Heart-up 通信 Vol24
個人事業者への安全衛生対策が拡大へ
~熱中症対策とあわせて今こそ再点検を~
昨年、職場における熱中症対策の強化が進み、企業には自社の従業員だけでなく、協力会社や出入りする関係者も含めた安全面への配慮が、これまで以上に求められるようになりました。
そして2026年4月からは、さらに対象が広がっています。
複数の事業者が同じ場所で作業する「混在作業場所」では、いわゆる一人親方などの個人事業者等も視野に入れ、現場を管理する事業者には、作業間の連絡調整や災害防止の取り組みが、これまで以上に求められるようになりました。たとえば、
- 建設現場
- 造船現場
- 製造工場内での作業や保守点検
- 設備工事現場
など、複数の会社や個人事業者が同じ場所で働く現場です。
そのような現場では、
- 重い資材や機材の搬入搬出
- 高温環境での長時間作業
- 屋外での炎天下作業
- 高所・狭所での作業
- 慌ただしい工程下での安全確認不足
といったリスクが生じやすくなります。
つまり今回の改正は、特定の業界だけの話ではなく、同じ現場で働く人を視野に入れた安全管理が、より重視される流れとも言えます。
そのため現場では、
- 危険箇所や作業ルールの共有
- 保護具着用の確認
- 熱中症対策の徹底
- 緊急時連絡体制の整備
- 無理のない工程管理
など、現場に合った備えがこれまで以上に重要になってきそうです。
さらに今後は、
2027年1月1日〜
個人事業主等も業務上災害報告の対象へ
2027年4月1日〜
個人事業主等自身の安全衛生対応や、作業場所管理事業者による連絡調整の仕組みづくりが進む予定です。
この機会に、昨年対応した熱中症対策も含め、
- 現場ルールは全員に伝わっているか
- 協力会社任せになっていないか
- 一人作業者への配慮はあるか
- 「暑いけれど進めるしかない」が常態化していないか
自社の現場に置き換えて確認してみるのも、一つかもしれません。
安全衛生は、一部の業界だけの課題ではなく、人が集まり、共に働くすべての現場のテーマです。
「うちは関係ない」と感じる場面でも、見直してみることで新たな気づきがあるかもしれません。🍀
職場における熱中症対策の強化について
労働安全衛生規則が改正され、混在作業時の 連絡調整体制等が強化されました!
先週、美術館で人工知能の進化と、これからの仕事のあり方について考えさせられる作品に触れました。
調べものをしたり、情報を整理したり、制度をわかりやすくまとめたり。これまで人が時間をかけて行ってきた仕事の一部は、すでに置き換わり始めています。
大きく変わる時代の中で、では、社会保険労務士という私の仕事の価値はどこにあるのだろう。
先週からそんなことを考えていました。
そんな矢先、その答えとなるような出来事がありました。
会社には会社の方針や事情があります。
社員には社員の生活や思いがあります。
会社の権利。社員の権利。
会社の義務。社員の義務。
それぞれに理屈があり、どちらにも正しさがあります。
けれど、その凹凸がぴたりとはまらないこともあります。
そんなとき、どちらか一方が我慢して終わるのではなく、互いに少しずつ歩み寄りながら、よりよい着地点を探していくこと。
そこに、人が関わる仕事の意味があるのだと思いました。
社会保険労務士という仕事も、法律や制度を扱う専門職ではありますが、法律や通達だけでは測れない現実と向き合う場面が多くあります。
「正しいか」だけでなく、
「一方的に不利になっていないか」
「納得できるか」
そして、「未来につながるか」
そんな視点も含めて考えていくことが、これからますます大切になるように思います。
また、テクノロジーが進む時代だからこそ、現場で汗を流し、人を支えている仕事の大切さも、あらためて見直される時が来ているように感じます。
仕事のあり方がゆらぐ時代だからこそ、自分には何ができるのか。
そんな視点で、これからも自分の仕事と向き合っていきたいと思います。✨
PS:正解がひとつではないからこそ、あらためて対話の必要性を感じました。🍀

