2026-02-09 00:00:00

Heart-up 通信 Vol13

監督官.png【事例紹介】監督署の是正勧告書への対応

先日、顧問先様ではない企業様から、こんなお問い合わせがありました。
「労働基準監督署から是正勧告を受け、是正報告書の提出を求められました。どのように対応すればよいでしょうか。」
是正勧告と聞くと、
「何をどう直せばいいのか分からない」
「一度にたくさん指摘されて頭が真っ白になる」
そんなお気持ちになる方も多いと思います。まずは、是正内容を一つずつ確認しました。

◇指摘されていた主な内容
・36協定(時間外・休日労働協定届)で定めた上限を超える残業があった
・労働条件通知書に、絶対的記載事項の記載漏れがあった
・年5日の年次有給休暇が取得できていない従業員がいる
・賃金から会費を控除しているが、賃金控除協定書が締結されていない
このほかにも、いくつか細かな指摘がありました。一度に複数の指摘を受けると驚きますが、一つずつ整理しながら対応していくことがポイントです。

◇実際の対応内容
① 36協定の見直し
実態を確認したところ、月70時間弱の時間外労働が発生している月がありました。そのため、特別条項付き36協定を締結し、
1か月の上限:75時間、年6回までとする内容に見直しました。
② 労働条件通知書の整備
厚生労働省のモデル労働条件通知書を基に、当該企業様の就業実態に合わせて、見本として1名分を作成し、提供しました。
③ 年次有給休暇への対応
年5日の取得が困難な従業員については、会社と従業員で話し合っていただき、次の付与日までに取得する5日分の取得日を決定しました。
④ 賃金控除協定書の締結
賃金から控除できるのは、法律で定められた社会保険料や税金が原則です。
労働基準法24条(賃金全額払いの原則)により、たとえ、社宅費、会社の立替金、会費であっても、労使協定なしに給与から控除することはできません。そのため、賃金控除協定書を新たに締結しました。

◇是正報告書の提出
すべての指摘事項について、必要書類を添付したうえで是正報告書を提出。無事に、労働基準監督署への報告が完了しました。
 
是正勧告は、決して「特別な会社だけ」が受けるものではありません。日々の業務の中での「うっかり」「昔からの慣習」が積み重なり、指摘につながることも多くあります。まずは、どの法律の、どの部分に抵触しているのかを理解し、一つずつ是正していくことが大切です。
是正勧告を受けてお困りの際は、ぜひ専門家に相談してみてくださいね。

 

雪.jpgミラノ・コルティナ2026オリンピック

冬季オリンピックが始まりましたね。
団体フィギュア予選の美しくダイナミックな演技、スノーボード・ビッグエアの金と銀、女子スキージャンプの銅メダル。好スタートで、画面越しでも伝わってくる緊張感と高揚感に、思わず引き込まれてしまいます。
一方で、結果が出なかったときの悔し涙には、こちらも胸が詰まる思いになります。

この日のために、諦めたことや後回しにしてきたことも、きっと数えきれないほどあるのでしょう。背景は見えなくても、そこに至るまでの積み重ねを、つい想像してしまいます。
ビッグエアの解説で、パーフェクトなジャンプに対して「メンタルの鬼」という言葉が使われていました。
でもその強さは、特別な才能ではなく、弱さや怖さと向き合いながら、日々積み重ねてきた結果なのだと思います。
そんな背景に思いを馳せると、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックのTEAM JAPAN公式応援ソング「結唱」という曲が、心に浮かびました。
泣きたい夜や揺れそうな心から逃げずに向き合ってきた時間の分、強さへと変わっていくのだと。
そのメッセージは、競技者だけでなく、私たちの日常にも重なるものだと感じます。

なるべく競技をオンタイムで観たいので、この時期だけはお昼寝時間を設けて、書類作成を夜にシフトしようと思っていたのですが……。
いざ競技が始まると、完全に手が止まってしまう(笑)。困ったものです。
感動しかない✨、この2週間あまり。
挑み続けるすべての選手に、エールを送ります。👏