお、現物給与の価額は見直しが行われており、食事については令和8年4月1日から、住宅については令和8年10月1日から新しい価額および計算方法が適用されます。住宅は、従来の「台所・トイレ・浴室・廊下を除いた畳数」での計算から、これらを含めた面積で計算する取扱いへ変更されます。
令和8年4月から現物給与の価額が改正されます

能登を訪れました🌿

先日、顧問先様からお声掛けをいただき、「能登応援!日帰りバスツアー」に参加してきました。
2024年能登半島地震以降、能登がどういう状況なのか気になりながらも、なかなか訪れる機会がありませんでした。今回、実際に現地を訪れ、自分の目で見て、話を伺うことができました。
コースは、千里浜なぎさドライブウェイ、ドライブインで名物の「ハントンライス」をいただき、のとじま水族館を見学。その後、輪島朝市エリアで震災当時の状況や現在の復興の様子についてお話を伺いました。

輪島へ向かう山道は、時折バスが大きく揺れるほど道路の傷みが残り、進んでも進んでも工事が続いていました。復旧には、まだ多くの時間が必要であることが伝わってきます。
現地に到着すると、そこには東京ドーム約1個分もの範囲が焼失し、今は草が生えているだけの広大な土地が広がっていました。ひび割れた道路、仮設住宅、傾いたままの電柱など、震災の爪痕が今も残っています。
そこには、多くの方の「あたりまえの日常」がありました。それがある日突然失われたことを思うと、言葉が見つかりませんでした。

その場所で、2024年能登半島地震で起きたさまざまな被害についてのお話を伺いました。朝市周辺の大規模火災では、津波警報が発令されたため住民の皆さんは避難を最優先とし、初期消火ができなかったこと。また、水道管の破断により消火栓が使えず、建物倒壊によるがれきで防火水槽も利用できなかったこと。さらに、地盤隆起の影響で川の水まで失われるなど、さまざまな要因が重なり、消火活動は極めて困難だったそうです。
輪島では現在、再建に向けた工事が進められており、2027年4月には商店街のオープンが予定されています。ガイドさんは、「1年後、3年後、5年後と継続して能登を訪れてください。そして、被災地の現状を多くの人に伝えていただくことも復興支援の一つです」と話されていました。

以前、数度能登を訪れました。海岸線の美しい景色や、牡蠣をはじめとした海の幸など、能登には魅力がたくさんあります。
再開した商店街、そして再びにぎわう輪島朝市を見に、また能登を訪れたいと思います。

能登.png