講師(宗夜)ブログ
●浴衣と半幅
よし庵では、暑い時には洋装でのお稽古をお勧めしております。特に昨今の猛暑は、もう本当に凄まじいですよね💦
着物は皆さまへの負担も大きいので、無理せずに洋装でお越しいただくようにお伝えしています。
ただ、浴衣と半幅はご遠慮いただいております。
先ごろご入会された生徒さまより、その理由を問われましたのでこの場で説明いたします。
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《浴衣》
浴衣は湯帷子(ゆかたびら)に由来し、江戸時代には寝巻きでした。
江戸時代後期には、町々に公衆浴場があったそうで庶民でも日常的に使っていたとのことです。
石鹸はないので、米糠を晒しに入れたもので身体を洗っていました。
また、バスタオルなどもありませんので、小さな手拭いでちょちょっと体を拭いたあと、水分の残ったまま浴衣を着ていたと言われています。
ほてった体に浴衣を羽織り、肩には手ぬぐい引っ掛けて。夜風に後れ毛をなびかせ花火を楽しむ江戸男女の姿が目に浮かびますね。
う〜ん、粋です✨
現代では和服は遠い存在であり、浴衣もよそ行きのカテゴリーかも知れません。
浴衣であっても着るにはそれなりに技術も必要なので、『なんでダメなの?』と感じられるのも無理はないと思います。
ですが、元は寝巻きと知ってしまうと、茶道にはちょっと…、という判断が働くのです。
《半幅》
半幅は、街中の庶民や使用人が締めていた帯でした。普通の帯に比べると使う道具は極端に少なく、早くて簡単。
また、背中がコンパクトなのでお勝手仕事に持ってこいです。
貝の口や矢の字や吉弥結びなどは、横から見ると背中がぺったんこなので動きの邪魔とならずにクルクルと働けます。
半幅には他にも色々な結び方があってオシャレ。
街中で歩くのにはとても素敵です。
ですが茶道の場では、カジュアルな印象が強くて設えの厳粛さから浮いてしまうのです。
こちらも、元はお勝手仕事のための帯結びと知ってしまうと、お茶室にはちょっと…となります。
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茶道は武家文化を背景とする芸術ですので格を重んじます。現代の生活からは馴染みがないため、最初は堅苦しく感じるかも知れません。
でも『格』を少し意識すると今までとは違う角度でものが見えるようになります。
根拠を得るので堂々とした気持ちになります。
これが大人世代の本物のオシャレなのかな、と思っています。